山田裕貴「ニタニタしながら皆さんの反応を想像していました」『ベートーヴェン捏造』プレミアムナイト

19世紀ウィーンで巻き起こった音楽史上最大のスキャンダルを題材にした実写映画『ベートーヴェン捏造』が、9月12日(金)に全国公開される。その公開に先立ち、8月20日(水)に行われたプレミアムナイトには主演の山田裕貴をはじめ、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、小手伸也、野間口徹、そして関和亮監督が登壇。劇中衣装でレッドカーペットに姿を現す豪華キャストに、観客から大きな拍手が送られた。

愛が重すぎる秘書シンドラーを演じた山田裕貴は、エスカレーターからの登場について「みんなで困惑しました」と笑いを誘いながら、「今日初めてお客様に観ていただけるのがとても楽しみです」と挨拶。上映前の舞台挨拶では「1920年代のモーニングを着て演じられるのは嬉しかったけれど、首元が動きづらくて大変でした」と苦笑交じりに語り、会場を和ませた。

耳の聞こえない天才音楽家ベートーヴェンを演じた古田新太は「この歳になってドイツ人をやるとは思わなかった」としつつ、「監督と脚本のバカリちゃんが作戦を練ってくれて、良い感じの物語になっています」と作品をアピール。暑さに耐えながら衣装を着こなす姿に、山田が「ベートーヴェンはこういうことを言う人ですから…」とフォローし、まるで劇中さながらの掛け合いを披露した。

舞台挨拶では、作品のテーマにちなみ「捏造したい過去」をキャスト・監督が次々披露。染谷将太は自身の方向音痴、神尾楓珠は高校の卒業アルバムの髪型、前田旺志郎はバスケ部時代の失敗談などを告白し、会場は笑いの渦に。山田も「整骨院の予約を忘れる」「友人との約束もすぐ忘れる」と“忘却癖”を明かし、司会者に「スマホにメモを」と助言されると「ああ、そうか」と素直に納得し笑いを誘った。

舞台挨拶の最後に山田裕貴は、観客に向けてユーモアを交えながら想いを語った。「ポスタービジュアルを見るとポップで軽やかな印象を持つかもしれませんが、実際に映画を観終えた時、皆さんがどんな表情をして、どんなことを感じるのか。それを想像しながら、今日はニタニタして過ごしたいと思います」とコメント。“捏造”をテーマにした本作にふさわしいユーモアを交えつつ、観客の反応に期待を寄せて会場を笑いに包んだ。

■作品情報
タイトル:『ベートーヴェン捏造』
原作:かげはら史帆『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(河出文庫刊)
出演:山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、生瀬勝久、小手伸也、野間口徹、遠藤憲一 ほか
脚本:バカリズム
監督:関和亮
公開日:2025年9月12日(金) 全国公開
配給:松竹

ストーリー:
耳が聞こえないという苦難を背負いながら歴史に残る名曲を生んだベートーヴェン。しかしその聖なるイメージは、秘書シンドラーの“捏造”だった――。シンドラーは敬愛する師を守るため、真実を嘘に塗り替えていく。やがて若きジャーナリストがその嘘を暴こうとした時、歴史の裏で熾烈な情報戦が繰り広げられる。

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