梅沢富美男&京本政樹が“仕事人”トーク!『イコライザー2』特別試写会イベント レポート

デンゼル・ワシントンをアカデミー賞主演男優賞に導いた『トレーニングデイ』のアントワーン・フークア監督が再びデンゼルを主演に迎えたアクション大作『イコライザー』。そのデンゼル・ワシントンのキャリア史上初の続編となる『イコライザー2』が10月5日より公開となる。このほど、9月19日に丸の内ピカデリーにて特別試写会イベントが行われ、“US版仕事人”と呼び名の高い本作の公開を記念して、梅沢富美男、京本政樹が登壇した。

満員の会場に白のジャケットを羽織った京本政樹が登壇。「前作ではホームセンターに勤めていた主人公ですが、タクシードライバーということで、今回はタクシードライバーを意識した革ジャン着るしかないと思いまして、こちらにしました。ですが、仕事人ということでこの手袋は持ってきました」と答え、京本は仕事人でもお馴染みの手袋を観客に見せた。“US版仕事人”と呼ばれる本作にかけ、前作でも登壇した京本に仕事人の流儀を問うと、「京本政樹といえば仕事人と言われることが多いですが、僕は当時から黒と赤の組み紐で人を吊るしたり、派手な仕事人でしたね。仕事人の流儀というと、僕とか僕の先輩は艶やかにかたちにすることが流儀でした。あとは前作ではマッコールが職場のホームセンターの中で敵を成敗するけど、僕も組み紐の職人だから、組み紐で敵を成敗したんだよね」と自身とマッコールの“仕事人”ぶりを比較した。

また、作品の感想を尋ねられると「見る前のみなさんにネタバレしていいですか?(笑)」と観客の笑いを誘い、「『必殺仕事人』とかぶるシーンが多くて、びっくりしました。僕が組み紐で敵を吊るすのと同じように、敵を紐で吊るしてて、監督が『必殺仕事人』を研究したのかな?って思いました(笑)。デンゼルも前作の方がふわっとしていたけど、今作ではすごく何か“起こるぞ、起こるぞ”って緊迫さを感じました」と話した。

今回の敵が主役のマッコールと同じ特殊訓練を受けているプロのイコライザーということで、京本をもしのぐ手強い仕事人として、35年前にシリーズで共演した梅沢富美男が登壇。梅沢の登壇に「(『必殺仕事人』撮影時の)昔を思い出しますね。当時と(梅沢さんが)全然変わらないから」と過去のエピソードも思い出しつつ、感慨深そうな京本。「最終回で(京本さんとは)初めてお会いしてね。僕は出るシーン少ないのに、女形だから支度が大変なのよ」と梅沢も当時の仕事人エピソードを語った。

そんなトークが盛り上がる中、舞台上では「対決!どっちがすごい?イコライザー」がスタート。身の回りの物を武器に変えて19秒で世の不正を抹消するイコライザーにかけ、舞台に用意された身の回りのもの(組紐屋の竜が使っていた組紐/はぐれ仕事人“弐”の武器だった扇子/ロバート・マッコールが武器にしたお茶用ポット/ハンマー/コルク抜き/コップ/ナイフ/やかん/バット/消火器/サングラス/カラーコーン/帽子/双眼鏡/傘/ハンディ扇風機/ハンドル/鏡/麺棒)を持ち、キメポーズを決める対決をすることに。京本は「梅沢さんに譲ります。僕、本当は(紐で)吊れないのよ」、梅沢は「僕の武器の扇子も監督が簡単に決めたのよ」とそれぞれ弱気なコメントをした。

「傘」を選んだ京本、「扇子とサングラス」を選んだ梅沢は、仕事人のテーマソングに合わせ、流石にバシッと決まったポーズを決めると会場からは大きな拍手が。ポーズを決め終わった京本は「僕の回ではないですが、傘を使って人を斬る回がありましたね」と、ここでも『必殺仕事人』の撮影当時を振り返った。ここで当時の撮影のエピソードを話す京本に「喋りすぎだよ!今回は(イコライザーが19秒で敵を倒すことから)19時には上映始めなきゃなんだから!」と今回のイベントの“19しばり”に触れると、観客からは笑いが起こった。

そこで、二人のポーズへの拍手で観客の反応を見ると、それぞれに対し同じくらいの拍手の量が起こった。スクリーンに映し出された京本と梅沢の決めポーズ写真を見ると、「久しぶりのツーショットいいですね」と京本は感慨深げ。ここで映画の感想を尋ねられた梅沢は、「アメリカ映画の中でも義理と人情のテーマを大切にしてくれるところが素晴らしいって思ったよ。日本ではくだらない漫画の題材ばかりやりやがって。ま、俺も出たけどね(笑)。でも、(デンゼルの)なんともいえない人情芝居たまらないよね」と大絶賛。そこに京本も「まさに夢芝居ですよね」と続けた。「(映画では)困った人を助けたり、意外と身近な話なのよ」と梅沢が話すと、「そこでタクシードライバーっていうのが大事になってくるんですよね」と京本も反応し、タクシーの乗客のことを助けることになる作品の内容にふれると、「タクシー運転手って人の話聞こえるんだよね。タクシー乗ったら人の悪口言うのやめようって思ったわ(笑)」と梅沢が話し、会場は笑いに包まれた。また、「(『イコライザー2』の劇中で)ちょんまげ姿の影絵が出てくるんですよね。(アントワーン)監督は私たちの仕事人シリーズを研究したなって思いました」と、“仕事人”ならではの映画の鑑賞ポイントを京本は語った。

フォトセッションの時間になり、観客に設けられた撮影時間が“15秒”であったことから、「なんで19秒じゃないんだよ!」と京本からツッコミが入るほど、『イコライザー』の19秒の世界観を最後まで意識したイベントとなった。「またこれで大ヒットして、3のイベントも出たいね」と京本と梅沢が次作への期待を話し、大盛況のままイベントは幕を閉じた。

『イコライザー2』
10月5日(金) 全国ロードショー
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン ペドロ・パスカル メリッサ・レオ ビル・プルマン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

【ストーリー】 マッコール(デンゼル・ワシントン)の現在の“表”の職業はタクシードライバー。CIA時代の元上官である親友スーザン(メリッサ・レオ)が何者かに殺害され、マッコールは極秘捜査を開始。そして、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に近づくにつれ、彼の身の上にも危険が迫り、その手口から身内であるCIAの関与が浮上。相手は自分と全く同じ特殊訓練を受けたスペシャリストだった!<イコライザー>VS<イコライザー>の正義と悪の壮絶な闘いが展開していく!