2017年も派手にぶちかませ! 異色ドンパチ映画3選

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コケーッ! コッコッコッコケーッ! 2017年が明けました! おめでとうございました! 年末年始の休暇は十分に堪能されましたか? 一月も半ばになると日常生活も平常運転ですが、まだまだ勤労意欲減退、体重増加、肝臓疲労、お年玉貧乏といった正月ボケの諸症状にお困りの方も多いでしょう。そんな腑抜けどもの皆様に闘魂を注入すべく、血湧き肉躍るドンパチ映画の特効薬を処方いたします。ドンパチといえば『仁義なき戦い』に代表されるヤクザ映画や、『ランボー』など“ひとり軍隊”もののマッスル・アクションを思い浮かべますが、ここではちょっとヒネくれたドンパチを処方します。乱れ飛ぶ銃弾のシャワーに、血しぶきと緑色のスライムを浴びて、2017年もダイナマイトどんどんでいきましょう!

『キック・アス!』(2010年)

 
ヒーローに憧れるポンコツオタク青年「キック・アス」と、史上最狂の殺人兵器少女「ヒットガール」が、マフィアをやたらめったら粛正しまくるバイオレンス・アクション。撮影当時13歳だったクロエ・グレース・モレッツ扮するヒットガールの、情け容赦ない皆殺しアクションがとにかく強烈&爽快。紫のウィッグと黒のマスク姿は「ハロウィンでコスプレをしたキュートな女の子」にしか見えませんが、図体のでかい男どもの足を長刀で輪切りにするわ、こめかみに銃弾をぶち込むわ、ニヒルに笑いながら「腐れオ〇〇コ野郎!」と捨て台詞を吐くわでオテンバが過ぎます。暗闇にストロボが点滅する中での壮絶な銃撃戦や、マフィアのアジトに単身で乗り込むラストに至っては、『夕陽のガンマン』のクリント・イーストウッド、『死亡遊戯』のブルース・リー、『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファ、『ランボー』のシルベスター・スタローンといった、あらゆるヒーローが弱冠11歳のチビッ娘に憑依。「♪私は女の子 好きなことをやるわ」というガールズ・パンクのご機嫌ソングに合わせ、次々とオッサンどもの脳天をぶち抜き瞬殺する様は震えるほどにカッコイイ! 「道徳的にやばくね?」と良識ある大人たちによってめでたくR15指定を獲得した本作ですが、不謹慎という概念はドブに捨て、ただただヒットガールの魅力に打ちのめされましょう。弱虫キック・アスの土壇場の快進撃も見逃すな!

『エグザイル/絆』(2008年)

    
香港発のマフィア映画を指す「香港ノワール」といえば、美しく、ロマンティシズム溢れる銃撃戦が特徴。スローモーション、飛び立つ白い鳩といったジョン・ウーのお家芸が炸裂する『男たちの挽歌』が元祖ですが、ここではもう一人の巨匠ジョニー・トーのアクション作を処方。マカオの裏社会を舞台に、仲間の最後の望みを叶えるべく、組織のドンに反旗を翻した4人のアウトローの戦いを描きます。狭い部屋の一室で、仲間内で撃ち合う冒頭の銃撃戦から、キンのタマを撃たれ「ギエー!」と半狂乱になったドンの逆襲、金塊強奪を諦めたかと思いきやの横取り戦、そして4人が仲間の仇討ちに挑むクライマックスまで、ほぼ全編に「ガン!ガン!ガン!」という銃撃音が響き渡ります。しかし人がわんさか死んでいるのに、エゲつない血生臭さはナシ。光と影のコントラストを強調したライティング、週刊誌のグラビア顔負けの4人の「キリッ!」なフォーメーション、優雅な俯瞰ショットなどの様式美が貫かれているため、血を血で洗う銃撃戦にも関わらず妙な色気が溢れ出ています。男たちの「破滅の美学」を思う存分堪能すべし。

『ゴーストバスターズ』(2016年)

80年代に一世風靡したSFコメディが、主人公を“崖っぷちに立たされた理系女子”に置き換えて復活! 素粒子物理学者、超常現象研究家、原子力エンジニア、歴女の地下鉄職員の4人の女たちが、突如NYに現れたゴーストたちと、その裏でうごめく邪悪な陰謀に立ち向かいます。大学を追われた研究者たちが、幽霊退治を稼業にするという旧作の基本ストーリーは踏襲しつつも、ガジェットは格段にグレードアップ。幽霊捕獲装置「プロトンパック」や幽霊探知レーダー「PKE」といったおなじみガジェットの最新化はもちろん、“トチ狂った天才”ホルツマンが生み出す破壊力抜群の新兵器が数多く登場。タイムズスクエアにゴーストが大挙するクライマックスでは、幽霊を掃除機で吸い上げ木っ端微塵にする「ゴースト・チッパー」、生きてるのも死んでるのも全部まとめて大爆破の「プロトン弾」、学校の便所裏で幽霊を殴る的なステゴロ用「ゴースト・グローブ」などのガジェットが大活躍します。タイムセールで50円の大根を奪い合うオバちゃんたちのノリで、ギャーギャーと騒ぎながらゴーストをぶっ倒していく4人の奮闘は見ものです。またアクの強いキャラたちも本作の魅力ですが、特にメーターが振り切れているのが、美貌を狂気で帳消しにする女・ホルツマン。二丁拳銃「プロトン・ガン」を手に、ゴーストたちを次々と斬首する時の目が完全にイカれてる&イカしてます。旧作ファン歓喜のカメオ出演も要チェック! (ピストン藤井