【『昼顔』公開記念】斎藤工の違う“顔”に迫る、おすすめ映画3選!

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17年6月10日公開の映画『昼顔』は、平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦を指す造語「平日昼顔妻」をテーマに、道ならぬ恋に落ちる女性たちを描き話題を呼んだドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(’14)のその後を描くもの。
衝撃の結末から3年後。再び出会ってしまったヒロイン・紗和(上戸彩)と、彼女の思い人である北野(斎藤工)の、運命の恋の顛末を映し出す。
ドラマ放送時、その色気と存在感で主婦層を中心に人気を集めた斎藤が、今回も北野を熱演。そこで今回は、昼と夜で違う顔を見せる男女の愛を描いた本作にちなみ、斎藤のいろんな表情(顔)を見ることができる映画3本を紹介する。

『昼顔』
2017年6月10日全国東宝系にてロードショー
監督:西谷弘 出演:上戸彩 斎藤工 伊藤歩 平山浩行
配給:東宝
(C)2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社

『高台家の人々』

森本梢子の人気少女漫画を綾瀬はるかと斎藤工の主演で実写映画化したラブコメディ。地味で口下手な妄想癖のあるOL・木絵(綾瀬)と、人の心が読めてしまう“テレパス”の力を持ったエリートサラリーマン・光正(斎藤)の恋の行方を追う。
普段はどちらかというと一癖あるキャラを演じることが多いイメージの斎藤が、彼の魅力でもあるアクの強さを取っ払い、テレパスの力に悩みながらも好きになった女性をまっすぐに思い続ける、誠実で物腰柔らかな、女性の理想像キャラをひたすら格好良く好演。『昼顔』で見せる“色気を秘めた普通っぽさ”ともまた違う、ザ・王子様キャラを体現している。
ヒロインの妄想の中で、国を追われた王族の青年や、美貌のヴァンパイア、敏腕FBI捜査官など、さまざまな姿に変身させられる斎藤の、華麗な七変化も見もの!

『団地』

『顔』の藤山直美と阪本順治の主演×監督コンビが、およそ15年ぶりに再びタッグを組んだ異色ドラマ……兼、SF。とある団地に引っ越してきたいわくありげな夫婦と、彼らが抱える秘密を暴こうとする住人たちが巻き起こす騒動、思いもよらない方向へ転がっていく顛末を描く。
本作で斎藤が演じるのは、夫婦のもとをたびたび訪れる変わり者の男・真城。晴れの日でも傘をさし、「五分刈りです(ご無沙汰です)」「効果きしめん」「準備万端バルタン星人」など、奇妙な言葉を真顔で連発する真城の存在が、なんとも珍妙で面白い。観客を予想外の世界へ引き込んでいくキーマンにもなっていく真城を、独特な空気感で演じる斎藤の“異色”ぶりは、見たものにしかわからない、何とも言えない魅力を放っている。

『HiGH&LOW THE RED RAIN』

15年公開の主演映画『虎影』では、コメディ要素満載の特撮世界を背景に、本格的な忍者アクションを披露した斎藤。そんな彼が本作で見せたのは、ゼロレンジコンバットと呼ばれる接近戦闘術を取り入れたワイルドなアクションだ。本作は、ドラマ、コミック、ライヴなど多方面に渡り広がりを見せる『HiGH&LOW』プロジェクトの第2弾。荒廃した街、SWORD地区で最強と謳われる2人、「雨宮兄弟」にスポットを当て、彼らの長兄ながら、これまで謎のベールに包まれた存在だった尊龍との過去や絆を描く。
無類の映画好きを自負し、インディペンデント作品にも数多く出演してきた斎藤が、その頃より旧知の仲である監督・山口雄大&アクション監督・坂口拓(本作では匠馬敏郎名義)とともに初登場キャラの雨宮兄弟最強の男・尊龍像を作り上げ、画面いっぱいに暴れ回る。漆黒のロングコートを翻し、その長い手脚を生かして魅せる迫力のアクションは、一見の価値アリだ。(深田尚子)