宇野維正&東紗友美がソダーバーグ愛を語る!『ローガン・ラッキー』ブルーレイ&DVDリリース記念トークショー レポート

『オーシャンズ11』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督最新作『ローガン・ラッキー』のブルーレイ&DVD が8月8日に発売、レンタル開始となる(デジタルは先行配信中)。それを記念して、7月25日、都内でトークショーが行われ、映画・音楽ジャーナリストの宇野維正と映画ソムリエの東紗友美が登壇した。

映画界から引退し、TV界に活躍の場を移していたソダーバーグ監督が、新人レベッカ・ブラントが書いた処女脚本を読んだことで、引退宣言を撤回。ソダーバーグ監督自身も「『オーシャンズ11』シリーズの従兄弟版だ」と評した、新たなクライム・エンタテインメントをひっさげてカムバックした。

本作の劇場パンフレットにも寄稿している宇野はソダーバーグ監督作品の印象について「ソダーバーグ監督は大好きで、『インフォーマント!』で初めてパンフレットに原稿を書かせていただきました。ソダーバーグについて考えるということは、映画について考えるということで、デビュー作の『セックスと嘘とビデオテープ』から常に映画の最前線なんです」とコメント。これには東も「常に新しいことをやっている監督というイメージなので、『今度は何をやるんだろう』と新作が公開される度にワクワクしています」と共感した。

また映画館で3回観るほど本作のファンという東は「もちろんストーリーも面白いのですが、アメリカの複雑な部分や貧困をしっかりと描いているところが『オーシャンズ11』シリーズとは違うと思いました」と感想を語り、「チャニング・テイタムは本作の役作りで、10kg増量しているんですが、これはウェストバージニア州の肥満率が非常に高いといった背景があるんです」と、主演を務めるチャニング・テイタムについてのエピソードも披露。また宇野はソダーバーグ監督のキャストとの関係を「ソダーバーグは役者に自由を与える監督なんです。『オーシャンズ11』シリーズが象徴的ですが、どんな大物俳優もソダーバーグの作品に出演したがるんです。俳優からの信頼のされ方は今のハリウッドの監督の中でも突出していますね」と解説した。

次に話題は、劇中に使用されているジョン・テンバーの楽曲“カントリー・ロード”についてのトークに。東が「『キングスマン:ゴールデン・サークル』、『エイリアン:コヴェナント』といった作品でも“カントリー・ロード”が使われていたことが印象的でしたが、これについてどう思いますか?」と宇野に質問をすると、「もちろん曲がいいといった側面もあるんですが、トランプ時代のアメリカを象徴する曲として使われていると思います」と自身の見解を述べた。これを聞いた東は「アメリカの複雑な部分を描く中で、さりげなく歌で印象付けている演出は素晴らしいですね」とコメントし、トークに華を咲かせた。

最後に、宇野は「ソダーバーグは毎年1年に見た映画のリストを公開しているんですが、毎年デヴィッド・フィンチャーの作品ばかりを見ている週があったり、『地獄の黙示録』を見る日が絶対にあったりするんです。こんなかわいらしい映画好きの監督はいないですよ(笑)」とソダーバーグ監督の魅力をアピール。東が「映画の最後にソダーバーグ監督からのメッセージがあるんです。その意味を考えて欲しいです」とエンドロール後まで映画を観ることをオススメすると、宇野も「マーベル映画じゃないからエンドロール終わりに何もないだろうと思って、席を立たないで下さいね(笑)」とコメントし、トークショーを締めくくった。

『ローガン・ラッキー』
ブルーレイ&DVD 8月8日(水)発売、同時レンタル開始
※デジタル先行配信中
■ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】 4,743円+税(2枚組)
<初回生産限定特典>
・ジミー・ローガンの強盗計画10カ条(A4)
・特製リバーシブル・デザイン仕様

発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

© 2017 INCARCERATED INDUSTRIES INC. ALL RIGHTS RESERVED.