裕木奈江、カイル・マクラクランは「すごく紳士」「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」インタビュー

日本でも空前の社会現象となり、その後の海外ドラマブームの先駆けとなった「ツイン・ピークス」。その25年ぶりの新シリーズで、映画界の鬼才デヴィッド・リンチが全18章すべての監督を務め、総勢217名もの豪華俳優陣が集結した「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」(放送時タイトル:ツイン・ピークス The Return)のブルーレイ&DVDが7月4日より発売中。このほど、本作に出演した女優の裕木奈江が、撮影エピソードや自身が演じたナイド役についてインタビューで語った。

デヴィッド・リンチが製作総指揮を手掛け、海外ドラマの常識を打ち破った「ツイン・ピークス」。新シリーズでは、「ツイン・ピークス」最終回でローラ・パーマーがクーパー捜査官に「25年後に会いましょう」と告げた、まさにその“25年後”の世界が描かれる。カンヌ国際映画祭での特別上映を皮切りに世界中を熱狂させ、米「ローリング・ストーン」誌などの名立たるメディアが、2017年No.1TVシリーズに選定するなど「ツイン・ピークス」現象は25年経った今、再び盛り上がっている。

そして、新シリーズで「ツイン・ピークス」に初参加となったのは、現在ロサンゼルス在住の女優の裕木奈江。裕木は本作で“Eyes sewn shut(目を縫いつけられた)女”ナイドを演じている。共演シーンが一番多かった、主演カイル・マクラクランについて、「カイルさんは、すごく紳士。私は7センチぐらいのピンヒールを履いて、何も見えない状態でセットを登ったり降りたりしなくてはならないという結構怖い状態で、いつもADさんなど誰かがついていてくださるのですが、ある日、そばにいるのがカイルさんだと気づいたんです。本当に優しい方。とても感動しました。その時の、カイルさんが私の手をとってスタート地点までエスコートしてくださった様子をスタッフさんが写真に撮っていて、送ってくださったんですよ」と驚きのエピソードを披露してくれた。今回演じたナイドについては、「あの不思議な空間に隔離されていながら、あの世界に守られている存在。年を重ねたままの姿で、魂となっても怯え続けている人間も登場しますが、私は人間じゃない、よくわからない存在としてあの空間に隔離されているの。マシーンをコントロールしたりしている(笑)」と語った。

最後に、これから新シリーズを観る「ツイン・ピークス」ファンに向けて、「ぜひぜひ、コーヒーとドーナツとチェリーパイを用意してイッキ見してください!アドレナリンと眠気とで、ふらふらになりながら。第8章を観て“何なんだ!この第8章は”と驚くことになります。でも、そこからまだ10話あります。“自分は今、いったい何を観ているんだろう?”と延々と思いながら第17章まで観ます。そして、ついに第18章。すると、“この第18章は何だったんだ?”と(笑)。誰とも共有し得ない感覚を、ひとりで体験してください。人間別に1日寝なくても大丈夫。だからイッキ見してください。ドーナツ屋さんに行ってドーナツを数種買って、コーヒーも種類を揃えて。準備万端用意し、家から出ないでイッキ見します。私だったらね(笑)」と裕木らしさを滲ませたインタビューとなった。

「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」
ブルーレイ&DVD 発売/レンタル中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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