ジョージア映画界の最長老監督が贈る、権力社会への痛烈な風刺とユーモア溢れる人間賛歌『葡萄畑に帰ろう』予告編

ジョージア映画史に残る傑作『青い山 本当らしくない本当の話』の最長老エルダル・シェンゲラヤ監督が21年ぶりに贈る人生賛歌『葡萄畑に帰ろう』が、12月15日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

監督は『青い山 本当らしくない本当の話』の名匠エルダル・シェンゲラヤ、85歳。『放浪の画家 ピロスマニ』のギオルギ・シェンゲラヤ監督を弟に持ち、ジョージア映画界の最長老として多くの人々に尊敬されている。ジョージア国会副議長を務めたこともある監督は、2006年に一切の政治活動を辞し、21年ぶりに本作を完成させた。実際に政界に身を置いていた経験があればこそ描くことができた権力社会への痛烈な風刺を、大らかなユーモアで包み、ジョージアの魂=葡萄畑が広がる故郷への愛を謳いあげる。本作は、2018年ロシア・アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した。

『葡萄畑に帰ろう』
12月15日(土)より岩波ホール他全国順次ロードショー
監督:エルダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・タヴァゼ ニネリ・チャンクヴェタゼ ナタリア・ジュゲリ ズカ・ダルジャニア
配給:クレストインターナショナル、ムヴィオラ

【ストーリー】 故郷に残した母のことはすっかり忘れ、政府の要職で大臣の椅子に座り、居心地を満喫しているギオルギ。妻を早くに亡くし、娘とは少し折り合いは悪いものの、新しい恋まで手に入れた。それなのに、突然、大臣をクビに。ギオルギは災難に見舞われるのだが…。