『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、写真界の芥川賞ともいわれる第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・浅田政志の2冊の写真集を原案に二宮和也主演で映画化し、第36回ワルシャワ国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した『浅田家!』のブルーレイ&DVDが、3月17日に発売される。このほど、豪華版に収録される、二宮和也、浅田政志、中野量太監督によるビジュアルコメンタリーの一部がお披露目となった。
ブルーレイ&DVD豪華版に収録されるビジュアルコメンタリーは、主演・二宮和也、写真家・浅田政志、中野量太監督が映画本編を見ながら撮影当時のエピソードを明かしたり、二宮の呼びかけによって公式Twitterに寄せられた本作に関する質問に答えるなど、ここでしか見られない貴重な映像である。
ビジュアルコメンタリーに初めて参加した浅田は、これから何が始まるのか、と不安な様子。監督も音声のみのオーディオコメンタリーは経験があるが、ビジュアルコメンタリーは初めてとのことで、何回か経験のある二宮が「映画を観ている我々の映像も映っているんですよ」と説明するところから始まる。
今回公開された映像はそのほんの一部。自分が出演していないシーンについて「どんなふうになっているんだろうって見たりするの?」と監督に聞かれた二宮は、「見ます。見ます。むしろ、そっちを見たい」と即答。「自分が関わっているシーンは、特に」と黒木華演じる若奈が二宮演じる政志と電話で話すシーンを見ながら語った。また、あるシーンで二宮が「いい芝居するなぁ(笑)」と自画自賛すると、監督が「伝説のシーン」と話を膨らます。二宮は「そこまで(話に)被せられると…」と照れ笑いする姿も収められる。
公開された映像のほかには、二宮が演じた浅田政志本人に、「本当にこんな感じだった?」と質問したり、浅田から二宮や中野監督に、中野監督から二宮、浅田に、撮影当時の話や、原案となった「浅田家」の撮影など、役者、監督、写真家とそれぞれ違う立場から質問し、それに回答。また、質問は二宮、浅田、中野監督からだけでなく、公式Twitterにも作品ファンから質問が寄せられており、「それについては、Twitterでもこんな質問が来ていますよ」と二宮が紹介し、それに監督や浅田、二宮が答えるという新しい試みも交えていて、ファンにとって嬉しい映像になっている。
▼『浅田家!』ブルーレイ&DVD 商品情報
3月17日(水)発売/レンタル開始
発売・販売元:東宝
■ブルーレイ豪華版
¥7,500+税
■DVD豪華版
¥6,500+税
【豪華版共通 映像特典】
<本編ディスク>
●予告編集(特報/予告/TVCM スタンダード編/TVCM 感動編/TVCM 著名人コメント編/毎日新聞タイアップCM)
<特典ディスク>
●ビジュアルコメンタリー(二宮和也×浅田政志×中野量太監督)
●メイキング映像
●特別番組『映画「浅田家」公開記念 二宮和也×中野量太 笑いと涙の感動作誕生の舞台裏SP』
●イベント映像集(完成報告会/公開直前!浅田政志×二宮和也 写真展『浅田家!』オープニングイベント/公開初日舞台挨拶/大ヒット御礼舞台挨拶)
●特別映像(特別プロモーション映像/オンライン写真展 特別映像)
●第25回釜山国際映画祭Open Cinema部門 上映特別コメント(二宮和也×妻夫木聡×中野量太監督)
●第36回ワルシャワ国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞コメント(二宮和也×中野量太監督)
【豪華版共通 仕様】
●三方背ケース
●デジパック
■DVD 通常版
¥3,800+税
『浅田家!』
監督・脚本:中野量太
原案:浅田政志「浅田家」「アルバムのチカラ」
脚本:菅野友恵
音楽:渡邊崇
出演:二宮和也 黒木華 菅田将暉 風吹ジュン 平田満 渡辺真起子 北村有起哉 野波麻帆 妻夫木聡
【ストーリー】 幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権…。それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる“家族写真”が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞。受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる…。かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。「家族ってなんだろう?」、「写真家の自分にできることは何だろう?」シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。彼らと共に“写真洗浄”を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、次第に“写真の持つチカラ”を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。「私も家族写真を撮って欲しい!」それは、津波で父親を失った少女の願いだった。
©2020「浅田家!」製作委員会