杉田協士監督、7年ぶりの長編 孤独のなかを生きる4人の女性の物語『ひかりの歌』2019年新春公開!

詩人・吉増剛造らから激賞されたデビュー作『ひとつの歌』以来となる杉田協士監督の7年ぶりの長編映画『ひかりの歌』が、2019年春に公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと特報映像がお披露目となった。

本作は、歌人の枡野浩一と映画監督の杉田協士が、映画化を前提に開催した「光」をテーマにした短歌コンテストで1200首のなかから選出した4首の短歌を原作とする、それぞれ孤独のなかを生きる4人の女性の物語。昨年の第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門でのワールドプレミアを経て、第19回全州国際映画祭ワールドシネマスケープ部門にも出品された。

各章の主人公として、北村美岬、伊東茄那、笠島智、並木愛枝が出演しているほか、映像制作ユニット「群青いろ」の廣末哲万、劇団「FUKAIPRODUCE 羽衣」のメンバーである日髙啓介、『川越街道』の金子岳憲らが脇を支え、さらに、杉田監督と交流のあったマレーシアを代表する劇作家であるリャオ・プェイティンも出演。撮影は、佐藤真に師事し、ドキュメンタリーやフィクションを自由に横断しながら活動をつづける飯岡幸子。音楽は「Nibrolll」のメンバーであるスカンク/SKANKが務める。

併せて、本作の劇場公開に伴う支援を募る目的で、MotionGalleryでのクラウドファンディングも開始された。プロジェクトページURL:https://motion-gallery.net/projects/hikarinouta ※12月28日(金)まで

■矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター) コメント
一首の短歌から紡がれる芳醇な物語に心の震えが止まらない。まるで短歌の音節を刻むように、『ひかりの歌』は様々なリズムで溢れている。キャッチボールの音やランニングの息遣い、そしてブルース。出会いと別れの情感が、旋律となって心の琴線を震わせる。極上の短編小説を映像で味わう全く新鮮な歓びに包まれて、歌を詠んでひかりに乗せたいと僕も思った。

『ひかりの歌』
2019年新春 ユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・脚本:杉田協士
原作短歌:加賀田優子 後藤グミ 宇津つよし 沖川泰平
撮影:飯岡幸子
音楽:スカンク/SKANK
出演:北村美岬 伊東茄那 笠島智 並木愛枝 廣末哲万 日髙啓介 金子岳憲 松本勝 リャオ・プェイティン 西田夏奈子 渡辺拓真 深井順子 佐藤克明 橋口義大 柚木政則 柚木澄江 中静将也 白木浩介 島村吉典 鎌滝和孝 鎌滝富士子 内門侑也 木村朋哉 菊池有希子 小島歩美 岡本陽介
配給:Genuine Light Pictures

【ストーリー】 都内近郊に住む4人の女性、詩織、雪子、今日子、幸子は、それぞれ誰かを思う気持ちを抱えながら、それを伝えられずに日々の生活をつづけている。旅に出てしまう同僚、他界した父親、閉店が近いアルバイト先の仲間、長い年月行方知れずの夫のことを思いながら、彼女たちは次の一歩を踏みだしていく。

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