横澤夏子が福井県知事を表敬訪問&舞台挨拶に登壇!『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』

人気お笑いタレントの横澤夏子が初主演を務める映画『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』が、11月23日より全国公開となる。このほど、9月21日に横澤夏子と児玉宜久監督が本作のロケ地でもある福井県に10か月ぶりに凱旋し、福井県庁で西川知事を表敬訪問し、その後夕方から開催されたキックオフイベントに登壇し舞台挨拶を行った。

福井県庁に到着した映画『えちてつ物語』ご一行。主演の横澤夏子、児玉宜久監督、河合広栄プロデューサーとギャガ株式会社の辻勝行氏がマスコミが待機する知事室に案内され、横澤はちょっと緊張した面持ちだったが、にこやかな笑顔で西川一誠福井県知事をお迎えした。

横澤:はじめまして、横澤夏子です。(アテンダントの衣装で)

知事:映画の格好でお見えになられたんですね。

監督:児玉宜久です。

知事:福井を全面的に撮影していただきありがとうございます。福井はどうでしたか?

横澤:すごい素敵なところで、田んぼの風景がすごい広がって。私の地元にも似ているような感じで、おいしい食べ物がたくさんあって、撮影が観光をしているような感じでいろんなところにいけたので。撮影のときも地元のエキストラの方たちがあたたかくて、親戚が増えたな、と思いました。

知事:食事とかグルメではどんなものを食べましたか?

横澤:お蕎麦も撮影場所になったところ(八助)でもいただきました。それから地元のボランティアの方たちがご飯を全部作っていただいて。朝昼夜と。すごく美味しかったです。お酒もいただきました。しっかりいただきました(笑)

知事:撮影は勝山市を拠点にされていたんですか?映画を作られるのは大変なんでしょう?

監督:そうですね。作るのはもちろん大変なんですけど、それを全国・世界に向けて発信するということですね。見てもらってなんぼなので、そのための努力もこれからしなくてはいけないんです。作って終わりではなくてこれからがまた第二弾の始まりなんです。

知事:児玉監督は現代劇を作るのが多いのですか?

監督:はい、僕は現代物ですね。普段は2時間ドラマを多く仕事でやっています。今回はさほど殺人事件がないものですから(会場爆笑)割と自分が作りたいようにできたかな、と。東尋坊はドローンを使って撮影しました。

GAGA辻:今日解禁になりましたが、東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれまして、横澤さんと監督にはレッドカーペットをあるいてもらうことになりました。

監督:まだまだこれから資金面も潤沢ではありませんので、福井県のほうからもご協力いただけるということで、どうぞよろしくお願いいたします。この映画に松原智恵子さんがでていらっしゃるんです。

知事:松原智恵子といえば僕らぐらいのジェネレーションやなぁ(笑)

知事:役作りは大変でしたか?

横澤:わたし、だいたい嫌味ったらしい女ばかりをネタでやっているので、その嫌味ったらしさを抜くのは大変でした(笑)。自然にやってください、といわれるのが一番大変だったかもしれないです。なかなか真面目なお芝居をしたことがなかったので、良い勉強になりました。

監督:シナリオを作っている段階でこの(いづみの)役を横澤さんにやってもらったらどうだろうという案が出ていて、それ以降ずーっと脚本が傾いていき、ほぼアテ書きのように仕上がっていきまして。そういった意味でもとてもやりやすかったです。普段見ていない横澤さんの顔が見られるようなお芝居を作っていきました。

知事:監督さんって大変なんですか?

監督:厳しく言いますよ!ただ温厚に言います(笑)

横澤:すごい優しいんですよ。プリン・ア・ラ・モードまで作ってくれたんです(笑)夜ご飯のデザートで。

監督:疲れているスタッフと俳優さんたちにたまには甘い物なんかどうかな、と思って(作りました)

横澤から知事へ、横澤のサイン入り映画のシーンパネルの贈呈
知事から横澤さんと監督へ、越前漆器の飯碗(赤と黒)の贈呈

知事:実用品ですから。これで美味しいご飯を食べてください。

横澤:お腹いっぱい食べます。越前米を食べます!監督と夫婦茶碗(笑)

そして夕方からはキックオフイベントが開催され、横澤夏子と児玉宜久監督が登壇し舞台挨拶が行われた。

Q:今日の「大ヒット祈願イベント&試写会」、こんなにたくさんの皆さんが横澤さんに会いに集まっていますが。

横澤:こんなに大きいスクリーンだと思わなかったのでびっくりしました。皆さんの威圧感で緊張しています。

Q:今日はアテンダント姿ですが、(えちぜん鉄道の)制服は久しぶりでしょうか?

横澤:1年ぶりに着させていただきました。サイズが変わってなくてよかったです(笑)。1年ぶりに福井に来させていただいて、本当にいいところだなと。空気がおいしいし、人も温かいですし、私が出てきただけで笑ってくださる方がいらっしゃる。ほんとに素敵な街だなと思いました。

Q:主演は初めてということですが。

横澤:今でもドッキリなんじゃないかと思ってるんですけれども(笑)。たくさん勉強させていただいていい機会を本当にありがとうございます。

Q:撮影はいかがでしたか?

横澤:すごく楽しかったです。2〜3週間こちらに滞在させていただいたんですが、エキストラの方が地元の方々だったので、撮影の合間のお話がすごく楽しかったですね。あそこのあれがおいしいよーとか、いろいろと教えていただいたり、本当に幸せな毎日でした。

Q:地元の方々とも交流されたということですが、思い出に残っていることは?

横澤:方言を教えてくださった方がいまして、私があたふたしていたら『だんね、だんね』って言うんです。…会場からクスクス笑い声が聞こえてますね。私は『抱いて、抱いて』って聞こえて、『何だこの人?』と思ったら『大丈夫だよ』という意味だと教えてもらい、そういう素敵な方言があるんだなと思いました。

Q:大好物になった食べ物は?

横澤:セイコ蟹がすごいおいしかったです!なかなか食べられないご馳走ですよね。あとは、おろしそば。おそばが福井の名物だと、私、知りませんでした。すごくおいしくて、もっと食べたいと思ったほどです。ごはんもおいしかったですね。私は新潟県出身で、コシヒカリは(福井か新潟の)どっちが発祥だとよくケンミンショーでもやっていますが、福井県のコシヒカリはすごくおいしなと思いました。

Q:監督とのコンビはいかがでしたか?

横澤:監督のスーツ姿を初めて見ました(笑)。いつもTシャツだったので、かっこいいです。撮影中の食事はボランティアの方が朝昼晩、地元の郷土料理とか家庭料理を作っていただいたんですが、プラス監督がデザートにプリン・ア・ラ・モードを作ってくださったんです。リンゴをうさぎみたいな形に切るのが上手で、かわいかったです。監督、顔が真っ赤ですね(笑)

Q:映画の見所は?

横澤:福井のいいところがぎゅっと詰まっていて、福井県に行きたいなぁとか、福井県に帰りたいなぁと思える映画になっているので、皆さん、楽しんで見ていただきたいです。私は福井の出身ではないですが、福井県が第二のふるさとになってよかったと思っています。

Q:最後に主演のいずみちゃんから皆さんにご挨拶を。

横澤:こういう状態で挨拶するのは初めてなんですが、皆さん『えちてつ物語』をぜひ楽しんでください。ありがとございました!!

フォトセッションでは、エキストラで参加した地元の子どもたちなど、横澤にとって思い出深い面々も駆けつけ、言葉を交わすシーンも。温かい雰囲気に包まれた「大ヒット祈願イベント&試写会」となった。

『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』
11月3日(土)福井県先行ロードショー
11月23日(金)有楽町スバル座ほか、全国ロードショー
監督:児玉宜久
脚本:児玉宜久 村川康敏
出演:横澤夏子 萩原みのり 山崎銀之丞 笹野高史 松原智恵子 緒形直人
配給:ギャガ

【ストーリー】 お笑いタレントを目指し上京した山咲いづみ。しかし、コンビを結成するも全く売れず解散寸前に。そんな時、友人の結婚式に出席するため、故郷の福井県へ帰郷。披露宴で出会ったえちぜん鉄道の社長・越智からアテンダントにスカウトされ、新しい道を歩みだす。そして、血の繋がらない兄・吉兵の家族が住む実家で居候を始めるが、いづみは自分が養女だというわだかまりを抱き続けて、吉兵との関係はギクシャクしたまま。職場では、腰掛け的な態度が出てしまい空回りが続く一方、整備士の南部がいづみの心のオアシスに。そんな中、列車内である事件が起きる。その時、いづみがとった行動は―。人生の行き先に迷ういづみは、自分の居場所を見つけられるのか?家族の絆を取り戻せるのか―?

©2018『ローカル線ガールズ』製作委員会