【全起こし】ロバート秋山扮する宇宙飛行士が、火星に持って行きたいモノとは!?

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MC:皆様お待たせいたしました。これよりナショナル ジオグラフィック『マーズ 火星移住計画』放送開始記念PRイベントを開始させていただきます。皆様、本日はナショナル ジオグラフィック『マーズ 火星移住計画』放送開始記念PRイベントにようこそおこしくださいました。

さて、この度、放送が始まりましたナショナル ジオグラフィック『マーズ 火星移住計画』ですが、アカデミー賞、エミー賞監督のロン・ハワードと『24-TWENTY FOUR-』を手がけましたプロデューサーのブライアン・グレイザーが製作総指揮を務めましてハリウッドの豪華メンバーによって製作されました。映画のようなスケールで近未来を描くドラマと、現代の宇宙科学の開発現場を捉えたドキュメンタリーを融合しました、いままでにないドキュメンタリー・ドラマ作品となっております。まずはこちらの映像をご覧ください。

(『マーズ 火星移住計画』の予告編がスクリーンに流れる)

MC:長編映画のクオリティを誇るドラマと現代における最高峰の火星移住の可能性を探る最高レベルのエンターテインメント『マーズ 火星移住計画』はスカパー!のナショナル ジオグラフィックでご覧いただけます。第一話の再放送もありますのでぜひ放送情報をチェックしてみていただければと思うんですが、おととい11月15日に第一話がすでに放送されました。これから毎週火曜夜9時より、全6話が放送される予定となっています。

MC:さて、そんな大注目の作品の魅力をお伝えするのに、本日はこの方をお招き致しました。東京大学総合研究博物館准教授で火星研究の第一人者、宮本英昭先生です。宮本先生、どうぞこちらへお願いします。

↓宮本英昭先生が登壇
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MC:どうぞよろしくお願いします。

宮本:よろしくお願いします。

MC:それではおかけください。さあ、お話を伺っていこうかと思いますが、まずは宮本先生のご専門の研究内容をお聞かせ願えますでしょうか。

宮本:私はNASAとかJAXA(ジャクサ)、世界中の宇宙機関がとってきている火星ですとか、小惑星といったものの探査データの解析、将来の探査ミッションなどが私の研究内容になっています。

MC:はい。今回の番組を観て、どんな感想をお持ちでしょうか。

宮本:面白いです。臨場感というか、そういうのが素晴らしいなと思いましたね。

MC:火星に有人飛行で行くというのは、世界ではいまどのような研究がされているのですか?

宮本:有人はやっぱり難しい。これまでの火星探査はだいたい3分の2ぐらい失敗してるんですよ。これ全部無人探査なんですけど。人を送ろうと思ったら、安全に安全にと思うから、なかなか難しい。今、NASAで動いているのでは、基本的には車みたいな探査機を送り込んで、火星の表面を調査しようっていうのをやってますけど。NASAであってもこれで2020年ぐらいに何か地球に持ち帰る良いサンプルを探しましょうと。2020年後半に無人でサンプルを持ってこられるかもしれないけど……。有人飛行になると、結構大変だなっていうイメージがあります。一方で本当に有人飛行をするなら、違う枠組みが必要になってくるんじゃないかなと思います。

MC:今度は日本国内でも火星への有人探査に関して何か研究というのは進んでいるんでしょうか?

宮本:日本でも有人の研究はしてるんですけど、火星探査に関して言うと、日本は20年ぐらい前に探査機を送って失敗してるんですよ。失敗はしましたけど、火星の側まで行ってるんですよ。

MC:実際にやったことがあるんですねえ。

宮本:今も火星ミッションでいろいろ議論してまして、特に議論してるのは、火星の表面から6000キロしか離れてないフォボスっていう衛星があるんですけど、この火星の衛星に探査機を送る、これ今実際に真面目に検討しているところですね。日本でも火星探査、火星研究は進められているところです。

MC:だいたいそれはどれくらいで実現しそうかなという予感はありますか?

宮本:2024年に打ち上げを目指していますから。

MC:2024年というと、本当にもう、すぐですね。

宮本:はい。無人探査機でテストしてみて、その先にやっぱり有人探査やりたいなと。これは皆が思うところですから、その一歩を日本も踏み出そうとしていると、お考えいただいてよいかなと思います。

MC:はい、わかりました。ありがとうございます。お話を伺ってますますこれからの放送が楽しみになってきたかなあと思うんですけども、本日は宮本先生に負けず劣らず、宇宙について見識のある方をお招きしております。今回、ナショナル ジオグラフィック『マーズ 火星移住計画』では、フリーペーパーhonto+(ホントプラス)の大人気連載企画でありますロバート秋山さんのクリエイターズ・ファイルとのタイアップを実施いたしました。そんなクリエイターズ・ファイルから、なんと、本日は現役の宇宙飛行士、草野伸也(ロバート秋山竜次)さんが来てくれました。それでは先生、一緒にお迎えしていただけますでしょうか。こちらへどうぞ!

↓場内拍手の中、宇宙服姿の草野伸也さんが登壇!
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MC:ようこそ、お越しくださいました。どうぞこちらへ。

草野:よろしくお願いします。

MC:それでは、草野さん、まずはひとことご挨拶をお願いできますでしょうか。

草野:えー、本日はいろいろ火星について皆さんも聞きたいことがあるでしょうし、先生と一緒に極力答えられる範囲で、自分の経験を生かして、少しでも皆さんの情報になっていただければなと思います。よろしくお願いいたします。

MC:どうぞよろしくお願いいたします。どうぞおかけください。それではこれから草野さんにもさまざまなお話を伺っていこうかなと思うんですが、さまざまな宇宙ミッションをこなされてきたことと思うんですが、火星に行ったことがある(!?)と、伺っておりますが、まずは火星に行った際の感想を伺えますか?

草野:はい。えー、どうぞよろしくお願いいたします。宇宙飛行士の草野伸也です。よろしくお願いいたしま……(ヴィーーンと天井から異音)。なんか急に鳴りはじめましたけど(笑)。私がしゃべり始めるとね、屋根の奥の機械が……。えーっと、そうですね、ついこの間、去年10日間火星に行って、いろいろ調査をして戻ってきたばかりなんですけども。

MC:10日間ですか!?

草野:10日間かけて、自分の休みと有給を使って(会場笑い)、なかなかまとまって10日間作るっていうのが難しくて、私も宇宙飛行士だけに絞り込んでいるわけでもないので。

MC:ほかにもお仕事があるんですか?

草野:まあダクト清掃の仕事だとか(会場笑い)。ダクト清掃の時に思ったんですよね。このダクトが宇宙までつながらないかなって。まあそういのも含めていろいろ夢が広がり、やったことなんですけど、まあ10日が目いっぱいで。あとのメンバーは「残る」って言って、残ったメンバーもいるんですけど。

MC:ああ、そうなんですね(笑)? まだいらっしゃる?

草野:「僕が先に戻るよ」って感じで。

MC:一人でお戻りになった?

草野:はい

MC:一人は寂しくなかったですか? 火星から戻られる時は。

草野:まあ、だけども、いろいろと思い出もありますし、それも含め写真見ながら、「ああ、こういうとこも行ったな」って。またいつか、またいろんなメンバーで行きたいなって思いを抱きながら。帰りは意外と早かったですね(会場笑い)。

MC:そうですか(笑)。帰りは速かったんですか(笑)。

草野:はい

MC:(笑)、さあ、今回の番組『マーズ 火星移住計画』ということで火星移住がテーマとなっていますが、実際に火星に行った時に、これは絶対に火星に持って行くべきだなあと思ったものは草野さん、ありますか?

草野:これは持って行くべきもの、っていうのは今回もちろんやっぱり宇宙を研究している方々から受け継いだものは、当たり前のように持参していきます。それプラス今回、なんせ作業で行っておりますので、今後移住するために、いろいろな場所を見たりだとか、居心地のいい場所を探したり、ちょっとした段差で人が腰かけやすいんじゃないかというとこを見つけたりだとか、なんせいろいろな調査のために行っております。プライベートで行ってるわけではないので、その忙しい合間で持ってきてよかったなあと思うのは、本当に一瞬でパクッと食べられるサイズのおにぎりだとか(会場笑い)、サンドイッチとか。一口で食べられるものがものすごく助かりました。作業の合間に、なんせ時間がないもので、本当に合間でパクッと入れられるものですね。チョコレートだとか。今日、ちょっと恥ずかしながら、その時着ていた宇宙服なんですけど(着ている宇宙服のポケットからティッシュに包まれたものを取り出し)、まだその時のサンドイッチが残ってました(会場大爆笑)。火星にいた時のサンドイッチです、これ。

MC:(笑)腐ってないですか? 大丈夫ですか?

草野:(サンドイッチを一口食べて)大丈夫ですね。だから一口サイズの方がいいですよね。いろいろ弁当作ってもらっても食べる場所がない。

↓ポケットから出てきたサンドイッチを食す草野氏
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宮本:150分の1気圧のところで食べるのはすごいですね(笑)。

草野:そうですね、だから、その岩の端っことかで、気圧の薄そうなところで(会場笑い)。それを探すのも難しいですもんね。メーター持ちながらここは気圧が大丈夫そうだぞっていう場所を探しながら。

宮本:だいたいマイナス60度ぐらいの凍ってしまうようなところだったと思うんですけど、大丈夫でした?

草野:だからシャリシャリしてましたよ(会場大爆笑)。本当にシャーベット感覚というか。

MC:全部凍っちゃうんですね?

草野:そうですね。

MC:火星というのは、気温はどのくらいなんですか? 先生。

宮本:平均的にはマイナス60度ぐらいで、もっと寒くなることもあります。

草野:10日がやっぱ限界ですね?(会場笑い)

宮本:(笑)砂嵐も吹き荒れたりして、なかなか過酷な環境ですね。

MC:そんなに寒いところなんですね。

宮本:風が強くて、空気が薄い。ヒマラヤどころじゃなく、ものすごい空気が薄いところです。

草野:先生どうです? 僕もいろいろ調査しましたが、住めるもんなんですかね? ある程度情報は入手しましたけど。

宮本:やっぱり宇宙の中の、地球の側のありとあらゆる天体を考えると、火星が一番住みやすいですよね。

草野:はあ、住みやすいんだ。

宮本:と思いますね。空気が薄くても空気はあるし、水もあるし、地面もあって地球から近い。

草野:まず地球から近いんですね。

宮本:先ほど10日間で行ったという素晴らしいお話しを伺いましたけど、通信するための光の速さで、だいたい30分くらいかかります。電話しても片道30分かかるんで(笑)。

MC:では先生の計算ではどれくらいで着けるんですかね?

宮本:まあ、普通は7カ月とか8カ月とかかるんで(笑)。ただ、現在人類が持っている、ものすごく高度な技術を集約してお金に糸目をつけないと、ひと月くらいで行けるんじゃないか、っていう話はあります。

草野:それをだから、やってないだけなんですよね。それがだから、僕が所属しているワールド・スペース・クラブ(会場笑い)で、WSCという団体がやっちゃうタイプで。

MC:すごいですねえ。

草野:そこは止めておこうよっていうのを押し切ってやるというのが、ワールド・スペース・クラブなんです。

MC:先生はワールド・スペース・クラブ……という団体はご存知ですか?

宮本:不勉強で恥ずかしいんですけど、まったく聞いたこともございません。

草野:……はい(会場大爆笑)。

MC:普段はどのような活動をしているんですか?

草野:まあ宇宙について全般を、火星に限らず宇宙全体のことを、ほどよく、まんべんなく見ていこうっていう。望遠鏡で宇宙をのぞいたり、あとは絵を描いたり、図鑑を見たりだとか(会場笑い)。まあ、僕らと同じような宇宙の団体っていうのはいっぱいあるもんですよね? 有名なところだとNASAさんとかね。NASAさんは結構ライバル関係にあるんですけど。

MC:先生いかがですか?

宮本:ええ、もちろん各国の宇宙機関が健闘してますけど、不思議なのが割と皆仲が良くて、人類規模でこういう宇宙計画を進めようっていう、共通の考えがありますから。ですから、ほかの宇宙機関の人の顔は割と知っていて。

MC:先生は宇宙飛行士の方はほとんど面識があるんでしょうか?

宮本:少なくとも皆名前は知ってます。宇宙探査にも無人、有人とかのコミュニティがあって、NASAだったりという場所で皆集まって議論したりするんで、フェイス・トゥ・フェイスで話をする場合が多いんですけど……ねえ(苦笑)。

草野:ワールド・スペース・クラブは……、先生の下には……。

宮本:残念ながらお会いしたことがなかったですね(笑)。

草野:でも、そういった中で、例えば日本が火星に行ったりとか、自分の国の手柄にしたいと思うじゃないですか。みんなのものなんですか?

宮本:科学者レベルでは、割と人類みな共通って考えていて、ひとつのミッションをやる場合でも、外国のいろんな知識や技術を持っている人たちに入ってもらって、逆にNASAから「入りませんか?」って言われたりして、お互いに協力して進めていくものですね。

草野:なるほど、それがねえ、僕が入る時に、そこだけは嫌っていう。譲れなかったんですよねえ。共有をしたくないと。

MC:自分たちだけのものにしたいと?

草野:そうです。なぜ皆と情報を共有しなければいけないのか、自分の手柄にしたいというのがあって。それで成立しているのがワールド・スペース・クラブだけだったので(会場笑い)。

MC:だから先生もご存知なかったんですね?

草野:だから僕のトップの、リーダーがアメリカのジョン・ランダーという、ちょっとクレイジーな人ですけど、彼が「いいよ、あっちには加わるな」って集結したんですよね。

↓手描き感あふれるワールド・スペース・クラブのクールなロゴ。ほかにもMOON JUMP、APO APO、SPACE BROTHERSといった謎のロゴも
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MC:(笑)あのお、今回火星に行ってきたということなんですけども、火星の魅力ってどこだと思います?

草野:やっぱりだけども、地球に近いというところがベストですよね。やっぱり火星って惑星の中で一番華があるというか、センターを飾る惑星だなあっていうのはありますよね。やっぱりどこに行ってもひとつひとつがオブジェのようだし、風だとかそういったものも含めて、ただただ神秘的に終わらすだけにはいかないなあって、ここの空気をもう一度吸いたいって思わすのは火星だけだったのかもしれないですね。いろいろな惑星には行きましたけどもね。

宮本:(笑)

MC:あとはどんなところにいらっしゃったんでしょうか?

草野:木星とか……、結構行くのは木星ですかねえ。軽井沢か木星かにしています。正月は(会場笑い)。

MC:正月は(笑)。

草野:正月は、一時期は軽井沢に行ってましたけど、もう木星でいいだろうって。時間を作るなら木星がいいなって。あと皆さんに知られていない惑星っていうのが意外とあって、紙でできた紙星(しせい)だとか、あとは粘着力がある粘星(ねんせい)、まあ粘り気のある星ですとか、あとはプラ星というプラスチックでできている星も(会場笑い)、結構面白いですよね。

MC:先生、惑星によってメインになる物質っていうのは異なるのですか?

宮本:これが驚くべきことに、おっしゃる通りで。さまざまな、変なものでできているものがあります。

草野:面白いですよねえ。

MC:例えばどんなものがありますか?

宮本:あのう、メタンの海がある天体があります。プラスチックっていう話がありましたけど、表面が全部氷でできているとか。ただ、ガスだけが集まっているものとかもありますし、少なくとも300万個は天体があるだろうと考えられているので、それもいろんなバリエーションがあるんですね。ただ、人類はまだ、あのう……普通は行ってないというか(笑)。なかなか詳しくわからないというのが、僕の常識ではあるんですけど(笑)。

草野:人類の中で結局行ったことのある星って100はいってないですか?

宮本:(笑)あのう……、まだ月だけです。一般的には(笑)。

草野:じゃあ僕のワールド・スペース・クラブだけなんですね(会場笑い)。月だけだったんだ。

MC:すごいですね、本当に(笑)。あの宮本先生、火星に生命体はいるんでしょうか?

宮本:僕個人の意見は置いておいて一般的にはなかなか難しいであろうと考えられているんですけど、ただ火星にはかつて水もあって、それから強い地盤もあったろうと考えると、いろんなことを考えると、かつての火星とかつての地球ってよく似ていたと思うんですね。そうすると、地球で生命体が発生したこと考えると、火星で発生していてもおかしくないんじゃないかという研究者もいますね。それにそって考えると、一度生き物が生まれたら全部消毒するというか、微生物も考えると全部殺すことは難しいですから、地下のどこかに微生物の形で残っているんじゃないかということは十分あり得るんじゃないと言われてますね。

草野:すごい進化している可能性もあるってことですよねえ?

宮本:進化の度合いは難しいですけど、そういうのが生き残っててもおかしくはないですね。

MC:なるほど。草野宇宙飛行士は実際に火星にいらした時に、なにか生命体を見ることはできましたか?

草野:僕もハッキリと言い切ることは難しいとは思うんですけど、なんだか「ぽい」なあみたいなものはよく、すれ違うというか(会場笑い)。なんかやたらと会釈するやつもいるし(会場大爆笑)、「こちらのロータリーに行きたいんですけど、どうやって行ったらいいんですか」とか気安く聞いてきたりもするので、でも同じ宇宙飛行士の団体である可能性もありますし。

MC:背格好はどんな感じですか?

草野:背格好はアメフトやっていたかのような、しっかりしたスポーツマンな感じですけどもね。

MC:人間のような?

草野:うん、でも少しこう声は「(うわずった声で)アェー」みたいな(会場笑い)。

MC:日本語ですか? 英語ですか? 

草野:なんか英語っぽい感じですよね「(英語なまりで)フェアーイズロータリー?」(会場笑い)みたく、地図を持って聞いてきましたよね。

宮本:NASAが打ち上げた火星探査車ローバーっていうのが太陽電池パネルで動いていたんですけど、太陽電池パネルの上にどんどんダストが積もって、だんだんと電力がなくなっちゃって、もうなくなっちゃうと壊れるって時に、ある日突然ダストがなくなるってことがあったんですよ。一説には風がすごく強く吹いてダストがどっか行ったんじゃないかと。ひょっとしたら火星人みたいな人が表面にあるダストをすくってくれたんじゃないかっていう冗談はあったんですけど。

草野:それは十分あると思いますね。僕も結構肩をポンポンとはたいてもらうこともありましたし、結構きれい好きな方が多くて(会場笑い)。

MC:火星人はきれい好きなのかもしれないですね。

草野:なんか業者さんというか、ダスキンみたいなのがいっぱいいましたね(会場笑い)。きれいにしてるんだなと、あれは作られたものなんだなって思いましたね。だから観光客を集めるためにやってるかもしれないですし、今考えると。

MC:先生、大爆笑してらっしゃいますけど(笑)。それでは最後の質問になってしまったんですが、ナショナル ジオグラフィック『マーズ 火星移住計画』では人類が初めて地球以外の定住の地を求める、そんな人類の挑戦を描いたドキュメンタリー・ドラマ作品ではあるんですけど、草野宇宙飛行士は将来的に火星に移住したいでしょうか?

草野:そうですね、難しいですね。住むとなるとまたねえ。自分の家というかスペースは持ちたいですよねえ。やっぱり地球の居心地はものすごくいいって感じてるけど、3分の1は向こうで過ごしたいなっていう感覚はありありますよね。

MC:3分の1っていうとかなり長い時間ですね。

草野:ただ木星に飽きた場合ですよね。今、木星にコテージを建てちゃったんで(会場笑い)。

MC:コテージがあるんですか?

草野:まあ小っちゃいですけど。大きなものではないです。

MC:じゃあ木星に飽きたら火星も考えてもいいかなと?

草野:それはちょっと考えますね。

MC:ありがとうございます(笑)。さあ、お二人のお話を聞いて今後の番組もさらに楽しみになったのではないでしょうか? それではこれよりフォトセッションに移らせていただきます。『マーズ 火星移住計画』はスカパー!のナショナル ジオグラフィックで毎週火曜夜9時放送中です。皆様もどうぞご覧ください。お二人どうもありがとうございました。

宮本:ありがとうございました。

草野:ありがとうございました。
(会場拍手)

2016年11月17日 東京文京区 宇宙ミュージアムTeNQ

↓フォトセッション中、カメラマンに「この間、木星で会いませんでした? 木星で写真撮ってましたよね?」
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<『マーズ 火星移住計画』放送スケジュール>

スカパー!のナショナル ジオグラフィックにて毎週火曜夜9時~ほか放送中