岡田准一、中島哲也監督の現場は「監督の頭の中を走っていく感じ」『来る』初日舞台挨拶 レポート

澤村伊知原作「ぼぎわんが、来る」を、中島哲也監督が岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡ら豪華俳優陣を迎えて描くホラー『来る』が12月7日に公開初日を迎え、同日にTOHO シネマズ日比谷にて行われた初日舞台挨拶に、キャストの岡田准一、黒木華、小松菜奈、青木崇高、松たか子、妻夫木聡、中島哲也監督が登壇した。

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公開初日を迎え、上映後に大きな拍手で迎えられたキャスト陣と監督。初めに主演の岡田は、「中島監督の作品に参加できたことをすごく嬉しく思える作品でした。中島監督を味わう映画だったと思います」と本作を鑑賞したばかりの観客へ挨拶した。

公開直前まで作業に取り組み、今回の初日舞台挨拶で満を持してキャスト陣と共に登壇した中島監督は、「映画館でしか体験できない映像を撮りたいという思いがあった」という本作を、「お祓い、ライブ映画」と表現。それを受け、岡田も「荒波に乗っているような映画」とコメントした。また、厳しいことで知られる中島監督の現場について、岡田は「みんなで食らいついていくような現場で、細かい指示もいただいてそれに沿っていく。みんながおもしろいものができるんじゃないかという中島監督の頭の中を走っていく感じがありました」と振り返った。

『渇き。』以来5年ぶりに中島監督作品に出演した小松は、「緊張していて、壁に向かって座っているところを岡田さんに目撃されて(笑)。自分の中では緊張マックスの状態で初日を迎えました」とコメント。「最初は話しかけるかどうか悩みました」という岡田に対し、小松は「岡田さんはひょうひょうとしていたので、緊張してないのかなと気になりました」と言うと、岡田は「怖い監督とやるときのコツですよ!(笑)」とアドバイスし、妻夫木も頷いて同意していた。

中島監督作品への出演は3度目となった妻夫木は、「『渇き。』の時は“おもしろいやつをやって”という雑な演出で(笑)。今回はわりと演出してくれました」と撮影について語った。演出に関して、中島監督は「結局、妻夫木くんには芝居が軽すぎると言うだけ、岡田くんには芝居が重すぎると言うだけで、やってるうちに飽きちゃうんですよね(笑)」と明かしつつ、「全然タイプが違う俳優さんだし、お芝居の考え方も違うとわかったので、二人がどういう掛け合いをすんだろうと思ったのが刺激的でした。バディムービーとかやればいいじゃない」とコメント。それに対して岡田が「撮ってくれますか?」と問いかけたが、中島監督は「僕はやりませんけど(笑)。男優には興味がないので(笑)」と答え、会場の笑いを誘っていた。

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『来る』
12月7日(金) 全国ロードショー
監督:中島哲也
出演:岡田准一 黒木華 小松菜奈 松たか子 妻夫木聡 青木崇高 柴田理恵 太賀 志田愛珠 蜷川みほ 伊集院光 石田えり
配給:東宝

【ストーリー】 オカルトライター・野崎(岡田准一)のもとに相談者・田原(妻夫木聡)が訪れた。最近身の回りで超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起きていると言う。田原は、妻・香奈(黒木華)と幼い一人娘・知紗に危害が及ぶことを恐れていた。野崎は、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴(小松菜奈)とともに調査を始めるのだが、田原家に憑いている「何か」は想像をはるかに超えて強力なモノだった。民俗学者・津田(青木崇高)によると、その「何か」とは、田原の故郷の民間伝承に由来する化け物「■■■■」ではないかと言う。決して「■■■■」の名を呼んではならない「■■■■」は、声と形を真似て、人の心の闇に来る…!対抗策を探す野崎と真琴。そして記憶を辿る田原…幼き日。「お山」と呼ばれる深い森。片足だけ遺された赤い子供靴。名を思い出せない少女。誰かがささやく声。どんどんエスカレートする霊的攻撃に、死傷者が続出。真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子(松たか子)の呼びかけで日本中の霊媒師が田原家に集結し、かつてない規模の「祓いの儀式」が始まろうとしていた。彼らは、あれを止めることができるのか!?

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