フランスを代表する名匠アルノー・デプレシャン監督の最新作で、マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーの豪華共演による『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』が、9月15日より公開される。このほど、日本版予告編と、日本版ポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、パリの若者たちを描いた群像劇『そして僕は恋をする』(1996)以来、『キングス&クイーン』(2004)、『クリスマス・ストーリー』(2008)などで日本の映画ファンを魅了し続けてきた、フランスの名匠アルノー・デプレシャン監督の最新作。
ポスタービジュアルは、舞台女優である姉アリスを演じた、美しきマリオン・コティヤールが、メルヴィル・プポー演 じる詩人の弟ルイを見つめるカットに、「家族なのに?家族だから!」というキャッチフレーズが印象的。
予告編では、笑顔で「大っ嫌い」と弟に宣言するアリス(コティヤール)に始まり、二人の再会のきっかけとなる両親の事故や子供の頃のエピソードなどのほか、アリスたちの末の弟を演じる人気ミュージシャンで俳優のバンジャマン・シク スー、ルイの妻役のゴルシフテ・ファラハニ((『パターソン』)、親友役のパトリック・ティムシット(『歓楽通り』)ら豪華キャストも登 場。そして最後を、本作の名シーンの中で、海外で最も人気の高い<スーパーマーケットで衝突する二人>で締めくくり、デプ レシャン監督らしい、細部に至るまでの映画的興奮の一端も感じられる予告編になっている。
予告編に添えられた「憎しみの出口はどこ?〜それでも幸せな結末はある」という言葉に、これまでも家族というモチーフを独特 で卓越した視点でとらえてきたデプレシャン監督の新境地も感じられる、『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』に期待したい。
『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』
2023年9月15日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
監督:アルノー・デプレシャン
出演:マリオン・コティヤール メルヴィル・プポー ゴルシフテ・ファラハニ パトリック・ティ ムシット
配給:ムヴィオラ
【ストーリー】 アリスは有名な舞台女優で、ルイは詩人。アリスは演出家の夫との間に一人息子がいて、ルイは人里離れた山中で妻と暮らしている。二人はもうずっと憎みあい、顔も合わせていない。そんな二人が両親の事故によって再会するのだが…。果たして、彼らが憎しみから解放されるすべはあるのだろうか?
© 2022 Why Not Productions – Arte France Cinéma