イザベル・ユペールが謎の娼婦に!ギャスパー・ウリエル共演『エヴァ』予告編

第68回ベルリン映画祭でコンペティション部門に選出された、イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル共演の映画『エヴァ』が7月7日より公開となる。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

英国の人気作家ジェームズ・ハドリー・チェイスの小説「悪女イヴ」を、舞台をアメリカからフランス(パリとアヌシー)に移して映画化した本作。主演は、1972年のスクリーンデビュー以降、フランスを代表する演技派女優として国際的にも活躍し、ポール・ヴァーホーヴェン監督作『エル ELLE』で第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたイザベル・ユペール。謎の娼婦エヴァを演じたユペールは、「大変だったのは、役ということを忘れてしまうこと。これはフィクションだということを忘れてしまうの。小説を読んだとき、ハドリー・チェイスは私のためにこれを書いたという感じがしたの」と語るほど本作にのめりこんだ。彼女に魅了され、堕ちていく作家ベルトラン役を、『SAINT LAURENT/サンローラン』、『たかが世界の終わり』のギャスパー・ウリエルが演じる。

メガホンを取ったブノワ・ジャコー監督は「初めて『悪女イヴ』を読んだのは13歳くらい。映画監督になることを真剣に考えはじめていたころだ。好奇心に駆られて読み始めたが、たちまち夢中になった。あのときからずっとこの小説を映画にすることを考えてきた」と振り返り、信頼を寄せる豪華俳優陣と共に50年以上の歳月を経て映画化を実現させた。

予告編は、カジノで賭けに興じている謎の娼婦エヴァ(イザベル・ユペール)と、若く美しい新進作家・ベルトラン(ギャスパー・ウリエル)の偶然の再会シーンから始まる。秘密を抱えたまま次作の創作の題材にとエヴァに近づくベルトランは、パトロンに自ら彼女に近づく思惑について語りながらも、冷酷で身勝手だが抗えない魅力を持つエヴァに心を奪われ次第にのめり込むようになり、二人の関係の行きつく先が気になる映像となっている。

『エヴァ』
7月7日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:ブノワ・ジャコー
原作:ジェイムズ・ハドリー・チェイス「悪女イヴ」(創元推理文庫)
出演:イザベル・ユペール ギャスパー・ウリエル リシャール・ベリ
配給:ファインフィルムズ

【ストーリー】 他人の戯曲を盗んで発表したことで、一躍成功をつかんだ男ベルトラン。2作目を期待されるがペンは進まず、パトロンからは矢の催促が。執筆の場である別荘に着くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割って入りくつろいでいた。腹を立てたベルトランは、バスタブにつかっていた娼婦エヴァに文句を言おうと近寄るが、彼女に一瞬で心を奪われる。次作の題材という名目でエヴァに近づくが冷たくあしらわれ、思うようにならない関係に苛立ちを募らせたベルトランは、周囲の人間を巻き込み官能と破滅の道を突き進んでいく…。

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