高杉真宙「成長させてもらった」、sumika片岡「自分の子供のよう」映画『君の膵臓をたべたい』大ヒット御礼舞台挨拶レポート

昨年7月には実写映画が大ヒットを記録し、累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるの同名デビュー小説をアニメーション化した映画『君の膵臓をたべたい』が9月1日に公開初日を迎えた。このほど、9月8日に川崎チネチッタで大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、牛嶋新一郎監督、そしてオープニングテーマ・劇中歌・主題歌を手がけた4人組バンド、sumikaが登壇した。

sumikaの出身地が神奈川県川崎であることから、川崎チネチッタでの舞台挨拶となった本イベント。舞台に登場した高杉は「この人数で舞台挨拶というのは初めて。sumikaの皆さんと舞台挨拶ができて嬉しいです」と挨拶すると、sumikaのボーカルを務める片岡は「普段、映画館に来る時は客席で観ている。ライブのステージには何度も立ったことがあるのですが、映画館のステージに立つのは今日、初めてなのでドキドキバクバクしております」と、いつもの緊張とは質が違うことを明かした。

舞台上からの景色の感想を聞かれた片岡は「ライブハウスって客席側が平坦になっているんですけど、劇場は後ろに行くに連れて上がっていくので、後ろの方の顔が見える」と自身の視力が9.2もあるとジョークを交えて、「皆さんの泣きはらしたような顔が良く見える」と述べつつ、「先日チケットを買って映画を観たばかりなので、気持ちがよく分かる。つられて泣きそうです」と会場の観客に共感した。

オープニング曲の「ファンファーレ」の制作について聞かれた片岡は「この映画の中では、一番最初に作った曲。打ち合わせの時に『曲から先に作って欲しい』と言われて。つまり曲ができないと絵が描けないということだと思って(笑)。これはいい曲を作らないと何も始まらない」と、最初からかなりのプレッシャーを受けたという。

完成したアニメーションを観たときは「初っ端から涙が出てきて」と片岡。「自分たちの作った音楽は、自分の子供のような気持ち。その子供がどう扱われるのか気になったんですけど、映像を観た瞬間に、愛してもらえてるなと。音楽に誠実に向き合っていただけて、愛情に溢れたオープニングになった」と嬉しさを爆発させた。

劇中歌の「秘密」が流れるシーンについて高杉は「「僕」と桜良にとってはハッピーエンドだと思って演じたシーン。2人の距離が近づいて、一番盛り上がる素敵なシーンになると思っていた」らしく、「映像を観た時は鳥肌がすごかった」ことを明かした。

最後に片岡は「素晴らしい作品に出会えて幸せ。この映画は物語の中だけじゃなくて、自分の中の物語にして、ポジティブな気持ちで歩いて行くために作られた作品だと思います。一緒に楽しい人生を歩んでいきましょう」とコメント。高杉は「自分も「僕」と一緒に成長させていただいた。このキャラクターたちが皆さんの中で生き続けて、それぞれ成長させていただけたら嬉しい。今後とも、この子たちをよろしくお願いいたします」と述べ、イベントは終了した。

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『君の膵臓をたべたい』
9月1日(土)全国ロードショー
監督・脚本:牛嶋新一郎
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
声の出演:高杉真宙 Lynn 藤井ゆきよ 内田雄馬 福島潤 田中敦子 三木眞一郎 和久井映見
配給:アニプレックス

【ストーリー】 他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。二人の距離には、まだ名前がない。

(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ