高杉真宙「声優の仕事をすることが夢だった」『君の膵臓をたべたい』完成披露試写会 レポート

昨年7月には実写映画が大ヒットを記録し、累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるの同名デビュー小説をアニメーション化した映画『君の膵臓をたべたい』が9月1日に公開となる。それに先立ち、7月24日にZeppダイバーシティ東京にて完成披露試写会が行われ、声優の高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、和久井映見、牛嶋新一郎監督、主題歌を担当したsumikaが登壇した。

【本イベントの模様は後日全文掲載する予定です】

声優初挑戦となった高杉は、「個人的な趣味で漫画やアニメが大好きなので、声優の仕事をすることが夢でした。今回、それが実現して唖然としてました」と自身の念願だったことを語った。完成した作品を観て「客観視できなかった。自分としては評価ができなかったが、素敵な作品が出来たと思う」とアピールした。

Lynnとの共演について高杉が、「Lynnさんの演技に乗っかってやらせていただいた。だからこそ、今回“僕”というキャラクターが真っ直ぐゴールに向かって走り続けられたと思う」と振り返ると、Lynnは「嬉しいですね。最初に高杉さんの声を聞いたときに、これが“僕”だなあと。それがすごく心地よかった」と互いを称え合った。

主題歌と劇中歌を担当したsumikaの片岡健太は、「映画で自分たちの曲を使ってもらうのはバンドとしての夢でした。それが1年前に決まり、“よっしゃ!”と思ったんですが、と同時に、今回3曲担当させてもらったんですが、監督らと打ち合わせをしていく中で、意気込み過ぎて、自分たちが作ってるものに納得できなくなっちゃいまして。1曲目、2曲目と出来て、最後3曲目になったらどんどんハードルがあがっちゃって、最終的に3曲目は音楽人生で初めて15回書き直しました(笑)。昨日作品を観たときは、ちゃんと自分たちの曲が鳴っている、皆さんの声と画といっしょに流れているというだけで泣いちゃいました。結局、最初から最後までずっと泣いてました(笑)」と、曲作りの苦労を明かした。

最後に高杉は、「初めての声優で、自分はどうしたら高杉真宙として“僕”というキャラクターを演じることが出来るのかと考えましたが、たくさんの人と出会って高杉真宙自身も成長して、いっしょにこのキャラクターと作品をやりきることが出来ました。たくさんの人に、このあたたかく切ない物語が届いてほしいです」と挨拶し、イベントは幕を閉じた。

本編上映後、sumikaによるスペシャル生ライブが実施され、本作の為に書き下ろした主題歌「春夏秋冬」とオープニングテーマ「ファンファーレ」が初披露された。切なさや儚さを滲ませる「春夏秋冬」と、楽曲名の通り映画の幕開けを告げる華やかさが印象的な「ファンファーレ」の2曲の生演奏でのパフォーマンスに、会場内は熱気に包まれた。さらに、本イベントをもって楽曲に関する情報も解禁された。公開直前の8月29日にはオリジナルサウンドトラックの発売が決定しているが、このサウンドトラックに、sumikaによる劇中歌「秘密(movie ver.)」も収録されていることが明らかになった。7月25日からはオープニングテーマ「ファンファーレ」が映画の公開に先駆けて配信開始となり、sumikaがどんな“キミスイ“の世界を作りあげたのか期待が高まるばかりだ。

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【本イベントの模様は後日全文掲載する予定です】

『君の膵臓をたべたい』
9月1日(土)全国ロードショー
監督・脚本:牛嶋新一郎
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
声の出演:高杉真宙 Lynn 藤井ゆきよ 内田雄馬 福島潤 田中敦子 三木眞一郎 和久井映見
配給:アニプレックス

【ストーリー】 他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。二人の距離には、まだ名前がない。

(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ