社会現象を巻き起こした上田慎一郎監督作『カメラを止めるな！』を、フランスのミシェル・アザナヴィシウス監督がリメイクした『キャメラを止めるな！』が、7月15日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

2018年、監督もキャストも当時はまだ無名にもかかわらず、熱狂的な口コミが日本列島を駆け巡り、観客動員数220万人、興行収入31億円を突破し、社会現象を巻き起こした上田慎一郎監督作『カメラを止めるな！』。海外でも大ブームとなり、昨夏発表された、第84回アカデミー賞作品賞をはじめ全5部門を制した『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督による“フランス・リメイク”は、クランクイン前から大きな注目を集めた。リメイク版は、オリジナルを深くリスペクトしながら、フレンチのおしゃれな笑いと最先端のアートをきかせた、オスカー仕込みの大感動のエンターテイメントに超進化した。

主人公の映画監督役として主演を務めるのは、『真夜中のピアニスト』『タイピスト！』などで知られるフランス屈指の人気俳優ロマン・デュリス。そしてその妻役で、『アーティスト』、『ある過去の行方』のベレニス・ベジョが出演する。音楽は、現代の映画音楽界を代表するアレクサンドル・デスプラが担当。豪華タッグで、恐ろしいほどの本気度で制作された“フランス・リメイク”版は、来月開催される第75回カンヌ映画祭オープニング作品としてプレミア上映される。

予告編は、オリジナル版の冒頭と同じく、ゾンビ映画のクライマックスで監督（ロマン・デュリス）が女優を罵倒するシーンから始まり、その後も、もしかしたらオリジナル版と脚本は同じか？という見覚えのあるシーンが続いたところで、まさかの大サプライズが。オリジナル版で、現場を混乱に陥れた最大の元凶のプロデューサー役で強烈なインパクトを残した、竹原芳子の姿が映し出される。演じたのは、映画『カメラを止めるな！』での劇中劇「ONE CUT OF THE DEAD」のリメイク企画を依頼するプロデューサー。オリジナル版では、竹原芳子演じるプロデューサーは、30分1カットで描く生中継のゾンビ映画の制作を依頼したが、『キャメラを止めるな！』は、『カメ止め』の劇中劇が世界中で大ヒットしたという世界で、同じ設定で映画制作を依頼する。つまり、リメイク映画の劇中劇がリメイク企画、という構造となっているのだ。コッテコテの大阪弁の小柄でおかっぱ頭の女性を前に、フランス映画界の超名優ロマン・デュリスが困惑する姿には、思わず、ニヤリとさせられる。映像ラストでは、いち早く本編を鑑賞した上田慎一郎監督から、「そうきたか！新たなキャラ、新たなトラブル、新たな展開…。アツアツのリメイクに、本物の涙が溢れ出ました」と惜しみない賛辞も寄せられている。

ポスタービジュアルには、カメラを持ったアロハシャツ姿の監督を中心に、斧をもった女優やソンビ姿の俳優らが血まみれ姿で集結。オリジナル版を踏襲したテイストで、ゾンビ映画らしいおどろおどろしさもありながら、ポップで軽やかな、明るいイメージに仕上がっている。

『キャメラを止めるな！』
2022年7月15日（金） 全国公開
監督・脚本：ミシェル・アザナヴィシウス
音楽：アレクサンドル・デスプラ
出演：ロマン・デュリス　ベレニス・ベジョ　グレゴリー・ガドゥボワ　フィネガン・オールドフィールド　マチルダ・ルッツ　竹原芳子
配給：ギャガ

【ストーリー】　「山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影が進められていたが、俳優たちの下手な演技にキレた監督が、本物のゾンビを召喚してクルーを襲わせ、超リアルな映像をモノにする！」という日本で大ヒットした映画のリメイクを30分間生放送、カメラ1台でワンカット撮影するよう依頼されたのは、フランスの監督（ロマン・デュリス）。現場には、監督志望だが純粋すぎて空気の読めない彼の娘と、熱くなると現実とフィクションの区別がつかない妻も加わり大混乱！問題ばかりの製作チームは、全く話のかみ合わない日本人プロデューサーとのバトルを乗り越え、ラストシーンまで完走できるのか？フランスでも映画を愛する者の誓いはひとつ！何があっても、カメラは止めない！

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