関口知宏が初主演を務める、都会を離れた地に魅了された一人の男と仲間たちの心あたたまる生き方の物語『波乗りオフィスへようこそ』が、4月5日よりイオンシネマ徳島にて先行公開、4月19日より全国公開される。このほど、2月28日にスペースFS汐留にて完成披露試写会舞台挨拶が行われ、キャストの関口知宏、宇崎竜童、柏原収史、伊藤祐輝、大内田悠平、眞嶋優、上田結、三木くるみ、野田久美子、石丸佐知、原案本作者の吉田基晴、明石知幸監督が登壇した。
主演の関口は「面白い映画になったと思います。それは確かです」と初主演作の自信を語り、宇崎は「実は最初は出演を断ろうかと思っていたんです。その理由が3つあり、まず、一つは徳島で合宿しなければならない。二つは、徳島弁を喋らなければならない。そして三つは船に乗らなければならない。これは、俺には向いていないと感じ、嫁に聞いたら『脳トレになるからやったら?』と言われて出演させて頂きました。良い脳トレになりました」と出演オファーを受けた理由を明かした。
徳島のロケ地の美しさに魅了された柏原は「去年のロケが楽しくてとても癒されました。綺麗な景色もぜひ味わってほしいです」と語り、本作の原作者で主人公のモデルでもある吉田は「映画のモデルになるのはよっぽどの大人物か、死んだ人。今生きてここに立ってることが奇跡のようで嬉しいです」と喜びを伝えた。仲の良いチームで、チームワークの良さがスクリーンにも映し出されている。
IT企業の社長役のオファーについて、関口は「最初はさっぱり分からない。俳優ではなくなったと自分で思っていたので。でも監督にお会いして、主人公の方と僕の共通点について『このお話は巻き込まれていく人のお話だ』と聞いてしっくりきたんです。長いこと旅をしてましたので(笑)。『あ、俺のことだ』と勘が働いてお受けしました。映画に参加したお陰で本当に良い体験になりました」とコメント。明石監督は「鉄道の旅で各地に行かれて、それがひと段落ついて、たぶん暇だろうなと思って(笑)。またいろんな土地を見てきた関口さんだからこそ、いまの日本に対して意見をお持ちではないかと思い、オファーしました」と明かした。
地元の起業家で漁師役を演じた宇崎は「演じる役のモデルの方にいきなりヘッドロックされて、漁師仲間を紹介してくれて酒を飲み、そのおかげで役がつかめました(笑)」、柏原は「市役所の職員役なので、髪も切り、髭を剃って、挑みました」とそれぞれの役に挑んだ経緯を話した。
さらに、宇崎が「僕の中で関口さんは、こんな凄い音楽家はいないなと思っている。毎朝ロケバスでかかるBGMがジェームズ・ブラウンかと思っていたら、関口さんが作った曲だと聞いて。これは凄い!どうして発表しないのか?と。同じ音楽家の土俵の上に乗ってよ!と思います。関口さんに対しては、能ある鷹は爪を隠す、と思う反面、この野郎!と感じてます(笑)」と撮影中のエピソードを披露し、関口の才能を称えた。
『波乗りオフィスへようこそ』
4月5日(金)よりイオンシネマ徳島にて先行公開
4月19日(金)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:明石知幸
原案本:吉田基晴「本社は、田舎に限る」(講談社刊)
出演:関口知宏 宇崎竜童 柏原収史 田中幸太朗 宮川一朗太 岩崎加根子 眞嶋優 大内田悠平 伊藤祐輝 上田結
配給:マジックアワー
【ストーリー】 東京でセキュリティソフト会社を経営する徳永(関口知宏)は、大企業に押され、エンジニアの採用ができず窮地に立たされ、故郷である徳島県美波町に人材を求める。悪戦苦闘の末、地元の同級生の久米(柏原収史)や地元の起業家の岩佐(宇崎竜童)に助けられ、豊かな自然を武器にした秘策を打ち出し、何とか採用にこぎつける。住民の助けで、数々の困難を乗り越え、事業は好転していく。そこで、社員の生田(伊藤祐輝)が町最大の秋祭りの責任者に抜擢される。果たして生田は、地元の人の期待に応えられるのか?そして、徳永の家族は移住を受け入れてくれるのか?
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