MC:そうですよね。ありがとうございます。続いて青木さんに伺います。青木さんと佐藤さんの殺陣のシーン。圧巻のシーンだったと思うんですけれども、やはり長年『るろうに剣心』で相棒としてやってこられたそのコンビネーションが活かされたなと思われる点はありますか?
青木:『るろうに剣心』…。
佐藤:事実ですからね。
青木:でもほとんど戦ってはないからね。
佐藤:同じ方向を向いていたのが、今回は向き合うということでしたね。
青木:なんてことしてくれたんだ!(笑)。
佐藤:二人で作りましたよね、殺陣は。練習する時間もしっかりやって、やっぱりリアルに見せる殺陣って難しいじゃないですかね。
青木:監督からもそういう要望があって、なるべく鬼気迫るという、そういう意味でも時代劇らしさじゃないリアルに近い戦いをみせてほしいということだったので。
佐藤:いわゆる、ちゃんばらに見えないようにといいますか、やりあっているように、殺し合っているように見えるように、殺陣とはどういうふうに作っていくのかを二人で話していたりしていました。
MC:すごい迫力でした。
青木:ありがとうございます。(森山に対して)目線空けてくれて…。
森山:それもそうやねんけど(笑)。ああいう刀でやったことはあるの?今まで。
佐藤:ほぼないです!
森山:やっぱりあるにはあるんだ!
佐藤:1回トライしたことはあります。
MC:監督のほうからシーッ!という声が…。
ローズ監督:私の秘密の刀の話は内緒にしておいてください。
MC:気になりますが内緒ですか?
青木:大変な戦いでした…!
MC:(笑)。染谷さんに伺います。染谷さん演じる上杉は、1着になって名誉を得るか、八百長に乗って家族を楽にさせるかの究極の選択に迫られたと思います。ずばり染谷さんならどちらをとるでしょうか?
染谷:すっごい俺だけ私的な…(笑)。私自身ですよね?私自身は1着になることは絶対にないので、別に八百長しなくてもたぶん大金は手に入りますよ。出世もしたいですけど。
MC:とても足が速いということでしたが、その点は意識されて走ったり、息が上がらないようにとか工夫はされましたか?
染谷:走り方はいつもの走り方ではないので、ナンバ走りで速く見せるというのは難しいなぁと思いましたね。手を振れば速く見えますけど、なんせ未來さんという怪物がいましたので、本当についていけないぐらいのスピードで走られるので、それに追いつくのがいっぱいいっぱいでした。
森山:監督からも、誰が1着とかわからない、というか誰でもいいよと言われたんですよ。誰が勝つとかじゃないからとにかく一生懸命走れみたいな。もちろん、将太とかとガチでやっちゃえばいいやと思ってたんですけど。
染谷:だめですよ、ガチは(笑)。かなわないですよ。
MC:真剣な表情は本当に素敵でした。続いて小関さんに質問です。小関さんが演じられた三郎なんですが、実はキャラクターに裏設定があったと伺ったんですけれども、教えていただけますか?
小関:ちょっと恥ずかしくて…(笑)。
MC:皆さん聞きたいっと思いますよ!
青木:今言わずしていつ言うの!?
小関:何でこの若者が荒くれ者に交ざったのかなっていうのは、最初、答えがずーっと見つからなくて、事前準備の期間がとにかく長かったので、その間に、例えば隼(はやぶさ)を演じる木幡竜さんと自分とバーナード監督と助監督の方と4人でテーブルに座って、この台本にはないけど、もしこの前夜に会っていたらどういう会話をするのかやってみてっていうリハーサルをやったりするなかで、いろいろ考えて行きついたのが失恋だったのかなっていう(笑)。若者が抱える失恋の…(笑)。失恋を理由に、周りから見たら大したことない、失恋を乗り越えた先にまた出会いが待っているかもしれないよ、楽しいことが待っているかもしれないけど、三郎にとってはとにかく重いもので、己を壊したい、今まで過ごしてきた自分を壊してみたいということで、命を投げうって参加したんじゃないかなという結論に辿り着いたという裏設定です。お恥ずかしい…!(笑)。