大橋裕之による漫画「音楽と漫画」を、岩井澤健治監督が約8年におよぶ個人制作期間を経て映像化したアニメーション映画『音楽』が、2020年1月11日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられ、併せて、予告編がお披露目となった。
「シティライツ」、「夏の手」などで人気を集める大橋裕之による「音楽と漫画」を原作とした本作は、楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドを組むことから始まるロック奇譚。アニメーション化にあたって、岩井澤監督は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用、登場人物の動きをよりリアルに生々しく描き出す。
▼著名人 絶賛コメント
■山田孝之(俳優)
最高だった。こんな衝動的で官能的な作品を綺麗な言葉でまとめる事なんてできない。“音楽”だったし“映画”だった。感動した。興奮した。感心した。嬉しくなった。この作品を心に留めておきたいから言葉を出したくない。ばーか。
■斉藤和義(ミュージシャン)
なんだこれは!!笑いながら音楽の原点を見れる!最高です!
■岩井秀人(作家・演出家・俳優)
デカいアニメ会社がヒイヒイ言いながら得られずにいる自由を、これだけの少人数でストイックに獲得した映画は、僕は観たことがない。余計なものはいらない。作りたい人たちだけで作られたピュアさが眩しい作品。
■押見修造(漫画家)
原作漫画を読んだ時に感じた、音楽をやりたい、やろうと思った時に人生に訪れるあの感じがこの映画にも刻まれていると感じました。劇中の音楽が、演奏シーンが、全部ちゃんとかっこいい。漫画そのもので高揚した。「古美術」の森田くんが可愛くて大好きです!
■いとうせいこう(作家・クリエーター)
岩井澤くんの淡々とした執念が青空の雲のように漂う。
■森直人(映画評論家)
めっっっっっっちゃいいぃい!!!!夾雑物が一切入っていない。これは僕が心より愛する「音楽=映画」そのものです!
■中山治美(映画ジャーナリスト)
オタワ国際アニメーション映画祭受賞は、単に質が高かったから、だけではないはず。“ジャパニメーション”の既成概念を更新する者の登場を、世界が待ち望んでいた証だ。引き算で物語の本質を浮かび上がらせる手法は、平成の日本映画界を牽引した北野武監督のごとく。業界の未来を切り拓く異端児は、いつもあさっての方向からやってくる。
■オタワ国際アニメーション映画祭
登場人物の多彩な魅力を損なうことがない、そぎ落とされたストーリーテリングの勝利。カットの完璧なタイミング、デザインの簡潔性、アニメーションというメディアに対する喜びに満ちた祝辞であることに特に感銘を受けた。
『音楽』
2020年1月11日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:岩井澤健治
原作:大橋裕之「音楽 完全版」
主題歌:ドレスコーズ「ピーター・アイヴァース」
声の出演:坂本慎太郎 駒井蓮 前野朋哉 芹澤興人 平岩紙 竹中直人 山本圭祐 れっぴーず 姫乃たま 天久聖一 岡村靖幸
配給:ロックンロール・マウンテン
©大橋裕之、ロックンロール・マウンテン、Tip Top