【PS VRを買う前に】おすすめVR映画5選!

PlayStation VR」の登場で一気に盛り上がりを見せているVR(バーチャルリアリティ)。そもそもVRとは、人工現実感や仮想現実などと呼ばれ、コンピューター上で作り出された仮想世界に入り込んだような体験ができる技術のこと。「PlayStation VR」の発売で仮想空間で遊べる専用ゲームソフトが話題を呼んでいるが、既存の映画でも観るだけで仮想世界へトリップできるようなVRを扱った作品が多くある。今回はその中でもおすすめの5作品をチョイス! 映画の中でVRがどう描かれているのか、DVDやBlu-ray、スマホの動画で確かめてほしい。

マトリックス

ウォシャウスキー兄弟がキアヌ・リーヴス主演で描いたSFアクションの傑作。現実だと思っていた日常こそが仮想現実だったという衝撃の世界観や、仮想空間での常軌を逸したバトル、スローな被写体をカメラがぐるっと回りこむアレなど、VR的見どころがすし詰め状態だ。特に「痛いと思うから痛い、痛くないと思えば痛くない」的な考え方は、「会社へ行きたくないと思うから行きたくない、行きたいと思えば行きたい」というポジティブなアレンジ使用ができて月曜の朝も快適。

トロン

映画史上初めてCGを大いに取り入れて話題となった1982年製作のSF映画。電子回路内での戦いを描いたサイバーSFの先駆け的な作品の為、当時ではありえないぐらい先鋭的な技術だったポリゴンや、実写とアニメとCGの合成など、今見るとレトロフューチャーな映像がかえって新鮮に思えてくる。そこから28年後に作られた続編『トロン:レガシー』(’10)は、ストーリーもきっちり繋がってるし、あと28年経っても近未来感が漂っていそうな雰囲気で◎。

トータル・リコール

アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション映画。ここで描かれるVRは「仮の記憶」だ。火星旅行に行きたいシュワちゃんは、「火星を旅した記憶」を購入してムフムフするだけのはずだったのに、自分の記憶が偽物だと知ってさあ大変。公開当時、女性の顏が割れて中からシュワちゃんが出てくるシーンに衝撃を受けたが、今現在、絶頂期のシュワちゃんが筋肉モリモリでハツラツと演技するシーンにもいささか衝撃を受けるはず。

イグジステンズ

デビッド・クローネンバーグ監督、ジュード・ロウ主演によるエログロ不条理SFサスペンスホラー。内容はさておき、本作に登場する「イグジステンズ」は、人間の脊髄とゲームポッドと呼ばれる本体を、極太のヘソの緒みたいなグロ系ケーブルで接続して遊ぶというVRゲームだ。ルールやゲームのクリア条件なんて分からなくても大丈夫。決まったセリフが勝手に口から発せられて、違和感を感じながらも話はズンズン進んでいく。途中、ゲームの世界にゲームポッドが出現したら注意。間違って接続してしまうと、現実と虚構の境目が分からなくなって、現実に戻ってこられなくなる可能性もある。

ニルヴァーナ

「昨日スーパーマリオやってたら急にマリオが話しかけてきてさあ、『毎日同じことを繰り返したくない。お願いだからココから出してほしい』って頼まれたんだけど?」なんてことを言えば一発で病院送りだが、そんな映画。ゲームキャラがウイルスによって感情を持ってしまうというトンデモ話なんだけど、仮想と現実が逆転していくさまや、ゲーム世界の斬新な映像、人間とキャラとのまさかの友情など見応えは十分。サイバーパンク好きならバイブル化の可能性も秘めている。