【全起こし】『ローグ・ワン』アジア最速記者会見! ダース・ベイダー以外にもあのキャラクターが登場する!?

img_1758
(左から)ストームトルーパー、ディエゴ・ルナ、フェリシティ・ジョーンズ、ギャレス・エドワーズ監督、ストームトルーパー

MC:「スター・ウォーズ」伝説の原点へと続くもう一つの物語『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がいよいよ12月16日(金)に公開になります。本日はアメリカでのワールドプレミアに先駆けアジアで最速となる記者会見として『ローグ・ワン~』の監督・キャストの皆さまにお越しいただいております。それでは早速お呼びしましょう。ギャレス・エドワーズ監督、ジン・アーソ役、フェリシティ・ジョーンズさん、キャシアン・アンドー役、ディエゴ・ルナさんです。
img_1509

MC:それでは皆さまにひと言ずつご挨拶をいただきたいと思います。ではギャレス監督、ご挨拶をお願いします。

監督:皆さんこんにちは。日本に来られてとても光栄に思います。4回目の来日になりますが、「スター・ウォーズ」シリーズは日本に非常に影響を受けているので、家に、故郷に戻って来たという感じで皆さまとこの作品をシェアするということで大変ワクワクしております。

MC:続きまして。フェリシティ・ジョーンズさんお願いします。

フェリシティ:コンニチハ。日本に来られたことはとても特別なことで、というのも大学時代に(シェイクスピアの『間違いの喜劇』を上演するために)10年ほど前に日本に来たことがあるからです。当時のことを思い出しながら楽しんでおります。

MC:ありがとうございます。ではディエゴ・ルナさんお願いします。

ディエゴ:皆さんこんにちは。日本に来ることが出来て大変嬉しく思います。昨日到着してから「スター・ウォーズ」シリーズへの日本の皆さんの情熱を感じています。この場に立つことができて光栄ですし、本作を皆さんと共有できることを嬉しく思います。ありがとうございます。

MC:ありがとうございます。「スター・ウォーズ」シリーズ並びに『ローグ・ワン~』は日本文化から多大な影響を受けている作品ということでこのたび、日本ならではの特別なプレゼントを皆さまにご用意致しました。ステージ後方にご注目ください。監督にお手伝いしていただきたいのですが、私が3・2・1・0と合図を出しますので、0のタイミングでそちらの紐を引っ張ってください。よろしいでしょうか。それでは監督よろしくお願いします。

3・2・1・0!

img_1529
(バサーッ)
img_1533
img_1534

MC:登場しましたのは『ローグ・ワン』の世界と日本文化が融合した襖絵でございます。画家の柏原晋平さんの作品なんですね。皆さまビックリされておりますけれど、来日ゲストの方に感想を伺いたいと思います。いかがでしょうか監督。

監督:撮影中に欲しかったです。そうすればこのショットを撮影できたのに残念です。

MC:フェリシティさんはいかがですか?

フェリシティ:もし『ローグ・ワン~』の続編がつくられるならば是非日本で撮影したいですね。そうすればこの美しい桜も登場させることができますから。

MC:最後、ディエゴさんお願いします。

ディエゴ:素晴らしいですね。とても気に入りました。帝国軍がフレンドリーに見えるくらい素晴らしいですね。そう見えるのは色味のせいかもしれませんが。それと監督は撮り直さなければいけないですね。私のキャラクターがこのように高くジャンプして飛べるようなので、1日2日でできるようになりますのでお願いしたいと思います。

監督:それ、やってみたけどうまくいかなかったじゃん(笑)。

MC:素晴らしい襖絵で本当に見事ですが。それではここからは色々なお話を伺いたいと思います。まずは監督に質問です。先ほど監督もおっしゃっていましたが、「スター・ウォーズ」シリーズは日本文化から多大な影響を受けている作品ですよね。そして本作では97.6%不可能なミッションに“ローグ・ワン”チームが挑む姿が、まるで侍が戦にでるような印象を受けたんですが、日本の文化、日本人の魂など、何か意識したところはありますでしょうか。もしも本編の中に日本の要素が反映されているようなシーンがありましたら少しだけでも教えていただけますでしょうか。

監督:皆さんもご存知のようにジョージ・ルーカスは黒澤監督の『隠し砦の三悪人』などいろんな作品を参考にしてつくっておりました。本作にも黒澤映画の影響はたくさんあります。黒澤作品の写真や映像を見て、衣装や美術など各部門に資料を渡しました。もちろん『七人の侍』の影響もかなりあります。『ローグ・ワン~』のオープニングはまさに黒澤映画なんではないかと彷彿させるようなものにしたかったんです。盗むならベストなものから盗むので、そういう意味では黒澤映画からというのが一番いいと思います。

MC:ありがとうございます。続いてフェリシティ・ジョーンズさんへ質問です。フェリシティさんが演じるジンはパワフルさを持つ一方で、内面はか弱さを持つ複雑なキャラクターだと思います。現代の女性が共感するように思えましたが、ジンを演じてみていかがでしたでしょうか。また共通点などありましたら教えてください。

フェリシティ:ジンは帝国軍への憎悪を持ったキャラクターなので、そのあたりというのが彼女を動かしている原動力となっているのでその部分を意識して演じています。最初の方で親がある仕打ちを受け、そのことで彼女は傷ついてストームトルーパーを見ただけで激しい憎悪をもって戦う、そんな女性なんですね。そういう非常にクリアな目的を持ったキャラクターなんですが、冒頭ではあまり人を信用しなかった彼女が、非常につながりを持てるような人々と出会って友情を育み、結果的に“ローグ・ワン”のメンバーは、違う言語を持つ違う星の人々で表面的な共通点はないんだけれど、その下には同じ決意、勇気、そして同じ善の心を持った人々でひとつになって戦うという物語なんです。

MC:ありがとうございます。ではディエゴ・ルナさんに質問です。そんなジンを支えながら共に戦う頼もしい存在のキャシアンを演じられましたが、キャシアンの魅力は何でしょうか。またご自身との共通点があれば教えてください。

ディエゴ:私が演じたキャシアンとは非常に共通点がありまして、まず私の体であり、声であり、感情であり、私の時間を2年間貸していたということになりますので、やっと返してもらえましたが、残念ながら私はキャシアンのようになりたいと思ってもなかなかなれません。なぜなら彼は真のヒーローだからです。彼は一つの目的のために全てを犠牲にしてでも達成しようとする素晴らしい人であり、チームワークの大切さを知っています。私はそれを人生を通して学ぼうとしているんですが、キャシアンのようには今実行できてはいませんし、物語の中でもキャシアンはお互いの違いはさておき、一つになることの大切さを理解していてとても素晴らしいキャラクターです。そうすることで一人では行けない遠くまで行けるということと、夢を実現するのも、ほかの人に強みを発見してそれを使うことによってより強くなる、数というのが重要になりますし、多くの人と支え合うということはキャシアンから伝わってくる非常に重要なメッセージだと思います。

MC:ありがとうございます。ゲストの皆さんにお願いがありまして、できるだけ前を向いていていただけますでしょうか。(生配信中)
img_1635

MC:ここからはプレスの皆さまからの質疑応答とさせていただきます。それでは質問のある方、挙手をお願いします。

Q:監督に質問です。ダース・ベイダーが登場すると思いますが、どのようなシチュエーションでどのくらいのシーンに登場するのでしょうか。それと今回はエピソード4の直前の物語だと思いますが、ベイダー以外にサプライズで登場するキャラクターはいますでしょうか。

監督:ダース・ベイダー以外にもキャラクターは出てくるということは言えますが、あまり詳しくはここでは言えないんです。私にとってダース・ベイダーを演出するというのは本当に夢のようなことで、普段、撮影現場はうるさいんですが、あるところから静かになってきて何が起きてるんだろうと思って見ると、大体ダース・ベイダーが現場に着いたということで、40代のスタッフが多いんですが皆5歳の子供になってしまって、口をあんぐり開けて何もしゃべれなくなるという。そしてリハーサルのときはダース・ベイダーが衣装を着てヘルメットを被っていると、周りの人が何も言えないんですね。本当に怖くて。ですから俳優にはできるだけ衣装とヘルメットをつけないでやってほしいとそのときは言って、それでやっとダメだしができるんですけど、衣装とかを着てると、もしかしたらフォースで殺されるかもしれないという状況なので、何も彼には言えません。この作品は秘密裏に撮影しましたので、友達から「撮影どうだった?」と聞かれてもダース・ベイダーと仕事をしていたということをいっさい言えないので、「まぁ普通の一日だったよ。スター・ウォーズを撮ってたよ」と答えていました。

MC:ではどんなキャラクターが登場するかは観てのお楽しみということで。では次の質問お願いします。

Q:皆さんにお尋ねしますが、今回はエピソード4につながる話ということで、歴代のキャストの方に会ってお話を聞いたことだとか、アドバイスを受けたことがあれば教えてください。

監督:(フェリシティに)キャリー(・フィッシャー)にも会ったの?

フェリシティ:マーク・ハミルとは会ったけど。あのシーンで、あ、言っちゃいけないのか。物語の終盤に向かうあのシーンの撮影を彼が観に来たときに会いました。

監督:そのときフェリシティとリハーサルをやっていて話していたんですけど、ちょっと目の片隅に“ルーク・スカイウォーカー”つまりマーク・ハミルなんですけど、彼が見えたんですね。フェリシティと話していることが何も耳に入らなくなってただの音になってしまって、彼の方に行きました。彼が近づいて来たんですが、何と私の前作『GODZILLA ゴジラ』のTシャツを着ていたんですね。本当に非現実的なシュールな感じがして私の子供の頃のヒーローはまさにルーク・スカイウォーカーでしたし、彼になりかったんです。そのマーク・ハミルが僕の作品のTシャツを着ていたということで、本当に変な1日でした。

ディエゴ:監督の声が日本だとなぜかすごくいい声に聞こえますね。美しすぎて魅了されてしまいました(笑)。

img_1598

ディエゴ:その日私も現場にいましたが、マーク・ハミルさんからは、“人生が変わる準備はできてる?”と聞かれたんですね。私は“ルーク”と握手ができている時点で変わっているということで、彼自身が私たちにとってどういったものを、彼が代表して象徴しているのか理解されていないのかなと、ちょっと思ってしまいました。本当にそれくらい素晴らしい体験でした。

MC:ありがとうございます。ほかにも質問ありましたらお願いします。

Q:『ローグ・ワン~』は初めてのアナザーストーリーになりますが、サーガが続いているように『ローグ・ワン~』も続く予定はありますでしょうか。そして続く場合はほかの惑星での物語が綴られていくのでしょうか。

監督:『ローグ・ワン~』は一度も「スター・ウォーズ」を観たことがない方にも非常にシリーズの導入部として入れる作品なんですね。何も「スター・ウォーズ」の世界を知らない方でも簡単に入っていけるということで、この『ローグ・ワン~』からオリジナルのエピソード4の物語に続いていくことで、言ってみれば続編はすでにあるので、『ローグ・ワン~』は非常に自由があったんですね。これまでのサーガとは違うユニークなものができました。非常に大胆なことができましたし、ブロックバスター映画にあるようなものではない、1回きりだからこそリスクも負えたので新しいものになりました。

MC:次の質問が最後となります。

Q:フェリシティさんに質問です。若くしてオスカー候補になるなど素晴らしいキャリアをお持ちですが、それでもこの「スター・ウォーズ」シリーズのヒロインを演じるというのは、これまでとまた違った大きな意味をもったのではないでしょうか。出演した感想、撮影中に感じたことなど教えてください。

フェリシティ:さまざまな脚本を読ませていただくなかでこういう役を演じるということは役者として私の夢でもありました。特にこういうスケール感を持った物語の中で役を演じられるというのは、聞いた瞬間から是非やりたい!と思いましたし、監督とディエゴと仕事をして特別、そして新しかったことと言いますと、女性であるキャラクターを最初からあるがまま受け入れている物語であることなんですね。超大作に出てくる女性のキャラクターは、最初は女性的で急にすごいアクションを繰り出して、“女性なのにスゴイな!”と、まさか女性がそんなことができるなんてという前提で描かれていることが多いんですね。ですが本作のジンは最初から周囲の男性たちと同等に描かれていて、それが非常にユニークですし、そういう意味でこのキャラクターを演じられて嬉しかったです。

MC:質疑応答は以上で終了です。実は本日この襖絵を描かれました画家の柏原晋平さんにお越しいただいております。それでは柏原さんどうぞステージまでお越しください。
img_1646
MC:この襖絵にはどうのような思いが込められているんでしょうか。

柏原:本作のキャッチコピーに“希望は、死なない。”というのがありますので、それぞれ皆さんの心の中にある希望をテーマに描きました。

MC:今日は来日ゲストの方にミッションがあるということでどんなミッションなんでしょうか。

柏原:その希望の光についてなんですが、どうしても僕一人では描くことができない希望がありまして、その希望を皆さんに星の形に描いてほしいと思いまして、何卒ご協力いただきたいと思います。

MC:監督とキャストの方2人でこの襖絵を完成させるというミッションですね。それでは早速挑戦していただきたいと思います。

MC:今回襖絵にまだ塗られていない星があります。それを監督とキャストのお2人に色を塗っていただくというミッションになっております。日本の筆でトライということになります。監督が早速ということで、塗られていますが。

img_1660
MC:ではフェリシティさんお願いします。
img_1665
MC:ディエゴさん楽しそうですね。

監督:失敗するなよ(笑)。
img_1677

img_1680

MC:皆さんの力で見事ミッション完了です。ではこちらに皆さんサインを入れていただけますでしょうか。ファンの皆さんにはすごく嬉しい襖絵になりましたね。それではフェリシティさん実際やられてみていかがでしたでしょうか。

フェリシティ:さきほどの、希望は光である、あるいは光で象徴されるという言葉は本当に響くものがありまして、また、星の色を塗るという作業を一緒にできたことに本当に感動してしまいました。映画づくりも皆で力を合わせてつくったもの、それを今から世界の方と分かち合うことができるのと同じように感じました。

MC:皆さまありがとうございました。では柏原さんはここでご退場となります。本日はありがとうございました。

MC:ここからフォトセッションとなりなすが、ここで帝国軍のエリート戦士ストームトルーパーも登場いたします。
img_1697

MC:ストームトルーパーはこの屏風絵にも描かれています。そしてこの絵のように敵対する反乱軍と帝国軍なんですが、特別にフォトセッションご一緒にお願いしたいと思います。
img_1778
MC:以上でフォトセッションは終了します。最後に監督から『ローグ・ワン~』の公開を楽しみにしている日本のファンに向けてひと言メッセージをお願いします。

監督:『ローグ・ワン~』ミ・テ・ネ♥ アリガトウ、サヨナラ。

フェリシティ:是非皆さんご覧になってください。感想を楽しみにしています。

ディエゴ:ありがとうございます。このように優しいストームトルーパーに会えてとても嬉しいです。そして是非この作品を楽しみにしていただければと思います。

MC:ありがとうございます。それでは皆さん大きな拍手でお送りください。そしてストームトルーパーでした!
twitter02

2016年12月7日 ザ・リッツ・カールトン東京

img_1772


2016年12月16日公開
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ ディエゴ・ルナ ベン・メンデルソーン ドニー・イェン チアン・ウェン フォレスト・ウィテカー マッツ・ミケルセン アラン・テュディック リズ・アーメッド