ナイスバディだけが取り柄の地味なOL、小鳥遊玲音(たかなし・れおん)と、年商500億の女好きワンマン社長、朝比奈玲男(あさひな・れお)の“心”と“身体”が入れ替わってしまう、知英の劇場長編映画初主演となる痛快コメディ『レオン』が2月24日より全国ロードショーとなるのに先立ち、2月21日、公開直前イベントが開催され、主演の知英とワンマン社⻑役の竹中直人が登壇した。
コメディ映画に出演してみたいという夢が本作で叶ったという知英は、オファーがきたときのことを「嬉しかった」と振り返った。「オヤジはオヤジでも普通のオヤジではなく、“エロ”オヤジ。はじめは、大丈夫かなと思ったが、“エロ”ということよりも社長としての“威厳”という方を意識して演じた」と役作りを頑張ったという知英だが、知英からまさかの“エロ”と言う言葉が出たことに戸惑うMCに、知英は「“エロ”という言葉をマスコミの前でこんなに初めて口にした」と話し、笑いを誘った。
竹中は知英との共演について、「美しい方だというのは知っていたが、人見知りが激しいので、知英さんがどんな人だろうととても緊張した」と語った。しかし、撮影が始まるとすぐに打ち解け、仲良くなったという2人。撮影後も、ドラマに本作のプロモーションにと一緒に駆け抜けてきた2人は、見事に誰もが認める仲良しコンビとなった。
本作は、玲音の親友に大政絢、玲音の恋心をもてあそぶポレイボーイ日下に山崎育三郎、中身が入れ替わった玲音に恋をしてしまう若手社員に吉沢亮、玲男の甥っ子にジャングルポケット斉藤慎ニ、朝比奈の秘書にミッツ・マングローブと豪華なメンバーが個性的で強烈すぎるキャラクターを演じていることも見どころのひとつ。ドラマ「オーファンブラッック」でも共演していた山崎育三郎について「山崎さんがプレイボーイ・日下のキャラになりきっている姿に、撮影中も笑ってしまってNGをたくさん出してしまった」という知英。また、ジャングルポケットの斉藤との絡みが多かった竹中は、斉藤について「映画初出演なのに魅力的な演技をする人。アドリブをしてもちゃんと返してくれる。色んな役がこなせる人!」と俳優としての斉藤を絶賛した。
知英と竹中が好きなシーンとして挙げるのが、ふたりが入れ替わった直後に知英が病院で目覚めるシーン。このシーンは竹中の「目を開けたまま眠る人」を見ることができる本作の爆笑注目シーンのひとつで、その技はまるで芸のよう。芸といえば、竹中の伝説のギャグ「笑いながら起こる人」が有名だが、なんとこの日は竹中から知英へ「笑いながら怒る人」を伝授。まずお手本として、竹中が本物の「笑いながら怒る人」を披露すると、場内は爆笑の渦に。そして、「難しい!」と嘆きつつも、一生懸命に真似をして、知英が「笑いながら怒る人」を完コピすると会場は笑いと拍手が沸き起こった。
最後にもうすぐ公開を迎える本作について、知英は「とにかく笑いたいと思ったらこの映画を観てほしい!」と、竹中は「知英がとにかくスゴい!そして他の役者も個性派揃いで、そのエネルギーを、絶対にスクリーンで堪能してほしい」とメッセージがおくられた。
『レオン』
2月24日(土)新宿バルト9ほか、全国ロードショー
監督:塚本連平
原作:清智英・大倉かおり「レオン」(講談社KCデラックス)
出演:知英 竹中直人 大政絢 吉沢亮 斉藤慎二(ジャングルポケット) ミッツ・マングローブ 原幹恵 河井青葉 山崎育三郎
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 年商500億円を越える老舗の食品会社朝比奈フーズに務める、地味な派遣OL・小鳥遊玲音(28)(たかなしれおん)とその朝比奈フーズを引っ張る、やり手のワンマン社長・朝比奈玲男(55)(あさひなれお)。小鳥遊は、磨けば美人でナイスボディの持ち主なのだが、根っからのネガティブ思考でイケてない存在。一方、代表取締役社長・朝比奈は、誰の意見にも耳を貸さない超ワンマンだが、仕事は一流。しかし、女子社員へのセクハラまがいは日常茶飯事の根っからの女好き。ある日、偶然ふたりは同じ車の事故に巻き込まれる。目が覚めると、朝比奈玲男の体にはある異変が…!なんと、心は朝比奈のままだが、体が小鳥遊玲音になっていたのだ―。性別も地位も性格も、何もかも反対の二人が入れ替わったからさぁ大変!?「俺の人生、どうなるの?」「わたしの人生どうなるのかしら?」
©清智英・大倉かおり/講談社・2018映画「レオン」製作委員会