有村架純と坂口健太郎をキャストに迎え、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」を手掛けた人間ドラマの名手・岡田惠和のオリジナル脚本によるヒューマンラブストーリー「連続ドラマW そして、生きる」が、8月4日よりWOWOWプライムにて放送開始となる。このほど、7月18日にユナイテッドシネマ豊洲にて完成披露試写会が行われ、キャストの有村架純、坂口健太郎、知英、岡山天音、月川翔監督が登壇した。

女優を志す主人公・瞳子を演じた有村。役を演じるにあたり「（脚本の）岡田さんが描いてくださった瞳子という女性は、これまで演じたことがない女性像。この役を精一杯愛することが、岡田さんに感謝を伝える形になったと思う」とし、役柄については「男前だけど傷つくときは傷つく。とても人間らしい女性」だと分析。「彼女を生きるのは自分のキャパを越えなければならなかった」そうだが、キャストやスタッフに助けられながら「最後まで演じることができた」と撮影を振り返った。

MCから、「岡田さんは有村さんについて『同志である』とおっしゃっていた」ことを告げられた有村は、「『同志ですよね！』なんてとても言えない…（笑）」と恐縮しつつ、「岡田さんとはデビュー作からご一緒させていただいて、恩師のような存在」と二人の深い関係を説明した。

瞳子が震災後に気仙沼でのボランティア活動で出会ったもうひとりの主人公・清隆を演じる坂口。有村とは何度も共演しているそうで「架純ちゃんとお芝居するのは安心。すごく心地よい空気に包まれる。撮影中、一瞬、瞳子が有村架純さんに見える瞬間がある。役との共鳴を感じた」とコメント。これを受けて有村は「なかなかこんなにお会いする俳優さんもいらっしゃらない」とし、「その度に違う顔を見せてくださる」と役者・坂口をリスペクトした。

ドラマのタイトルにちなみ、“生きていることを実感する瞬間”を聞かれた坂口は「疲労困憊のとき」と答え、「ギリギリ生きてるじゃないですけど、力を出し切って。その瞬間に（生きていることを）感じる」とコメント。「この作品中は、毎日『生きている…』と思っていた」という有村は、「一日の感情の浮き沈みが激しくて。朝泣いたと思ったら昼笑って、また夜泣いて…。毎日、生かされている感じがした」と充実の日々を思い返していた。

「連続ドラマW そして、生きる」
8月4日（日）より、WOWOWプライムにて放送スタート（全6話）※第1話無料放送
毎週日曜 夜10時～放送
監督：月川翔
脚本：岡田惠和
音楽：村松崇継
出演：有村架純　坂口健太郎　知英　岡山天音　萩原聖人　光石研　南果歩

【ストーリー】　3歳のときに交通事故で両親を亡くした生田瞳子（有村架純）は、盛岡で理髪店を営む伯父に引き取られる。天真爛漫に育った瞳子は、時に地元のアイドルとして活躍することもあり、いつしか女優を志すようになっていた。そして、19歳になった瞳子は、東京で開催されるオーディションに覚悟をもって挑もうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。その年の秋、瞳子はカフェで一緒に働いている韓国人のハン（知英）とともに、気仙沼でのボランティア活動に参加する。瞳子はそこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆（坂口健太郎）と出会う。穏やかで整然と現場を取り仕切る清隆だったが、瞳子はなぜか彼のほほえみに違和感を覚えていた。清隆自身もまた過酷な運命を背負っていることを、瞳子は知る由もなかった。そして気仙沼での日々をともに過ごした瞳子と清隆は、いつしか互いに特別な感情を抱いていく。

© 2019 WOWOW INC.