NHKで放送された伝説のドラマが、ついにスクリーンへ。オダギリジョーが脚本・監督・編集・主演を務める映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(配給:エイベックス・フィルムレーベルズ)が絶賛公開中だ。10月13日(月・祝)、TOHOシネマズ新宿にて公開記念舞台挨拶が開催され、吉岡里帆、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、そしてオダギリジョー監督が登壇した。
イベントの冒頭、客席からの大きな拍手に迎えられて登場した吉岡里帆は、オダギリ監督が自ら製作した特製フラッグを華麗に振りながら登場。「テンちゃんという名前は、実は麻生(久美子)さんが名付けの親なんです。とても気に入っています。今日はよろしくお願いします」とあいさつした後、「話したいことが山のようにありすぎて…どうしようと思っていたら、まさか旗を振らされるとは(笑)。オダギリさんが毎回振ってらっしゃるらしいんですが、今日は代わりに振らせていただきました」と笑顔で語り、会場を一気に和ませた。
劇中で“虫のように小さいおじさん”を演じた髙嶋政宏は、「どうでしたか? 今期最高傑作の映画です!」と自信満々。「僕の役名が“小さいおじさん”と書いてあって『うっ』となったんですけど、好きな食べ物がたこ焼きで、嫌いなのがキュウリ。それが劇中にたくさん出てくるので運命を感じました」と語り、会場を笑わせた。さらにこのキャラクターは、オダギリ監督の実体験から生まれたことも明かされ、監督が「小さいおじさんを探してる」と言った少年との出会いを語ると、観客からも驚きと笑いが起こった。
話題となった犬カフェでのダンスシーンについて吉岡は、「あれこそ『聞いてないよ!』って感じでした」と笑いながら当時を回想。「出演を快諾した後にオダギリさんから“『RRR』みたいなダンスをしてほしい”って言われて。ダンス経験がほとんどないキャストばかりで、本当に難しかった」と明かした。監督が「え、そんなに難しいの? って思ったんです」と弁明すると、吉岡が「そんな言い方してましたよ!」と笑いながらツッコミ。会場は終始温かな笑いに包まれた。
森川葵は「映画館で観て『これは映画館じゃなきゃ無理だ!』と思いました」と熱弁し、菊地姫奈も「独特の世界観で“オダギリワールド”全開。本当に楽しい現場でした」とコメント。オダギリ監督は「とにかく刺さる人には確実に刺さっている」と作品への自信をのぞかせた。
イベントの最後にオダギリ監督は、観客に向けて力強くメッセージを送った。「とってもわがままで、ちょっと変わった映画を作らせていただけてうれしいです。メジャーエンタメと同じ映画館に並べてもらうだけでも、一石を投じられると思う。こういう作品がなくなることこそ、日本映画の危機です。ぜひ皆さんに日本映画を育てていっていただきたい」と締めくくり、温かな拍手に包まれてイベントは幕を閉じた。
■作品情報
タイトル: 『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』
脚本・監督・編集・出演: オダギリジョー
出演: 池松壮亮、麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、鈴木慶一、永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、宇野祥平、香椎由宇、吉岡里帆、鹿賀丈史、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、平井まさあき(男性ブランコ)、深津絵里
制作プロダクション: MMJ
配給: エイベックス・フィルムレーベルズ
公開: 絶賛公開中
© 2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会