最新テクノロジーとポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2016(東京コミコン)」が12月2日、幕張メッセで開幕した。オープニングセレモニーには、「アイアンマン」、「スパイダーマン」、「X-メン」、「アベンジャーズ」など、数々のスーパーヒーローコミックの原作者であるマーベルの重鎮スタン・リーや、東京コミコンの日米親善大使である竹内涼真らが出席し、テープカットなどが行われた。その後、ゲストが会場のメインステージに移動し、スタン・リーと竹内涼真によるトークイベントを開催。その模様を全文掲載する。
↓テープカットに参加したスタン・リー
MC:それでは、スタン・リーさんをお呼びする前に、この方が駆けつけてくれました。東京コミコン親善大使の竹内涼真さんです。
竹内:よろしくお願いします。
MC:改めて私から竹内さんをご紹介させていただきます。みなさま御存知の通り、竹内涼真さんは現在活躍中の日本を代表する若手俳優です。アメコミヒーローの原作者であるスタン・リーに対し、竹内さんは日本の人気ヒーローを演じられたとのことで、そういった意味で接点があるかなって‥‥。
竹内:いやいや、おこがましいですよ(笑)。本当にもうアメコミ界では神様的な存在なんで。
MC:そうですよね。竹内さんは大のアメコミファンだということですが。
竹内:全部観てます! スピンオフから全部DVDを持ってて、映画館にも何回も観に行って、本当にオタクなんですよ。
MC:そうなんですね!(笑)じゃあ感無量のステージですね?
竹内:そうですね。
MC:ちなみにどのキャラクターが一番好きですか?
竹内:ちょっと選べないですけど‥‥、僕はキャプテン・アメリカが一番好きですかね。
MC:皆さんも絶対、あこがれのヒーローがいるとは思いますが、竹内さんは今回コミコンの親善大使に就任されているということでいかがですか?
竹内:はい、日本(でコミコンを開催するのが)初めてなんですよ。ネットとか見ていて、「なんで日本に来てくれないんだろう」って思っていて、ずっと開催して欲しいなって思ってたらこのお話がきたので。取材とかいろんなとこで「マーベル大好き大好き」って言っておくもんだなって思いました。本当に光栄です。
MC:こういった日がくるんですねえ。一回目の開催となりますので、ぜひ盛り上げていきましょう。
竹内:よろしくお願いします。
MC:はい、それでは皆さんもお待ちかねだと思います。あの方をお呼びしたいと思います。それでは呼び込みを竹内さんの方からお願いしたいと思います。
竹内:いいですか。それじゃあ、みなさん、行きますよ。アメコミ界のレジェンド、Mr.スタン・リー!
(会場大歓声と拍手!)
MC:ようこそ!お越しくだしました!スタン・リーさんです!
リー:(振り返ってステージ後ろのスクリーンを見ながら)背中しか見えない!
(会場笑い)
MC:前を向いていただければ(笑)。ぜひ、一言皆さまにメッセージをお願いします。
リー:私からのメッセージは、みなさん本当に素敵だと思ってます。そしてこのようなコンベンションをここで開催できることに大変ワクワクしている。
MC:私たちも大変うれしく思います。竹内さんもね。
竹内:(リーを前にして)緊張して吐きそうですよ(笑)。
リー:皆さんが待ってるとわかっていれば、もっと早く出てきたのに。
(会場爆笑)
↓カメラサービスするスタン・リー(左)と竹内涼真(右)
MC:それではこれよりお話をうかがって参ります。スタン・リーさん、そもそもコミコンとはどんなイベントなんですか?
リー:アメリカにおけるコミックコンベンションというのは、ここにある通りの、そっくり同じようなものです。私は美しい東京に来ているということを知らなければ、すっかりアメリカにいるような気分になってしまいます。
MC:本場さながらということで、こんなに嬉しいことはないんですけど。今回の東京コミコンはそんな本場ならではに加えまして、東京ならではというのもあります。各企業の出展ブースの他にさまざまな展示やコスプレなど、ちょっと違った雰囲気も醸し出しているんですが、そのあたり東京コミコンの印象はいかがですか?
リー:今回の東京コミコンが初めて開催されたというのが信じられないです。というのは非常に専門的であって、ワクワクできるような素晴らしい雰囲気になっていますので、アメリカのコミコンと競合できるようなイベントになるんだと思います。
MC:ありがとうございます。この東京コミコン、日本でどのように発展して欲しいと思いますか?
リー:おそらくアメリカと同じように発展していくと思います。すなわち次のコミコンというのは、これから大きくなっていくばかりだと思います。そしてここにいる方々が友人に対して、どんなにここが素晴らしいかということを恐らく伝えることになると思います。次回、東京でコミコンが開催されたときには、皆さま方のお友達も来ると思います。そして新聞でも雑誌でも報道されることになると思うので、毎年大きくなっていくと信じております。
リー:(通訳さんが話し終わってから)私、そんなに長く話したっけ?
(会場笑い)
MC:ひとつずつ丁寧にコメントしていただいて、ありがとうございます。竹内さんはいかがですか?
竹内:あのお、僕はスタン・リーさんに会ったらひとつ言いたいことがあったんです。ちょっと英語を練習してきたので、いいですか?「(英語で)私の夢はマーベルキャラクターを演じることです」
MC:(竹内の英語が伝わらず)なぜか通訳さんを挟んでいます(笑)。
(会場笑い)
リー:どんなキャラクターを演じたいと思いますか?
竹内:いやあ‥‥(すごい迷ってから)ミュータント!
リー:少しミュータント風にも見えますね。
竹内:イエ~イ!
(会場笑い)
竹内:本当にマーベルが大好きなんです。
リー:とってもいい趣味ですね。
竹内:ありがとうございます。任務完了です。
(会場笑い)
MC:(笑)いつか竹内さんも、マーベルのスクリーンに!
竹内:そうですね、僕の夢なんで。
MC:私達もぜひそれを期待しましょう! それでは最後にスタン・リーさんからメッセージをうかがいましょう。
リー:私は今回、この雰囲気というのを本当に、感心しました。皆さまのユーモアの感覚とか素晴らしい性格に感銘を受けております。これが第一回のコンベンションということですけど、これからはアメリカと同様に大きなコンベンションに発展することを願っております。そして皆さまの幸運を願っておりますが、これからもっと大きくなっていくことを期待しております。またぜひ私を招待していただきたいと思います。
MC:ありがとうございます。それではスタンリーさんと竹内さんに大きな拍手をお願いします!ありがとうございました!
↓花束を渡しに現れた、ミス日本2017(右)と女性MC(左)に挟まれてご満悦なスタン・リー