黒木華 × 野村周平 『ビブリア古書堂の事件手帖』新場面写真&原作者の三上延と全国の書店員より絶賛コメント

シリーズ累計680万部を突破した、三上延による同名ベストセラーの映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日に公開となる。このほど、本作の新場面写真がお披露目となり、併せて、原作者の三上延と全国の書店員より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、鎌倉の片隅にある「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子(しおりこ)が、古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていくミステリー。極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力で古書にまつわる謎を解き明かすビブリア古書堂店主・篠川栞子を黒木華、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる不器用ながらも誠実な青年・五浦大輔を野村周平が演じる。また、大輔の亡くなった祖母・五浦絹子の若き日を演じるのは夏帆、絹子に惹かれる小説家志望の田中嘉雄に東出昌大、そして漫画専門のネット販売を行う青年で好きな本の話で栞子と意気投合する稲垣に成田凌が扮する。監督は、『幼い子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭コンペティション部門審査員特別賞に輝いた三島有紀子が務める。

■三上延(原作者) コメント
完成した本編を観て、今回の映画化をお任せしてよかったと思いました。原作の世界観を踏まえたうえで、古書店という舞台や本の見せ方、主人公たちの関係性やロケーションなど、大事なエッセンスを監督やキャストの皆さんがとてもよく汲んで下さったことに感謝しています。また原作で深く描かなかった過去パートがしっかり描かれているので、映像として観るのは私にとっても新鮮でしたし、演じられている役者さんの演技が素晴らしかったです。

<書店員試写コメント>
■紀伊國屋書店新宿本店
黒木華さん演じる栞子の語り、涼やかで心地よい。静かながらも切ない恋、人と人との心の触れ合いに見入る綺麗な映画でした。人の気持ちに疎い栞子と本が読めない大輔。お互いの信条がこれまでと真逆になるシーンが印象に残りました。

■書泉ブックタワー リーダー
あの切通しがとても切ないです。鎌倉が舞台のビブリア古書堂、私も思わず、立ち寄ってみたくなるような素敵な場所でした。華さん演じる栞子さんも、原作そのままのようでとても微笑ましく大輔くんの栞子さんへの甘い想いも感じられて、とても素敵な作品でした。

■文教堂赤羽店 文庫担当
本、1冊1冊に、それぞれの物語があるように紡がれているビブリアの世界観を淡々と映像によって、見事に描いている。この物語を見て、ちょっぴりせつない気持ちになりました。

■丸善 博多店 文庫新書担当
ノスタルジックで美しい映像、ビブリア古書堂を舞台に現代と60年代で交互に進む叙情的な展開。一冊の本に込められた想いに圧倒され、原作を読んでたのにハラハラしどおし。すでに読んでる人にこそオススメしたい映画です。

■紀伊國屋書店天神イムズ店
切通を始めとした鎌倉の素晴らしい実景、古書堂のデザイン・ロケーションの美しさなど、舞台の美しさに目を奪われた。また、現代と過去を違和感なく繋いだのは双方の役者の巧みな芝居あってのものだと感じた。

■紀伊國屋書店天神イムズ店
本との出会いが人の心を揺さぶり、いろんな想いを感じながら、少しずつ成長していく様子に、じんわりと温かい気持ちになりました。人と人を繋ぎ、知らない世界を知ることができる、“本と人”の魅力をたっぷりと感じる作品です。

■紀伊國屋書店福岡本店
暖かくて優しい。切なくてどこか懐かしい。大切な本のことを誰かと話したくなる、そんな気持ちになる映画です。

■(株)角川ブックナビ
古書で繋がる現代と過去の2組の男女の想いが、切なくも温かくも感じました。「それから」、「晩年」を、もう一度読み直したいと思います。ありがとうございました。

■丸善丸の内本店
原作ファンも大満足。ドラマの時よりもエピソードが絞られていて対象年齢も高く感じ、大人の作品で素敵な映画でした。

『ビブリア古書堂の事件手帖』
11月1日(木)全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
脚本:渡部亮平 松井香奈
主題歌:サザンオールスターズ「北鎌倉の思い出」
出演:黒木華 野村周平 成田凌 東出昌大 夏帆
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA

【ストーリー】 鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会