日本画家・四宮義俊による初の長編アニメーション映画『花緑青が明ける日に』(英題:A NEW DAWN)が、2026年3月6日(金) に全国公開されることが発表された。あわせて、入野自由&岡部たかしのボイスが初解禁となる新特報映像が公開された。
解禁された特報映像(YouTubeリンクはこちら)は、一面に広がるソーラーパネルを前に「未来なんて全然見えなかった」とつぶやくカオルの後ろ姿から幕を開ける。映像では、幻の花火〈シュハリ〉を完成させようと奮闘する敬太郎(声:萩原利久)と、将来への不安を抱えるカオル(声:古川琴音)が描かれる。過去の事件を経て離れ離れになっていた幼馴染の2人が再会し、立ち退きを翌日に控えた花火工場・帯刀煙火店で、幻の花火を打ち上げようと決意する――。
さらに、敬太郎の兄・千太郎(入野自由)と父・榮太郎(岡部たかし)の声も初披露。チッチの勤務風景や、「〈シュハリ〉なんて存在しねぇ」と呟く榮太郎の意味深な横顔など、登場人物たちの複雑な関係を予感させる場面も描かれている。
日本画家としても活躍し、新海誠監督や片渕須直監督の作品に参加してきた四宮監督。自身のオリジナル脚本で挑む本作では、草木の揺らめきやスイカの水滴までを繊細に描く日本画的表現が特徴。
カンヌ国際映画祭「Animation Day」やフランスのアヌシー・ショーケースでも紹介され、すでに海外からの注目も集まっている。制作はアスミック・エースとMiyu Productionsによる日仏共同製作。
▼特報
■作品情報
タイトル:『花緑青が明ける日に』(英題:A NEW DAWN)
公開日:2026年3月6日(金)全国公開
声の出演:萩原利久、古川琴音、入野自由、岡部たかし
原作・脚本・監督:四宮義俊
キャラクターデザイン:うつした(南方研究所)
作画監督:浜口頌平
美術:馬島亮子
音楽:蓮沼執太
製作:A NEW DAWN Film Partners
制作:アスミック・エース/スタジオアウトリガー/Miyu Productions
配給:アスミック・エース
ストーリー:
緑豊かな森に囲まれた花火工場〈帯刀煙火店〉は、町の再開発で立ち退きを迫られている。幻の花火〈シュハリ〉を完成させるために工場に立てこもる敬太郎と、東京から戻った幼馴染のカオル。二人は、花火に込められた“花緑青”という幻の顔料の秘密に迫りながら、失われた絆と未来を取り戻そうとする――。
©2025 A NEW DAWN Film Partners