写真家・佐藤健寿が「X-ファイル」の魅力&不思議体験を語る!「X-ファイル 2018」ブルーレイ&DVD発売記念 インタビュー

一昨年完全復活を遂げたドラマ「X-ファイル 2016」の新シーズン「X-ファイル 2018」のブルーレイ&DVDが7月18日より発売中。このほど、本作のブルーレイ&DVDリリースを記念し、TBS「クレイジー・ジャーニー」や写真集「奇界遺産」でお馴染みの写真家・佐藤健寿が、「X-ファイル」の魅力をインタビューで語った。

今回製作総指揮務めるのはもちろんクリス・カーター。主演は、お馴染みのデヴィッド・ドゥカヴニーとジリアン・アンダーソンが続投し、前作「X-ファイル 2016」の続きとなるストーリーを中心に、再び未解決事件に挑む。このほか、スキナー捜査官、スモーキングマン、ローンガンメン以外にもオリジナルキャラクター(前作含む)が続々登場。さらに、日本語吹替音声は、<小杉十郎太・相沢恵子バージョン>と<風間杜夫・戸田恵子バージョン>の2種が収録される。

写真家の佐藤健寿は、ロズウェル事件の現場やエリア51に実際に足を運んだ経験があり、さらに世界のミステリーに迫った「X51.ORG THE ODYSSEY」を出版するなどUFOを初めとした超常現象に造詣が深いことでも知られている。佐藤の「X-ファイル」との出会いは中学生の頃で、以来人生と共に歩んでいると言うほど「X-ファイル」は無くてはならない存在になっているという。「X-ファイル 2018」の魅力について、佐藤は「抜群の安定感!昔のバランス感覚のまま現代版にアップデートされているんです。ストーリー全体がエンターテインメントとして良く出来ているし、マニアから見ても古典的な昔の謎を引きずりつつ、現代に合わせて常にテーマをアップデートしているから、時代とマッチしている所が素晴らしいですね」と語る。

長年見続けてき中で最新シーズン一押しのエピソードには、第4話の「失われた記憶」を挙げ、「変化球でありながら、これが『X-ファイル』の真髄と思わせる作品になっています。『トワイライト・ゾーン』や細かい都市伝説が入っていて遊びが効いているのが素晴らしいですね」と絶賛。このエピソードは“マンデラ効果”という聞き慣れない現象をテーマにしている。これは、ある事象について異なる記憶を持つ事が、実は単なる記憶違いでなく、パラレルワールドから影響を受けているため発生する現象を意味する。劇中でモルダーがスカリーに“マンデラ効果”について説明する際に映画のタイトルを例に挙げるのだが、佐藤は「このシーンでの元ネタは、数年前に欧米のネットで流行ったネタなんです。日本でいうと、架空の事件をあたかも存在した事件の様に語る“鮫島事件”と同じようなものです。クリス・カーターはそんなネットの遊びにもアンテナを張っている。並みの張り方ではありませんよね。モルダーはまさに、クリス・カーター自身なんです」と、クリス・カーターがいかに「X-ファイル」へ心血を注いでいるかを分析した。

さらに世界中を周る佐藤自身も、実際に「X-ファイル」的体験をしたことがあるという。「呪いの遺跡と言われている王様の墓がある島がミクロネシアにあって、そこへ撮影に行ったときに不思議な体験をしました。ここは昔から呪われていて、発掘したドイツ人が亡くなったり、日本の大手新聞記者が撮影した写真が消えたりしているいわくつきの島なんです。僕も実際に撮影したのですが、後にホテルに戻って見返すと、島に入るところから撮影した写真が全て消えていました。さらに、何とかこの記事について書き上げて入稿した際も、担当から『何回やっても印刷ずれが起きる』なんて言われましたね」と語り、「X-ファイル」のエピソードに入っていても可笑しくない程の、身の毛もよだつ不思議体験を披露してくれた。そして、今注目の「X-ファイル」的スポットは、イタリアのシチリア島だという。「ポルターガイストが多発しているんです。謎の発火現象が頻繁に起こっていて、警察も調査しているくらいです」と明かした。

最後に改めて見どころを伺うと、「万人にお薦め出来ますが、特に昔見ていた人には観てもらいたい。ノスタルジックな同窓会になっていなくて、きちんと良い所は変わっていますからね。個人的にオープニングタイトル映像を1ミリもいじっていないのは、すごく良かったです。クリス・カーターはファンの気持ちを分かっていますよ!ビートの効いた現代版になっていたらがっかりしますけど、あれを見た瞬間に当時を一気に思い出しますね」と昔からのファンの期待を裏切らない出来であると太鼓判を押した。「X-ファイル 2018」ブルーレイBOX&DVDコレクターズBOXは絶賛リリース中。

▲エリア51(佐藤健寿 撮影) (C)KENJI SATO

「X-ファイル 2018」
7月18日(水)よりブルーレイ&DVD発売中/7月4日(水)よりデジタル配信中
発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
ブルーレイBOX:¥10,000+税
DVDコレクターズBOX:¥8,000+税

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