岡田将生、親へは短期間ながらも「反抗してました!」『家族のはなし』親子試写会舞台挨拶 レポート

鉄拳のパラパラ漫画の実写化となる、岡田将生主演の映画『家族のはなし』が11月23日より公開される。このほど、11月13日にスペースFS汐留にて親子試写会と舞台挨拶が行われ、キャストの岡田将生、時任三郎、田中レイが登壇した。

家族の大切さと、親子の不器用な愛を表現した本作。上映後の舞台挨拶に登壇した主演の岡田は、「鉄拳さんのパラパラ漫画を読んだ時に温かい気持ちになり、映画も観終わった後に温かい気持ちになってほしいと撮影していました」とコメント。会場からの大きな拍手を聞いて「すごく満足です。ありがとうございました」と挨拶した。

本作では、挫折を経験し帰郷する主人公・拓也を演じた岡田。「20代前半はいろんな壁にぶち当たっていましたし、どこにもぶつけられない苛立ちというのは僕自身にもあって、すごく共感できました」と自身と役を重ねながら撮影したという。「実生活で親への反抗期はあったか?」という質問には、「してました、してました!反抗してましたぁ~」と軽くコメントし、会場からは笑いが。そこで、「思春期って恥ずかしくないですか。(親に)素直に『ありがとう』も言えないし、『おかえりなさい』と言われて『ただいま』も言えない」と岡田が実体験を述べると、時任も「素直になれない部分ってあるよね」と同意し、続けて岡田から「母親とはしゃべらなくなったことはやっぱりありました。お父さんが間を取り持ってくれて。そこでもう私の反抗期は終わりました(笑)」と短期間とはいえ反抗期があったことを明かした。

リンゴ作り一筋で、息子の拓也を不器用ながらもじっと見守る父親・徹を演じた時任は、実生活では「見守るタイプと『こうしろ、ああしろ』と言うタイプがいるとすれば、どちらかというと見守るほうに近い」とのこと。また、岡田との親子役での共演については、「岡田くんが反抗すればするほどこっちも影響されて、見守るタイプの父親にさせてもらったような感じがします」と岡田の影響を受けながら演じていたと語った。

本編には、主人公・拓也が子供時代の自分と遭遇するシーンが登場するが、「もし子供の頃の自分に会ったら、どんな言葉をかけたいか?」という質問も。岡田は「親がテレビをあまり見させてくれなくて、この世界(芸能界)をあまり知らなかったんです。こういうお仕事をしているので、『自分がびっくりするぐらいのお仕事をしていますよ~』って言います(笑)」と答えていた。

ここで、岡田演じる拓也の幼少期を演じた田中レイが、籠いっぱいのリンゴを持って登場。イベント前に一緒に談笑していたという岡田が「俺、何歳なんだっけ?」と問いかけると、田中が「19歳!」と答え、会場は大爆笑。それを受け、岡田は「まだ高校生役ができると思いました(笑)。ありがとう」と嬉しそうな表情を見せていた。

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『家族のはなし』
11月23日(金) イオンシネマほか全国ロードショー
監督:山本剛義
出演:岡田将生 成海璃子 金子大地 佐藤寛太 水田信二(和牛) 渡辺憲吉 財前直見 時任三郎
配給:KATSU-do

【ストーリー】 リンゴ農園を営む優しい両親とその一人息子・拓也。上京しバンド活動を営むが挫折。そんな彼を優しく見守る両親。しかし、両親の気持ちを疎ましいと感じ、苛立ちを常にぶつけてしまう。大学中退の秘密を持って帰郷した拓也だが、父、徹も拓也に言えない秘密があって―。

Ⓒ「家族のはなし」製作委員会