斎藤工、板谷由夏らが登壇!WOWOW「映画工房」東京国際映画祭 公開収録 レポート

映画好きの俳優、斎藤工と板谷由夏が、話題の映画やWOWOWならではの特集の魅力を語りつくす映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」(WOWOWシネマ 月曜よる8:45他)が、第31回東京国際映画祭の企画と連動し、10月26日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで公開収録が行われた。

ファッションをテーマとしたイベントということで、この日の観客には“ドットを取り入れたファッションで来場してください”というドレスコードを設定。その呼びかけに応じて、スカートやシャツ、スカーフ、ネクタイといったアイテムにドットを取り入れるなど、思い思いにファッションを楽しんでいる様子の観客に、板谷も「ドレスコードがあるって、遠足みたいで楽しいね」と弾んだ声で笑顔を見せた。

イベントスタート時には、斎藤工が、齊藤工名義で監督を務めたフェラガモのブランデッドフィルム「COLORFUL」を大スクリーンで上映。同作のオファーを受けた際に、斎藤はフェラガモの自伝を読んで、そのバックグラウンドを勉強したという。「フェラガモは修復などをやっていた職人なんですよ。彼のプロセスを観ていくと、まるで心療内科のようだなと思ったんです。彼はお店を構えていたんですけど、お客さんが入り口からカウンターにたどり着くまでに、靴がどういう状況なのかということを全部理解して。カウンターにたどり着くまでには材料をそこに置いておき、即座に修理して、数分後には夢心地のような靴にしていった。そんな人なんですよ」と語る斎藤は、「なので、そういった物語をシノプシスとして。結果的にはセリフのないものに、女性のモデルさんでつむぐというのはあったんですけど、それ以上にフェラガモさんの理念は心療内科のようだなと思って。(俳優の)古舘寛治さんは靴職人になりたかった方なんで(靴職人役をお願いし)、それでこんなふうに出来上がりました」と解説。さらに「本国のチェックがいい意味で厳しかったんですが、これ以上ないくらいに、頑張って洒落てみました」と制作の過程を振り返った。

齊藤工監督『VOGUE JAPAN』監修 サルヴァトーレ フェラガモのブランデッドフィルム『COLORFUL』はコチラ→ https://www.vogue.co.jp/special-feature/2018-10/09/ferragamo/

その後、『VOGUE JAPAN』ファッション・ディレクターの増田さをり氏がゲストとして登場。ファッションと映画というものは切っても切れないものであるが、ファッション業界の人たちが注目する映画は何かという質問に、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』、そしてウォン・カーウァイ監督の『花様年華』といった作品を挙げる増田氏。「『ブレードランナー』の東京っぽいシーンは、海外から来たカメラマンからああいう写真を撮りたいと言われますね。そして『花様年華』は、ああいったエキゾチックなアジア人の美しい女性に憧れがあるらしいですね。それから何年かに1度出てくるフューチャリスティック(のスタイル)では、ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』、それからスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』といったタイトルもあがってきますね」と明かす。

アカデミー賞授賞式のレッドカーペットイベントにおける注目のファッションについても質問。それには「女優ではないですが、リアーナのファッションは必ずチェックしますね。今の時代のアイコンじゃないかと思います。ほかはアリシア・ヴィキャンデルとかルピタ・ニョンゴとかにも注目しています。特にルピタは、本当にいろんなブランドを自分流に着こなすんですよ」と見どころを解説する増田氏。ファッション好きの板谷も「分かります」とその解説に共感している様子だった。

「斎藤工×板谷由夏 映画工房」
WOWOWシネマ 毎週月曜よる8:45 他
公開収録の放送予定 11月12日(月)、19日(月)       
www.wowow.co.jp/detail/066625