池脇千鶴、桜田ひよりら13名の追加キャスト発表!山田洋次監督シリーズ50作目『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)

1969年8月27日に第1作が劇場公開された映画『男はつらいよ』シリーズ。第1作の公開から50周年を迎える2019年に、シリーズ50作目となる吉岡秀隆主演の新作映画『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)が公開される。このほど、追加キャストとして池脇千鶴、桜田ひよりら総勢13名が出演することが発表された。

1997年公開の第49作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりの本作は、車寅次郎の甥・満男と、満男がかつて思いを寄せたイズミのその後の物語。別々の人生を生きてきた二人を軸に、さくらや博、そしてくるまやを囲む人たちが描かれる。

寅さんの妹・さくら役を倍賞千恵子、さくらの夫・博役を前田吟、寅さんをおじにもつ満男役を吉岡秀隆、満男の初恋相手・イズミ役を、23年ぶりの銀幕復帰となる後藤久美子が演じる。さらに、イズミの母・礼子役に夏木マリ、寅さんが最も想いを寄せたマドンナ、リリー役に浅丘ルリ子など、本シリーズでお馴染みの豪華俳優が集結した。

新たなキャストとして、小説家となった満男の編集担当・高野節子役に池脇千鶴、満男の娘・諏訪ユリ役に桜田ひよりが扮する。山田組初参加となった池脇と桜田が、満男が軸となっている物語の今作で重要な役どころを演じる。そして、シリーズでお馴染みの、朝日印刷タコ社長の娘・朱美役に美保純、柴又帝釈天題経寺の寺男・源公役に佐藤蛾次郎、新しくカフェになったくるまやの店長・三平役に北山雅康、御前様役に笹野高史、第37〜41作でエキストラとして参加していた出川哲朗も出版社の社員・山中役として出演。また、山田組初参加で、節子が勤める出版社の編集長・飯田役にカンニング竹山、書店の客に濱田マリ、ケアセンターの職員に林家たま平と多才な面々が揃った。さらに、山田組常連となっている、橋爪功がイズミの父親・及川一男役、小林稔侍が満男の義理の父親・窪田役、立川志らくが劇中でも噺家として出演する。

■池脇千鶴(高野節子役) コメント
『男はつらいよ』は子どもの頃、親にいっぱい見せてもらった記憶があります。今回、寅さんに出られるということにすごくびっくりしましたし、嬉しかったです。山田組は緊張感があって、でも厳しいというよりは優しく、細かく。山田監督が書かれた脚本にプラスして、現場でも監督がその時々に求めていることに応えられたらいいなと思い、撮影に臨んでいました。

■桜田ひより(諏訪ユリ役) コメント
オーディションに受かった時は飛び跳ねて喜びました!家族は勿論、祖母が特に喜んでくれました。撮影初日はとても緊張していたのですが、みなさんが温かく迎えてくださったので安心して撮影に臨むことができました。監督からは「変に作り込むのではなく、台本をきちんと読んで、自然体で来てほしい」とアドバイスを頂いたので、山田組に身を任せて沢山のことを吸収したいと思い、頑張りました。

■深澤宏(プロデューサー) コメント
池脇さんは山田監督が以前からお仕事をされたいと思っていた女優さんでした。今回の節子役を是非池脇さんにと話したところ、監督と意見が一致して、出演して頂けることになりました。満男のよき理解者であり、仕事のパートナー、温かく包みこむような優しさのある節子を、池脇さんが本当に素敵に演じてくださいました。桜田さんはオーディションでたくさんお会いした女優さんの中でも、とても素朴で、満男の娘として非常にふさわしい方だと思っていました。撮影中は、初めてとは思えないくらい、まるで本当の親子、孫のように諏訪家の一員として上手く溶け込んでいました。今回の新作でシリーズ初参加となった出演者の方々と、これまでのレギュラー陣が揃いました。これまでシリーズを見てくださっていた皆さまには感謝を込めて、また、初めて『男はつらいよ』をご覧になる方々には本作をきっかけにファンになっていただける、50周年にふさわしい作品になります。

『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)
2019年12月27日(金) 全国公開
監督・原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
出演:倍賞千恵子 前田吟 吉岡秀隆 後藤久美子 夏木マリ 浅丘ルリ子 池脇千鶴 桜田ひより 橋爪功 小林稔侍 美保純 佐藤蛾次郎 北山雅康 笹野高史 濱田マリ カンニング竹山 出川哲朗 林家たま平 立川志らく 渥美清
配給:松竹

【ストーリー】 物語は諏訪満男(吉岡秀隆)の妻の七回忌の法要から始まる。柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く。寅(渥美清)がマドンナを連れてくるたび、家中が大騒ぎだったことなど…あれからもう半世紀の歳月が流れたのだ。満男は、長い間サラリーマンをしていたがその合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満男の最新作の評判がよくサイン会をすることになる。ところがその列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした女性、及川泉(後藤久美子)の姿を見て呆然となる。ヨーロッパで生活しているイズミは仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのだった。イズミに再会した満男はサイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ、それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリー(浅丘ルリ子)だった。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。イズミはその夜「くるまや」を訪れることになるのだが…。

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