有村架純&坂口健太郎、盛岡の方々の労いに感動!「連続ドラマW そして、生きる」盛岡撮影オフィシャルレポート

有村架純と坂口健太郎をキャストに迎え、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」を手掛けた人間ドラマの名手・岡田惠和のオリジナル脚本によるヒューマンラブストーリー「連続ドラマW そして、生きる」が、2019年夏にWOWOWプライムにて放送開始される。このほど、岩手県盛岡市にて本作の撮影が敢行され、有村架純と坂口健太郎が現地で取材に応じた。

岩手県盛岡市は、本作の重要な舞台のひとつ。主人公・瞳子(有村架純)が生まれ育ち、女優を志すようになった地であり、震災後に気仙沼でのボランティア活動で出会ったもうひとりの主人公・清隆(坂口健太郎)と心を通わせあう重要なシーンが撮影される場所でもある。

本作の台本について有村は「悪い人が出てこない、岡田さんらしい台本だなと思いました(笑)。『そして、生きる』というタイトルの通り、ひとりの登場人物の人生がちゃんと描かれている印象が強かったです。それぞれの心情が繊細で、しっかり考えて演じないと浅いものになってしまうと感じたので、細部まで汲み取れるように読ませていただきました」と話すと、坂口は「僕は岡田さんとご一緒させていただくのはこの作品が初めてでした。登場人物一人一人の感情が丁寧に描かれている台本で、東北の地にきて清隆の気持ちがより理解できた部分もありますし、綺麗ごとだけではない“生きていくということ”を改めて考えされられました。その場所で生きている瞳子と清隆の関係性を美しく出せていけたらいいなと思いました」と印象を語った。

有村と坂口はお互い共演を重ねる中、「こうして何度もご一緒させていただけることはなかなかないですし、年を重ねていく中でその瞬間を一緒に過ごせるのは貴重な存在だなって改めて思いました。いつお会いしてもナチュラルな坂口君がいてくれて、現場では盛り上げてくれるムードメーカーでもあったりして、平和な気持ちでいられますし、楽しくやらせていただいています。役者さんとしては監督とよくお話していたりとか、役について深く考えながら真摯に取り組んでいる印象がありますね」と有村が坂口を絶賛すると、坂口は「ありがとうございます(笑)」と照れながらも、有村について「有村さんとご一緒させていただいた作品は、僕にとって大切ものになっていますし、特に印象に残っているキャラクターは有村さんとご一緒することが多いなと今回ドラマの本を読んで思いました。自分にもすごく影響を受ける役をやっている時に有村さんがそばにいてくれるなという気がします。有村さんは初めてご一緒した時からその役をちゃんと生きている女優さんだなと感じています」と褒め称えた。

続いて、盛岡市でのロケについて「盛岡は今回が初めてです。寒さが東京とは違うなと感じていましたが、現地の方々と触れ合うと力強さやとても寛大で器の大きい方たちがたくさんいらっしゃる印象でした。お支度でお借りしている場所の方々も温かいご飯を用意してくださったりとか、心遣いが素晴らしいですし、本当に有難いです」と有村が話すと、「僕は東北の家系が多いのですが、一歩引いたところから見ていてくれて、そして、すごく心を尽くしてくれる印象がありましたね。有村さんが仰ったように、すごく些細なことかもしれないけど、現場で温かいご飯をいただいて、それだけで嬉しい気持ちになります。エキストラさんにもご協力いただいて、現地の方々とすごく良い映像を撮らせていただいていると思います」と坂口はコメントし、お互い現地の方々の労いに感動している様子だった。

最後に、「この作品は3.11をきっかけに、そこにいた若者たちがどんな選択をして、どんな人生を生きていくのか、重いテーマではありますが、でもそれを人間らしく美しく描いている作品だと思います。東北の景色、風景をお借りしながら、美しい映像をぜひみなさんに見て頂きたいと思いますし、それぞれがどういった大人に成長していくのか、温かい気持ちで見守っていただけるといいなと思います」と有村が口にし、坂口も「盛岡や気仙沼の地でその空気に囲まれて撮らせていただけるのは僕らにとって本当に有難いことだと感じています。役を生きて、美しい映像とその想いや心情をちゃんと描いていければたくさんの方々に響く作品になると思うので、丁寧に、丁寧に作り上げていきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください」と、言葉を結んだ。

「連続ドラマW そして、生きる」
2019年夏、WOWOWプライムにて放送予定
監督:月川翔
脚本:岡田惠和
出演:有村架純 坂口健太郎

【ストーリー】 3歳の時に交通事故で両親を亡くした生田瞳子(有村架純)は、盛岡で理髪店を営む伯父に引き取られる。天真爛漫に育った瞳子は、時に地元のアイドルとして活躍することもあり、いつしか女優を志すようになっていた。そして、19歳になった瞳子は、東京で開催されるオーディションに覚悟をもって挑もうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。その年の秋―。瞳子はカフェで一緒に働いている韓国人のハンとともに、気仙沼でのボランティア活動に参加する。瞳子はそこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と出会う。穏やかで整然と現場を取り仕切る清隆だったが、瞳子はなぜか彼のほほえみに違和感を覚えていた。清隆自身もまた過酷な運命を背負っていることを、瞳子は知る由もなかった。そして気仙沼での日々をともに過ごした瞳子と清隆はいつしか互いに特別な感情を抱いていく―。