北村龍平監督最新作『ダウンレンジ』トロント国際映画祭の熱狂を収めた特別映像&岩井俊二監督より絶賛コメント

『VERSUS』で世界にその名を轟かせた北村龍平監督の最新作であるソリッドシチュエーションスリラー『ダウンレンジ』が9月15日より公開となる。このほど、昨年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門ワールドプレミアでの熱狂に包まれた舞台挨拶の様子を収めた特別映像がお披露目となった。併せて、『リリイ・シュシュのすべて』や『花とアリス』などを手掛けた岩井俊二監督より絶賛コメントが寄せられた。

本作は、『ヴァーサス』『あずみ』『スカイハイ』『ゴジラファイナルウォーズ』そして『ルパン三世』などの話題作に加え、『ミッドナイト・ミート・トレイン』『ノー・ワン・リヴズ』などハリウッドの前線で活躍する北村龍平監督と、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』など数々の名作を手がけ、『この世界の片隅に』を社会的大ヒットに導いた真木太郎プロデューサーがタッグを組んだ異色の注目作。6人の大学生が車に相乗りし、広大な山道を走っていると、突然タイヤがパンクする。ひとりの男子がタイヤ交換を始めると、パンクはアクシデントではなく、銃撃を受けていたことに気づく。その時、既に彼らは見えない「何か」の標的になっていた。

トロント国際映画祭での上映中の会場を捉えた特別映像では、迫力の映像に驚きのリアクションと声をあげる観客が多く、会場の外にも溢れんばかりのファンが長蛇の列を作り、待ちに待った北村監督最新作への期待値の高さが伝わってくる。そして、舞台挨拶に北村監督が登壇すると、割れんばかりの大絶叫と拍手で会場は熱狂の渦と化し、北村監督が観客の心を鷲掴みにする様が映し出されている。

■岩井俊二監督 絶賛コメント
北村龍平という人から映画のネタバレ話を聞いてはいけない。彼の描写力にかかるとどんな映画でももはや観る必要すらなくなってしまう。脳内に観たも同然な記憶を3Dプリンタ並みの精度で完成させてくれる。時にはむしろオリジナルより面白かったりする。そんな彼がいつか映画にしたいと言って語ってくれた物語があった。それが『ダウンレンジ』だった。脳内記憶と寸分違わぬ仕上がり。いや途中から記憶を遥かに上回るイマジネーション。ストーリーを最後まで聞いてはいたが、途中でもう勘弁してくれと白旗を上げたくなる。市民の誰かがある日街角で、あるいは学校でいきなり発砲するのが常態化しているアメリカで、このテーマはまるで他人事ではない。日本はどうだろう?銃こそないが、一触即発の鬱屈がどこかに充満してはいないだろうか?かざされ続ける銃口が示唆するものは深く、重い。

『ダウンレンジ』
9月15日(土)より新宿武蔵野館2週間限定レイトショー
9月22日(土)より大阪第七藝術劇場にて公開
監督・製作・共同脚本:北村龍平
製作総指揮:真木太郎
原案・脚本:ジョーイ・オブライアン
出演:ケリー・コーネア ステファニー・ピアソン ロッド・ヘルナン デス・フェレラ アンソニー・カーリュー アレクサ・イエームス ジェイソン・トバイアス
配給:ジェンコ

【ストーリー】 6人の大学生が相乗りし、広大な山道を車で横断していると、タイヤがパンクする。タイヤ交換を担当した男は、パンクはアクシデントではなく、銃撃を受けていたことに気づく。その時、既に彼らは「何か」の標的になっていた…。

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