将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を、豊田利晃監督が実写映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』が9月7日より公開となる。このほど、本作のメガホンを取る豊田利晃の監督生活20周年を記念し、これまでの全監督作品のスチール写真をまとめた作品集「MOVIE STILLS FROM TOSHIAKI TOYODA FILMS 1998-2018」が10月1日に発売されることが決定した。
作品集には、渋谷を舞台に一人の青年と裏社会にかかわる若者たちの理由のない不安や苛立ちを描いたデビュー作『ポルノスター』(1998)から、夢をあきらめなかった男が起こした将棋界の奇跡の実話を、自身も奨励会に籍を置いていた監督が描いたということでも話題の最新作『泣き虫しょったんの奇跡』までの劇場公開全作品ほか、ライブ・シネマ作品の写真も含めた全13作品を収録。豊田作品ファンだけでなく、松田龍平、新井浩文、渋川清彦、瑛太ら個性あふれる俳優陣の表情や、各時代の新進気鋭の写真家が日本のあるシーンと撮影現場の空気を切り取った類いまれなる作品集としても楽しめる豪華保存版の一冊に仕上がった。
さらに出版記念として、本作の公開日である9月7日より、東京・恵比寿にあるギャラリー・KATAにてEXHIBITIONの開催も決定。イベントでは、作品にまつわる展示や本書の先行販売も行われ、さらに、福岡・天神にあるギャラリー・UNION SODAでのEXHIBITIONの開催も決定している。
■豊田利晃 コメント(前書きより抜粋)
スチールで作品を振り返るとき、映画撮影そのものを振り返ることができる。(中略)写真家の目を通して切り取られたシーンと撮影現場の空気。そこには僕がまだ見たことのない新鮮な過去の驚きが詰まっている。
■作品集 詳細
書名:「MOVIE STILLS FROM TOSHIAKI TOYODA FILMS 1998-2018」
発売日:10月1日(月)
定価:5,000円+税
収録作品:『ポルノスター』『アンチェイン』『青い春』『ナイン・ソウルズ』『空中庭園』『戦争と青春』『蘇りの血』『モンスターズクラブ』『I’M FLASH』『シンフォニー』『クローズEXPLODE』『怪獣の教え』『泣き虫しょったんの奇跡』
写真:大森克己 大沼茂一 菊池修 黒田光一 KOHEI“KUROFIN”KUROKAWA TAKAMURADAISUKE 名越啓介 松原研二 間部百合 三田正明
翻訳:江口研一
仕様:B5変型サイズ・416頁
発行・販売元:ギャンビット ※EXHIBITION(東京)会場で先行発売
■EXHIBITION 詳細
「MOVIE STILLS FROM TOSHIAKI TOYODA FILMS 1998-2018」EXHIBITION
【東京】
会期:9月7日(金)~15日(土)
12:00~20:00 ※最終日19時まで
場所:KATA Gallery(東京・恵比寿)http://kata-gallery.net
※会期中、KATAにて本書を先行発売。トークイベントなどのイベントの開催も予定。
【福岡】
会期:10月中旬(予定)
場所:UNION SODA(福岡・天神)https://www.instagram.com/unionsoda/
※会期中、UNION SODAにて本書を発売。トークイベントなどのイベントの開催も予定。
『泣き虫しょったんの奇跡』
9月7日(金)より全国ロードショー
監督:豊田利晃
脚本:瀬川晶司「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平 野田洋次郎 永山絢斗 染谷将太 渋川清彦 駒木根隆介 新井浩文 早乙女太一 妻夫木聡 松たか子 美保純 イッセー尾形 小林薫 國村隼
配給:東京テアトル
【ストーリー】 26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。小学生のころから将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんは、アマ名人になっていた親友の悠野ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。「やっぱり、プロになりたい―」。35歳、しょったんの人生を賭けた二度目の挑戦が始まる―。
©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社