大泉洋が地元にエール「北海道を元気に!」“ミスター”こと鈴井貴之も登場!『そらのレストラン』完成披露試写会 レポート

洞爺湖を舞台とした2012年1月公開の『しあわせのパン』、空知を舞台とした2014年10月公開の『ぶどうのなみだ』に続く、北海道映画シリーズ第3弾として、大泉洋主演、岡田将生、本上まなみ共演で贈る映画『そらのレストラン』が2019年1月25日より公開となる。このほど、11月27日にユナイテッド・シネマ札幌にて完成披露試写会が行われ、キャストの大泉洋、本上まなみ、深川栄洋監督、サプライズゲストとして本作に友情出演した鈴井貴之が登壇した。

北海道道南にある“せたな町”を舞台に、海が見える牧場で作り出される“チーズ”と様々な食材が仲間と家族の心を繋ぎ、絆を強めていく様子を描く本作。大泉は、「『しあわせのパン』から続き、美味しい料理がたくさんでてくる映画となっています!皆さんはこれから見られるということでネタバレができないわけですが…果たして一体誰が犯人なのか?“クリスマスを盗んでチーズを食べる話”じゃないですよ!?」と出演作がひっきりなしに続くことを自虐まじりに、いつもの“大泉節”を炸裂させつつも、地元・北海道に帰ってきた喜びとともに、大歓声の中登場した。

『しあわせのパン』、『ぶどうのなみだ』に続いて本作でも主演を務めた今の気持ちについて、大泉は「シリーズの北海道らしいテイストは残しつつも、今回は人間が色濃く描かれていて、“子供のような男たちの友情”に注目してほしい!」と、しみじみと北海道シリーズの歴史を振り返り、作品をしっかりとアピール。さらに「北海道の皆さんにいち早く見てもらえることがとても嬉しい!」と“北海道を日本一愛する男”らしく愛情たっぷりにコメントし、地元で実現した完成披露舞台挨拶で喜びを語った。

チーズ作りに励む大泉演じる亘理(わたる)をそっと見守る妻・こと絵を演じた本上は、大泉の印象について「“北海道を代表するスーパースター”の妻を演じました」と冗談まじりに話しつつ、“とにかく家族を大事にする男”であると、“夫”大泉を絶賛。劇中の亘理同様に、撮影の合間に家族ともコミュニケーションを密にとっていたエピソードも交えながら家族思いの一面について明かした。

大泉と作品を作るのは4回目で、大泉のホームグラウンド北海道での撮影は初めてと語る深川監督は、せたな町での撮影の様子について聞かれ、「せたな町は函館空港からも千歳空港からも3時間くらいの場所でしたが、素晴らしい場所でした」と自然豊かなせたな町の魅力を語りつつ、「大泉さんなので、天候に恵まれず、足元がべちゃべちゃになりながらも撮影をしました。でも映画は素晴らしいので!」と大泉の悪天候ジンクスに関しての不満(!?)を吐露する一幕も。大泉も「なんの話がしたいのよ!?」とすかさず突っ込み、長年の付き合いだからこそのコンビネーションを披露した。

また、北海道テレビ(HTB)の人気番組「水曜どうでしょう」で大泉と共に番組を盛り上げ、本作でも役場の職員・稲熊として出演している、“ミスター”こと鈴井貴之がサプライズで登場。劇中で実際に大泉が使用していたというカブ(バイク)を押しながら登場した鈴井に、会場からは驚きと歓声が響き渡った。本作に参加した経緯について聞かれると、「この作品のプロデューサーである離婚した元妻から電話がありまして、ここで断ったら絶対よくないと思って…」とオファーを快諾したとのこと。友情出演のため、ギャラのかわりに三日三晩接待されたことも明かした。さらに「夫婦の時は全然話さなかったのに、別れてからは仲がいいんですよ」と自虐気味に元妻との仲もせきららにコメント。北海道を愛するが故に実現した大泉と鈴井の久しぶりの“共演”に、会場は大いに沸いた。

最後に主演の大泉から「この映画は、本当の生産者の方々をモデルにしています。この映画を観て、(映画に出てくるような)北海道の食材を皆さんにたくさん食べていただいて、北海道がより元気になればいいなと思っています。今年は特に大きな震災もありましたので、来年はこの映画が少しでも北海道のお役に立てればと思っております!」と大泉流に北海道に向けエールを送り、映画さながらの温かな空気のまま大盛況のイベントは幕を閉じた。

『そらのレストラン』
2019年1月25日(金) 全国ロードショー
監督:深川栄洋
出演:大泉洋 本上まなみ 岡田将生 マキタスポーツ 高橋努 石崎ひゅーい 眞島秀和 安藤玉恵 庄野凛 鈴井貴之(友情出演) 風吹ジュン 小日向文世
配給:東京テアトル

【ストーリー】 北海道せたなで暮らす亘理(わたる/大泉洋)と妻のこと絵(本上まなみ)と一人娘の潮莉(庄野凛)。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸(かんべ/岡田将生)も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。

©2019『そらのレストラン』製作委員会