2008年に日本の新国立劇場と韓国の芸術の殿堂(ソウル・アート・センター)のコラボレーションで製作され、日本の演劇賞を総なめにした伝説の同名舞台の映画化となる『焼肉ドラゴン』が、6月22日に公開となる。それに先だち、6月13日、東京・赤城神社で大ヒット祈願イベントが行われ、真木よう子、大泉洋、大谷亮平、鄭義信監督が登壇した。
映画『焼肉ドラゴン』の大ヒットを祈祷してから、トークイベントに登場したゲストたち。大泉は開口一番、「恐らく時間の制限があったのでしょう、かなりハショリましたけど(笑)、無事にヒット祈願をさせていただきました」と集まったマスコミ陣を爆笑させた。撮影期間がとても濃厚な2ヶ月だっだとう真木は「忘れられないくらい、素晴らしい家族を築けた」と撮影を振り返った。
韓国に10年以上住んでいたという大谷は「韓国で歴史のある作品に参加できて嬉しい」と述べ、「通訳で力になれたらと意気込んでいたのですが、中盤では真木さんも通訳を介さず、韓国のキャストの方とおしゃべりされていて、役目は終わりました(笑)」と苦笑い。龍吉役のキム・サンホに好かれてしまったとうい大泉は「常に僕のレギュラー番組の話をして、死にほど笑ってました(笑)」と述べると、MCから「韓国映画に呼ばれるのでは?」という質問が。これには、まんざらでもなさそうな表情を浮かべた大泉だったが「呼んでくれるのかなあ、あの人…」と心配そうにしていた。
本作で大阪万博が開催された昭和45年の高度経済成長期という大きな時代の波に翻弄されながら、その片隅で強く逞しく生きる家族の絆が描かれることにちなみ、『焼肉ドラゴン』一家の“家訓”を発表。その流れでゲスト自身の“家訓”にまつわる話になり、真木は「基本的な挨拶を元気よくしよう」、大谷は「コーヒー一杯をケチる人間は大成しない」とそれぞれ発表。自分の父親が言っていたという前提で話し始めた大泉は「親父はとにかくものを捨てない。特に食べ物。親父がよく言っていたのは『食べられるか、食べられないかは、食べて判断する』」とドヤ顔で発表。これを実践していると豪語し、「妻が『捨てるよ』って言ったら、『待ちなさい』。一回食べて、『ん〜、腐ってる。捨てなさい』」と、大泉家での夫婦のやりとり披露し、会場を爆笑させていた。
『焼肉ドラゴン』
6月22日(金)より全国公開
監督・原作・脚本:鄭義信
出演:真木よう子 井上真央 大泉洋 桜庭ななみ 大谷亮平 ハン・ドンギュ イム・ヒチョル 大江晋平 宇野祥平 根岸季衣
配給:KADOKAWA ファントム・フィルム
【ストーリー】 万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。失くした故郷、戦争で奪われた左腕…。つらい過去は決して消えないけれど、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、ささいなことで泣いたり笑ったり。店の中は、静花の幼馴染・哲男(大泉洋)など騒がしい常連客たちでいつも大賑わい。“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる―”それが龍吉のいつもの口癖だ。そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった。
Ⓒ 2018「焼肉ドラゴン」製作委員会