脚本家、監督として1970年代から活躍したカーティス・ハンソンが、9月20日（アメリカ現地時間）に死去した。サスペンスの名手として映画ファンを楽しませてくれたハンソンを追悼して、ほぼハズれなしだった監督作の中から必見の5本を紹介する。
L.A.コンフィデンシャル
第70回アカデミー賞で脚色賞（カーティス・ハンソン、ブライアン・ヘルゲランド）、助演女優賞（キム・ベイシンガー）を受賞した、ハンソンの代表作。殺人事件を追うなかで陰謀に巻き込まれていく刑事役を、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーが渋ーく演じていて、途中少し眠くなる人もいるかもしれない。だが、物語が動くのは中盤、そうなるの？どーなるの！もしかして！っと全貌が分かってきたとき、最初から見直すのもいいでしょう。
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ゆりかごを揺らす手
大ヒットしたサイコ・スリラー。わいせつ行為で訴えられた産婦人科医が自殺し、そのショックで流産した妻が、夫を告発した女性に復讐する、という、どうしてそうなるのかわからないやばそうな匂いがプンプンする復讐劇。結局この妻は何をしたかったんだ！というのはさておき、ゾッとする怖さを味わえる。ちなみに今や大女優のジュリアン・ムーアが脇役で出演してる。
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8 Mile
エミネムが、自身の半自伝的な作品で主演を務めた青春ドラマ。エミネムって“演技もできる”んだと世間を驚かせ、エミネムが歌う主題歌も第75回アカデミー賞で歌曲賞を受賞。若くして急逝したブリタニー・マーフィが主人公の恋人役を演じていて、その輝きを見ても泣ける。
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ワンダー・ボーイズ
マイケル・ダグラスがスランプ中の小説家を演じた正統派の人間ドラマ。今や“アイアンマン”として知られるロバート・ダウニーJr.が薬物事件を起こして服役→出所→TVドラマ「アリー my Love」でキャリアを取り戻しかけたときに本作に出演→撮影直後に逮捕されたという作品だが、当然出演中キメているのかどうかはわかりません。
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激流
3人の親子が強盗犯の逃亡に巻き込まれる川下りムービー。“川下りのガイド経験者である母”という役で、珍しくアクションに挑戦している演技派メリル・ストリープの体は、重量感を感じさせるたくましさで、川の流れも急だしゴムボート大丈夫なの？ というハラハラ感がとにかくスゴイ。ケヴィン・ベーコンらが演じる犯人たちにもビシバシ檄を飛ばし難所を攻略していくメリル母。どんな状況でもやっぱり母は強し。
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