RADWIMPS・野田洋次郎プロデュース主題歌を清原果耶が歌う!山田孝之プロデュース 映画『デイアンドナイト』予告編

名実ともにトップを走り続ける俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方に徹し初の全面プロデュースに挑戦し、山田とは旧知の仲である俳優・阿部進之介が主演を務める映画『デイアンドナイト』が2019年1月26日より公開される。このほど、本作の主題歌「気まぐれ雲」の作詞・作曲・プロデュースを、RADWIMPSのボーカル、ギター、またソロプロジェクト「illion」として活動する野田洋次郎が担当し、本楽曲をヒロイン・清原果耶が劇中の役柄である大野奈々名義で歌うことが決定した。併せて、本作の予告編がお披露目となった。

完全オリジナル作品である本作が問いかけるテーマは、「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出す。山田は、ロケ地の交渉やロケハン、オーディション審査、スポンサーとの交渉、また、映画、ドラマ、CMの撮影の合間を縫って、脚本開発会議を定期的に主催した。脚本やキャスティングに関して積極的にスタッフと意見を交わしながら本作の製作へ挑んだ。

本作は、自殺した父の復讐へと駆られていく主人公・明石役の阿部進之介が、藤井直人監督へ企画を持ちかけたことから始まった。そこに山田孝之がプロデューサーとして加わり、「人間の善と悪」という重厚なテーマを軸とした脚本が練り上げられていった。アイデアを出し合いながら物語や台詞を決めていく、従来にはないスタイルで脚本開発を進めていった山田らは、4年もの年月をかけ脚本を完成させた。

山田が、この映画を締めくくるにふさわしい主題歌の制作を野田にオファー。“映画の声”とも言うべき主題歌の歌い手をどうすべきか、山田と野田が話し合いを重ね「ボーカルは映画のヒロインはどうか」という野田の提案から、清原をボーカルに抜擢し、今回のコラボレーションが実現した。

大野奈々としてボーカルを務める清原果耶は、初めて主題歌を担当し、レコーディング直後には「なんとか無事に終わって良かったです」と安堵の表情を浮かべた。野田洋次郎は、数々の楽曲提供やプロデュースを行ってきたが、女優とのコラボレーションは初めてとなり「ホッとしています。本当にやれてよかったです。良い歌が録れて満足です」と満足げな表情で答えた。また、本作の主題歌制作のオファーを受けたことについて野田洋次郎は「この映画に参加している人たちが実直に、素直に、やりきっていることが作品から伝わってきたし、ストーリーも面白く、是が非でも参加したい、力になりたいと思いました。良い作品だからこそ、負けないくらい良い曲にしたいと思ったし、最後に流れる曲なので、映画を観た人が、何度も何度もこの映画を自分の中で反芻できる曲であってほしい、一生懸命生きている登場人物たちの姿が蘇ってきてほしいと思いました」と語り、初めて主題歌を歌うことになった清原果耶は「とても驚きました。私自身、音楽に支えられ、沢山の影響を受けて生きてきたので、そんな大切で揺るぎない存在に今回お仕事として関わるということに感じたことのない不安や少しの恐怖すら覚えました。ですが、私がこの作品を愛し温めてきたことに嘘は無いという想いを握りしめ、こんなに素敵な機会を与えてくださった山田さんや野田さんはじめスタッフの皆さんに感謝し、私が出せる全力を尽くしたい、と挑戦させて頂きました」と話した。

そして歌詞やメロディーへの想いついて野田は「人生が思う通りにいっていない人たちの物語なので、“切実な願い”みたいなものを、ありのままに書きたいと思いましたし、ただ悲しいだけの曲ではない、強さが欲しいと思いました」と明かし、そういった思いを込めた歌詞と、初めてデモ音源を聴いた時の清原は「とたんに撮影時の記憶がフラッシュバックし、目の前が涙で曇ったことを覚えています。野田さんが描いてくださった奈々の未来は、はるか遠くを見据えているように感じました」と当時を振り返っている。

さらに、歌う時に大切にしたことについて清原は「言葉や音楽は聴いた人それぞれの捉え方があるので、なるべく素直に、真っ直ぐに。奈々の生き方を思い出しながら歌えればと思いました」と言葉の重みを感じつつ、「歌詞を頂いてから毎日ノートに歌詞を書き出しました。大野奈々として歌う。それ以前に歌は自分の経験や個性が色付いてしまうものだと思うので、野田さんが紡いでくださったこの歌詞を自分の言葉として歌えるようにと考えて、そういったことも取り入れながら練習しました」と歌詞を覚えるまでのエピソードを告白した。そんな熱い想いで臨んだ清原に対してディレクションをした野田は、「なるべく何も言わない。事前に声を聞かせていただいて、すごく素敵な声だと感じていたので、足さず、引かずに」と清原の声を絶賛した。

■山田孝之 コメント
Q:野田洋次郎さんに主題歌を依頼された想い
DAY AND NIGHTの物語は奈々で終わります。しかし奈々の人生はこれからも続きます。これを表現するため、洋次郎に「奈々の気持ちになって歌詞を書いてほしい」と伝えました。彼はミュージシャンとしてはもちろん、芝居をする人間としても一流の表現者です。彼にお願いすれば奈々の気持ちと寄り添い、奈々の言葉として歌詞を書いてくれると思いました。

Q:大野奈々として、清原果耶さんをボーカルに抜擢されたきっかけ
(主題歌の作詞・作曲を野田洋次郎さんに依頼した際に、)洋次郎から「ヒロインの子に歌ってもらうのはどう?」と、素晴らしい提案をもらいました。これ以外に無いと思いました。

『デイアンドナイト』
2019年1月26日(土) 全国公開
2019年1月19日(土) 秋田県先行公開
監督:藤井道人
企画・原案:阿部進之介
プロデューサー:山田孝之 伊藤主税 岩崎雅公
脚本:藤井道人 小寺和久 山田孝之
出演:阿部進之介 安藤政信 清原果耶 小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ 山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司
配給:日活

【ストーリー】 父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく—。

©「デイアンドナイト」製作委員会