『午後8時の訪問者』良心の葛藤を描いた心理ドラマとしても見事だったけど“女医探偵”ものとしてシリーズ化してもよさそう

『ロゼッタ』や『ある子供』などカンヌ国際映画祭常連のジャン=ピーエル&リュック・ダルデンヌによる人間ドラマ。決して派手な作品ではないが、人間の本質が描かれている、ダルデンヌ兄弟らしい良質なドラマであることは間違いなさそうだ。

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唐突に鳴るチャイム、スクリーンに映る来訪者と映らない来訪者。なるほどなぁ、と。
為すべきことを成さなかった後悔による葛藤と、彼女を取り巻く背景がジワジワ炙り出される過程が良かった。
でも、いきなり声を荒らげて怒鳴る男性はイヤだー

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誰からも強制されない罪の意識を正面から背負い、利己的な世間に傷付きながらもたった1人で事故の真相を明らかにしようとする主人公の、切迫した内面を繊細に表現したアデル・エネルが一貫して魅力的。囚われ過ぎの様にも見えた彼女の行動の尊さを思い知るラストに背筋が伸びた。

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扉を開かなかった罪悪感を抱える主人公の行動を追ううちに見えてくる、ヨーロッパの社会問題。目を背けなければ彼女の死を止めることができた彼や彼女、私たち。診療所の、待合室から診療室の途中にある障害のような階段を、患者の手を取って降りる主人公の後ろ姿が目に焼きついた

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毎回新作が楽しみなダルデンヌ兄弟の作品。医師として人として、良心に従って行動する主人公に、次第に影響され良心の呵責に苦しむ周囲。基本的に皆善良なのだ。間違いや誤りに深く悩み、苦しみ行動する人々が愛おしい。現実は変えられないけれど希望はあると感じるラスト、秀逸。

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助けられたかもしれない命を救えなかったという後悔から事件の真相を探り出そうとする女医の様子が上質なサスペンスタッチで描かれていて良心の葛藤を描いた心理ドラマとしても見事だったけど“女医探偵”ものとしてシリーズ化してもよさそうな面白さだった!

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少女死亡事故の真相を若い女医が孤軍奮闘で追求するサスペンス物語でありながらも、サスペンスを描く為の映画にはなっておらず、あくまでその行方を容赦ないほど冷静に捉える視線が私たちに見せるのは、登場人物たちの言動の向こうにある生々しい生活感や感情、その密やかな動き。

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『午後8時の訪問者』
2017年4月8日公開
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ出演:アデル・エネル オリヴィエ・ボノー ジェレミー・レニエ ルカ・ミネラ