山田洋次監督の最新作であり、91本目の監督作品となる映画『TOKYOタクシー』が、11月21日(金)より全国公開される。倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優ら日本最高峰のキャスト・スタッフが集結し、“たった1日の旅”を描く感動のヒューマンドラマだ。

映画『国宝』の李相日監督は、本作を鑑賞した感想として次のようにコメントしている。「車窓に流れる景色のように、倍賞さんの人生そのものを眺めている気がした。彼女を撮り続けた山田監督の眼差しに宿る慈愛。サラリ、と描く別れ際。瞼を閉じてもこの半世紀の姿が焼き付いているのだろう。ただ見つめること、に徹した木村拓哉さんの眼差しも見事であった。」 
山田洋次監督と倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉が紡ぐ“別れ”の物語に、李監督は深い感銘を受けたようだ。
各界からも感動の声が続々と寄せられている。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「観終わったあと、ちょっと夜の街をタクシーで走ってみたくなった。」と、映画の余韻を味わうように語る。また作家・原田マハは、「旅の終着点で、あたたかな涙が待っています。」と、“人生の終盤に出会う奇跡の旅”を称賛した。
さらに、『ある男』の石川慶監督は「倍賞千恵子さんの声に包まれ、木村拓哉さんと東京を駆ける贅沢」と述べ、『8番出口』の川村元気監督、宮藤官九郎、YOU、武田鉄矢、梶裕貴らも、それぞれの視点から心温まるコメントを寄せている 。
アーティストの大塚愛やつんく♂、お笑いコンビ・ナイツ、ミキ、女優の冨永愛、落語家の立川志らく、元卓球選手の石川佳純や張本美和ら、多彩な顔ぶれが揃い、作品が持つ“人生讃歌”のメッセージが幅広い層に響いていることを示している。
▼著名人からのコメント全文
■李相日(映画監督)
車窓に流れる景色のように、倍賞さんの人生そのものを眺めている気がした。彼女を撮り続けた山田監督の眼差しに宿る慈愛。サラリ、と描く別れ際。瞼を閉じてもこの半世紀の姿が焼き付いているのだろう。ただ見つめること、に徹した木村拓哉さんの眼差しも見事であった。
■鈴木敏夫(スタジオジブリ)
観終わったあと、ちょっと夜の街をタクシーで走ってみたくなった。
■原田マハ(作家)
東京から横浜へ、移りゆく風景、ロマンスの微風。愛に彩られたロードムービー。旅の終着点で、あたたかな涙が待っています。
■石川慶(映画監督)
倍賞千恵子さんの声に包まれ、木村拓哉さんと東京を駆ける贅沢。戦後を生き抜いた85歳のすみれの人生は、優しく、ときにビターで、力強い。その姿には、日本人が歩んできた戦後の記憶が宿ります。人間を描き続けてきた山田監督の人生讃歌に、改めてその偉大さと温もりを感じました。
■川村元気(映画監督)
目まぐるしく変わりゆくなかで、忘れたくないもの。いつも見ている東京の街が、どこか愛おしく思えた。
■宮藤官九郎(脚本家・監督・俳優)
パリも良いけど東京だって捨てたもんじゃないって気づかせてくれる、僕にとってはリアルなファンタジーでした。そりゃそうです。昭和の昔から東京の街をずっと映し出して来た山田監督ですもんね。そしてペーソス、ペーソスなんですよ、ペーソス!ハイよーい!とカメラの横で監督が叫んでる様子を想像して嬉しくなりました。
■梶裕貴(声優)
ただの日本版リメイクではない、まさに”侘び寂び”を感じる作品でした。山田洋次監督の映画からしか得られない栄養素が確実にある、ということを再認識できる一本ですね。人生は選択の連続。いつも何気なく乗っていたタクシーですが、これからは自然と車内に残ったドラマの残り香を探してしまいそうです。
■武田鉄矢(歌手・俳優)
もしもあなたが幸福になりたかったら誰かを幸福にすること。そんな美しい物語です。
■YOU(タレント)
男の映画を撮っているふりをして、いつも可憐でありながら魅力的で強い女性を誰よりも素敵に描いてくれる監督が(笑)大好きです。絶対に敵わない、もう届けることができない相手に綴ったラブレターがわたしたちに届けられているようで。また読むように、観るのです。
■大塚愛(アーティスト)
幸せの基点に触れる時間で、いろんな人との交差点があって作られていく人生の道のりは、百点満点でなくとも尊く愛しいものだと思わせてくれました。
■つんく♂(音楽家、総合エンターテインメントプロデューサー)
一枚一枚、日記帳のページをめくっていくような優しい時間が流れる。この中には「そんなアホな!」と「あるある、あってほしくないけど、それあるよな」というような、映画ならではのファンタジーな空間と、リアリティが共存した。妻と二人、グイグイ集中して楽しみました。
■ナイツ 土屋伸之(漫才師)
すみれさんの波瀾万丈の人生を聞いてたら、もっと師匠の身の上話を生前じっくり聞いておくべきだったと思いました。
■ナイツ 塙宣之(漫才師)
人の体験談を聴くことで、自分も少しだけ同じ体験ができ、同苦ができる。話す時間も、聴く時間も短くなった世の中でとても大事なことを教わった気がします。人生は出会いが全て、この素晴らしい映画に出会えたことに感謝します。
■ミキ 昴生(芸人)
ガイド倍賞千恵子さんとドライバー木村拓哉さんの贅沢な東京案内。人にはそれぞれ物語があって歴史がある。一期一会を大切にしなければいけないなぁと強く感じました。そう言えば葛飾柴又のあのお兄ちゃんも一期一会を大切にしてたなぁ。
■ミキ 亜生(芸人)
キャストも豪華ですし、釣りバカファンなのでこの映画に出会えてうれしいです!人生とは後悔の連続なのかもしれない。しかしこの映画を見て、その後悔したあとが大切なんだと気付かされました!!ありがとうございます!!
■江口拓也(声優)
タクシーという一期一会の空間の中で出会った運転手とお客さん。それぞれの人生を乗せて紡がれる、かけがえのない1日。映画というタクシーで、送迎していただいた気持ちになりました。その窓から見える景色に、思いを馳せながら。
■冨永愛(女優・モデル)
まるで自分もタクシーに同乗しているような錯覚を覚え、自分の人生と重ね合わせながら、愛する人に「愛しているよ」と伝えたくなる
■立川志らく(落語家)
チャップリンが代表作はと聞かれ「次の作品だ」と答えたのは有名。しかし現実にはそうならなかった。山田洋次はそれを体現してみせた!木村拓哉が寅さんに見えてくる!倍賞千恵子と蒼井優が壮絶!
■南海キャンディーズ しずちゃん(芸人)
きっとみんな一つや二つ、後悔しながら生きている。でも、あれがあったから今がある。全ては繋がっているんですね。自分で過去の自分のこと肯定しなきゃ!と勇気づけられました。
■笠井信輔(フリーアナウンサー)
感動!木村拓哉史上初の「なんでもない男」が、倍賞千恵子史上最高の「謎の貴婦人」と会話しながら続けるタクシー旅。山田洋次監督史上かつてなく衝撃的で暖かく、悲しいけれど幸せな結末を誰が予想したでしょう。“珠玉の名作”とは、こういう作品のことを言うのです。
■犬童一心(映画監督)
山田洋次と倍賞千恵子、二人が出会ったことの幸福をずっと受け取ってきた。今もまだ、それを受け取れることの奇跡。木村拓哉の顔、その年輪に同じ時代を生きてきたよなあ、と思う。「TOKYOタクシー」は三人の長い年月の結晶だ。
■カンニング竹山(芸人)
人が生きると言うのは誰しも素敵な物語が生まれる。生きると言う事はその物語を作る事なのかもしれない。だから平凡な人生でも波乱の人生でもただ生きる事に意味があると改めて山田洋次監督が教えてくれた。
■中田秀夫(映画監督)
一期一会の極致たるタクシー車内。それでも運転手さんと、お互いの「人生」を語り合うことは、私たちにも稀に起きる。倍賞さんの、木村さんの笑顔の軽やかさ、夜の横浜元町で腕を組む二人の可愛らしさは極上でした。
■石川佳純(元プロ卓球選手)
タクシーという閉ざされた空間は不思議なほど人の心を解きほぐしますよね。偶然乗り合わせた二人が、東京の名所を走りながら互いの過去や想いを語り合う。心に響く会話がたくさんありました。
■張本美和(パリオリンピック卓球女子団体・銀メダリスト)
悩みがあって苦しい時もあるけれど、投げやりにならないで誠実に前向きに生きていけば、きっと良いことが起きるよと、この映画がやさしく伝えてくれました。
■作品情報
タイトル: 『TOKYOタクシー』
出演: 倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍、笹野高史
監督: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝原雄三
原作: 映画『パリタクシー』(監督:クリスチャン・カリオン)
配給: 松竹
公開: 2025年11月21日(金)全国ロードショー
ストーリー:
毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)。娘の入学金や車検代、家の更新料など次々にのしかかる現実に、頭を悩ませていた。そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。最初は互いに無愛想だった二人だが、次第に心を許し始めたすみれは「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの」と浩二に寄り道を依頼する。東京のさまざまな場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。たった1日の旅が、やがて二人の心を、そして人生を大きく動かしていくことになる―。
©2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会

