(左から)高橋努、小栗旬
MC:本日はHuluオリジナルドラマ『代償』完成披露試写会にお越しいただきましてありがとうございます。この『代償』は悪をもてあそぶ友人によって人生と精神を破壊された弁護士が、自分を不幸のどん底へと突き落としたサイコパスに挑むというクライムサスペンスです。11月18日(金)からアメリカHuluと同時配信されます。本日は素晴らしいゲストの方が登壇されてのトークショーを開催します。それでは皆様盛大な拍手でお迎えください。小栗旬さん、高橋努さんです。今日は皆さんひと足早く1話と2話を観ていただくということで集まっていただきました。本日は原作者の伊岡瞬さん、そしてエンディングテーマを担当されましたピアニスト清塚信也さんにも客席にお越しいただいております。どうもありがとうございます。
ではお2人からまずはひと言ずつご挨拶いただきたいと思います。サイコパスに苦しめられる弁護士・奥山圭輔役を演じられます小栗旬さんです。
小栗:こんばんは、小栗旬です。皆さん今日はありがとうござます。追い詰められる弁護士をやりました。追い詰められているので是非楽しんでください。
MC:ありがとうございます。続きまして小栗さん演じる圭輔の友人ですべてを奪おうとするサイコパス安藤達也役を演じます高橋努さんです。
高橋:高橋努です。今日は皆さんありがとうございます。えー、、追い詰めました(笑)。観ていただくとわかると思いますけど、そんなに直接、現場が一緒になっていないのでそういう実感があまりないのですが。今日は短い時間ですが皆さんと一緒に楽しめたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
MC:先に作品を拝見しまして、いくつか質問させていただきたいのですが、小栗さんはたくさんいろんな役をやられていますが、今回は史上最弱の弁護士役ということですが、オファーを受けてまずどんなお気持ちでしたか?
小栗:最初に原作を読ませていただいて原作がとても面白かったので「この役やりたいです」というお話をしたんですけれど、最初にいただいた台本は少しキャラクター設定が変わっていたりして、そこからもう少し弱さを足させてもらったという感じなんですが。
MC:物語が進むにつれて感情の起伏があって相当大変だったのではないでしょうか。
小栗:そうですね。あり得ないことがドンドン起きていくんですごく大変でしたし、精神安定剤のようなものを飲んでいる役なので、何か起こるとすぐに手を洗い始めて薬を飲んじゃうっていうキャラクターなんで、薬を飲むのが大変でした(笑)。
MC:そして普段非常に仲良くされているお2人が共演ということを聞いていかがでしたか?
(2人は20代の頃に同居していたこともあるというほどフライベートで仲が良い)
小栗:すごく嬉しかったです。まず、自分よりも先に達也という役を高橋努さんで考えてますという話を聞いたので、そんな嬉しい話はないなと思いましたし。
高橋:いいヤツ(笑)。
小栗:がっつり共演もかなり久しぶりだったので一緒にやらせてもらえるというのはとても嬉しかったですね。
MC:高橋さんはいかがですか?
高橋:僕も本当嬉しかったですね。
小栗:努君は最初の頃、照れ臭かったみたいですけど。
高橋:ええ、顔合わせの時はやっぱり照れくさくて、普段からしょっちゅう会ってるんで、普段の小栗旬の方ばっかりなんですよ。あんまり現場で一緒にならないんで。本読みの時、入って来た時に「あ、スターが入って来た」って思いましたね。
小栗:あ、ムード出すからね。
高橋:ムードをね(笑)。いやでも「スターなんだな…」って。狭い部屋で2人でね、せんべい布団で寝てたあの日々ではなくなってるんだなって(笑)。
MC:高橋さんのいろんな役を皆さん見ていると思いますが、サイコパスって私もびっくりしたんですが。演じてみてどうでしたか?
高橋: どうですかね。。さっき小栗に言われたんですけど、顔がサイコパスだって。親に謝れって話をしてたんですが(笑)。初めてですねサイコパス役は。サイコパス役っていうか安藤達也役なんですけど。
小栗:努君は本当、最近男前になったんですけど。
高橋:そういうこと言ってくれるの?
小栗:初めて会った頃、自分が21、2だったんで努君が25、6の時だよね? その頃目がこんなに開いてなかったんですよ。このくらいな感じだったんですよ。
高橋:おい(笑)! ちょっと携帯あります? 実家に電話してちょっと今(笑)。
小栗:いや本当にスゲェーなーっていう感じだったよね、初めて会った頃は。それが年々いろんな作品を越えていくごとに目が開いていって。
高橋:手、加えてませんよ(笑)。
小栗:ちょっといじったんじゃないかなって。
高橋:やめてやめて。だから影響力あるんだから(笑)!
小栗:あと2年くらい経つとたぶんもう少し目が開いていると思います。
高橋:そうですね、二重になってるかもしれない。ぱっちり二重に。一重なので僕。
MC:追い詰める役と追い詰められる役で今回共演しているじゃないですか。2人っきりのシーンっていうのは結構多かったですよね?
小栗:そうですね。一緒になった時は基本的に大体2人か、もしくはほかに一人入ってくるぐらいでしたね。
MC:仲がいいからこそ打ち合わせしたりとか、撮影中に話し合ったりとか。
小栗:撮影が始まる前は少し、どうしようかとか、ちょっと台詞読み合わせしてみようかってやったりはしてたんですけど、撮影が始まってからはなんか、もうお互い状況的に離れているし、2人で相談してもねーってことでお互いのそれぞれの道を歩きながら交わるという感じでやってたと思うんですけど。
MC:高橋さんは小栗さんを追い詰めるということをドラマの中でやれるわけじゃないですか、どんなお気持ちだったんですか?
高橋:フフッ…どんな気持ち(笑)って、んーどんな気持ち、、快感だったんじゃないでしょうか。本当に追い詰められてて、控室で待ってる時も普段の小栗ではない、もちろん役を通してるんでしょうけど、体もかなり絞ってましたし、追い込まれてるなーって、僕は見てました(笑)。
MC:小栗さんどうなんですかそこは?
小栗:そうですね、はい。うん。はい、なんとなーくやってました。
MC:実は今日は、この作品にちなんだ面白いことをやろうと思っています。この場所でお2人の“サイコパス度”をテストしたいと思います。TVなどで性格診断などをやられています心理カウンセラーの晴香葉子先生です。よろしくお願いします。
小栗&高橋:よろしくお願いします。
MC:今回サイコパスという部分を診断していただくんですけど、サイコパスのイメージって猟奇殺人鬼のイメージがありますよね?
晴香:そうですね、サイコパス=犯罪者ではないんです。=精神患者でもなくて実はほとんどの人は普通に生活をしているんです。多い仕事としては経営者であったり、弁護士であったり、記者だったり、成功者にも多いパーソナリティなんですね。実は魅力的であるという特徴もあるんです。
MC:ということでお2人はサイコパス度は高いと思いますでしょうか?
小栗:今回これをやるに当たってそういう本をいくつか読んだんですけど、自分はほとんど当てはまらないなと思いました。ちょっと憧れるようなところもあるんですよね。人間に対してどういう判断を下すのかとか、そういうのを見てると。確かにそういう人が身近にいたら魅力的に感じるかもな、自分にもちょっとあったらいいのになと思っていたんですけど。なかなかなさそうだなと思いました。
MC:小栗さんはなさそうと思ってらっしゃると。高橋さんはどうでしょうか?
高橋:僕も全然ないなという感じでしたね。
晴香:お2人ともないと言いつつこれだけ魅力的な方ですから、もしかしたらあるかもしれませんよ。では早速聞いていっていいですか?
では1問目、お2人は他人をコントロールすることが得意ですか? 言うことを聞かせちゃうのは得意ですか?
小栗:僕はまったく得意じゃないですね。操られるのは得意です。
高橋:僕も苦手だと思います。
小栗:いやでも俺、結構、努君に操られる時ある。
高橋:えっそう!? そうかな。俺は小栗に振り回される時はありますけど(笑)。操られてはないと思う。たぶん振り回されてることはあるんですけど。僕がそうすることはなかなかない感じかと。
MC:でも振り回すは操るということでは?
晴香:あ、振り回すは操るに入りますね。いつの間にか小栗さんがいいように動いてしまっているというところがあった場合、小栗さんが自分では気づいてなくても。
高橋:そうなんですか。
小栗:あ、でも人を振り回すという点はかなりあると思います。
MC:じゃ小栗さんは“ある”ということですね。
小栗:でも操ってる覚えはない。
晴香:自覚はないけれど、小栗さんのいいように動いてしまっていると。
小栗:いやー、そんなうまくいってないですよ。ただのわがままです。ただのわがままと、あのーあれですあのー、何だっけ?
高橋:寂しがり屋?
小栗:じゃなくて、出てこないや。わがままです。
晴香:では2問目、お2人はプライベートでも仲良しですが、どちらかというと話し役ですか?、それとも聞き役ですか?
小栗:僕は人の話をまったく聞けないので、たぶん話してばっかりいると思います。
高橋:そうですね、基本的には聞き役です。
小栗:でも、努君の話は結構聞いてると思う。
高橋:お酒が入った時と入ってない時の差はちょっとあるかもしれません。お酒が入ったら俺は完全に聞き役かな。普段、僕が話すこともある。
MC:ちなみに度合的にどっちが多いんですか?
小栗:俺、結構努君の面白話聞いてるけどな。
高橋:そうね(笑)。
晴香:お酒が入ると。
小栗:僕はお酒が入ると熱く語りたがりますね。
晴香:どちらかというと小栗さんがしゃべって、高橋さんが聞き役のことが多いですかね?
小栗:最近、俺バランス見てるけどなー。
高橋:だいぶね。
小栗:しゃべりたい!って思ってから3回本当にしゃべりたいか確認してからしゃべるようにしてますから。皆にすぐ自分の話ばっかりって言われるので。
晴香:では3問目いきましょうか。
高橋:もう(小栗は)サイコパスなんじゃないですか(笑)?
晴香:ちょっとね、そんな感じがしてきましたが、では3問目、お2人は子供の頃からかっこよくてモテたと思うんですけど、自分が好きになった女の子の人数はどちらが多いですか?
小栗:絶対、努くんでしょ(笑)!
高橋:俺でしょこれは(笑)。
晴香:惚れっぽいほうですか?
高橋:だってこれ質問が「かっこよかったと思いますが」ってちょっとずるいじゃないですか。こっちはかっこよかったと思いますが、僕はそんなの、こっちからガンガンいかないとダメですからね。
小栗:努君は会うたびに誰か好きだってって言ってるよね。
高橋:やめろやめろ! 一途。
小栗:好きになってる数はたぶん努君の方が多いんじゃないかなー。
高橋:そうですね。
晴香:小栗さんはたくさんはいない?
小栗:僕も意外と惚れっぽかったですけどね。でも、僕は早いうちに結婚してますし、努君はその後も継続中なんで、努君は会うと大体「今はあの子が好きだ」とか話してます。あ、でも…
高橋:やめなさいよ(笑)! いやまぁいいけど、大丈夫(笑)。
晴香:では4問目いきましょうか。お2人は芸能界の交友関係も広いと伺っていますが、急に思いついたように誘うことってありますか? それともそんなふうに誘われることがありますか?
小栗:どっちですかね? でもあんまり僕誘わないですね。
高橋:小栗は誘わないんですけど、、「今から行こうぜ!」とは言わないんですけど、「何してる?」みたいな。
晴香:それ誘ってるじゃないですか(笑)!
MC:それちょっと知能犯じゃないですか(笑)?
小栗:違うんです。誘い待ちみたいなことで。
高橋:それで大体引っかかるんです僕が。
晴香:いつの間にかコントロールされている。
高橋:ええ。「家だよ」って返しちゃうんです(笑)。多いですねすごく。
MC:では最後の問題です。
晴香:ドラマの撮影現場の待ち時間は何をして過ごしていますか?
小栗:僕はずーっと動いてます。
晴香:例えば何をされるんですか?
小栗:落ち着けないので、座ってられないんで、ふらふらしてます。
晴香:じゃ、空き時間だからと言って黙ってのんびりしているってことはあんまりないということですね。
高橋:僕はじっとしてます。キャストやスタッフの皆さんと話したりとか、今回の現場、確かにふらふらしてるね。さっきまで目の前にいたのにどこ行ったんだろうみたいな。何も考えずにフランクにいることが多いですね。
晴香:割とじっと座っているときもある?
高橋:ちょこんと座ってるのが多いと思います。
晴香:以上ですね。5問終わりました。
MC:これでもうわかっちゃったわけですね?
晴香:そうですね。実は世界的に使われているサイコパスチェックを日常生活のシーンに落としこんで質問させていただいたものなんですね。その5つの質問から傾向が見えるんですが、お2人どちらかというと小栗さんの方がサイコパスに近いと。
高橋:でしょうよ。
晴香:皆何となく感じてらっしゃるかと思いますが(笑)。ザザッと解説するとですね、1問目は操作性です。人を何となく操ってしまう巧みさを聞きました。2問目は、実は口達者というのがサイコパスの傾向なんですね。口達者で表面的な魅力がある人が多いんですね。だからものすごく好きになっちゃう、夢中になっちゃう人が多いんですけれども。3つ目は恋愛における衝動性。パッと好きになったと思ったらまた次にパッと別の人を好きになっちゃったり、それは高橋さんの方が多そうでしたけれども。
高橋:そこだけでしたよ。
晴香:そこが顕著に。進行形ですしね今。で、4つ目はですね、誘う時の相手への配慮というところ、ま、非計画性、計画的に相手を思って誕生日どうするとかそういうのではなくて、パッと思いつきで誘う。これがサイコパスの傾向なんですけれども、これは明らかに誘ってますよね、小栗さんが。で、5問目は退屈をしやすいというサイコパスの傾向がありまして、刺激を求めてすぐに動き出したりジッとしていられないというところも小栗さんが当てはまっちゃいましたね。
MC:じゃあ全部当てはまったっていうことですかね?
晴香:結構、傾向は高かったですね。
高橋:薄々そうかなーっと思ってたんですよ(笑)。
小栗:絶対違う(笑)! 全然、俺、要素なかったもん、ちゃんと(本を)読んだら。
高橋:サイコパスの方はほら気づかないじゃないですか。気づかないんだよねー。
晴香:本作が同時配信されるアメリカでは、研究書によっては25人に一人はサイコパスと言われているくらい一般的に生活していて、犯罪者でない人たちは大変魅力的で成功されている方が多いんですよね。人気者に多いので。
高橋:小栗旬という役者ここまでになっているということは、すでにサイコパスということだと思いますけどね。
晴香:いい方向に進んだ。
高橋:ええ、ええ。
小栗:今日ので1個だけ、退屈は本当に嫌いです。退屈は嫌いですね。
高橋:刺激を求めてるんだね?
小栗:退屈だなーと思うことは多いですね。
MC:高橋さんは恋愛面でサイコパスっていうことですよね?
高橋:違います、違います! そういう話じゃなかったでしょ? そんなことないですよ、普通に一途にコツコツと恋愛してますよ。はい。
MC:晴香先生どうもありがとうございました! ではここでお2人からメッセージをいただきたいと思います。では高橋さんからお願いします。
高橋:今日は本当にありがとうございます。この作品はサイコパスというのが前に出てきてしまいがちなんですが、愛の話だと僕は思ってまして、「人はどこまで人を愛せるのか」と、「愛とは何か?」ということを考えながら僕はやっていたんですけれど、身近にいるサイコパスと、この愛は本当なのかなということを考えながら見ていただけたらなと思います。愛の話です、よろしくお願いします。
MC:ありがとうございます。
高橋:(小栗に向かって)どうでしょうか(笑)?
小栗:はい、愛の話です(笑)。今日は1話と2話ということで残り4話残っているので是非続けて観ていただけたらなと思っていますし、これから配信されるので、もし楽しんでいただけたらいろんな方に宣伝していただけたらなと思っています。本日はどうもありがとうございました。
MC:どうもありがとうございました。
『代償』Huluにて11月18日(金)より独占配信スタート
初回のみ第1話&第2話同時配信。以降毎週金曜配信《日米同時配信》
監督:後藤庸介 村上正典 出演:小栗旬 高橋努 淵上泰史 柳英里紗 栁俊太郎 高梨臨