高杉真宙を松居大悟監督が絶賛!「王子みたいな役者」「すごい現場力」『君が君で君だ』トークイベント レポート

池松壮亮主演、満島真之介、大倉孝二、キム・コッピ共演の松居大悟監督最新作『君が君で君だ』が7月7日より公開中。このほど、7月12日に新宿バルト9にて本作の上映後にトークイベントが行われ、クズな宗太役を演じた高杉真宙と松居大悟監督が登壇した。

本作は、好きな女の子の好きな人になりきって自分を捨て去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を描いた恋愛譚。上映終了後、高杉、松居監督が登壇すると大きな拍手が沸き起こった。MCから初めて脚本を読んだ感想を聞かれると、高杉は「最初はびっくりしました。ただ松居監督の作品をいくつか見させていただいていたので、監督とご一緒したいという気持ちはありました」と語り、「自分がやったことのない役でもあり、キャストの皆様も素敵な方ばかりだったので、どんな作品になるのかなと思いながら読ませていただきました」とコメント。続いて、MCから高杉へのオファーの理由を聞かれた松居監督は、「この世代で、いわゆる王子みたいな役者さんの真宙ってほんと貴重だなと思って、あまりこういうタイプの人はいないなと思いオファーしました。そして、一緒に読み合わせやリハーサルをしていく中で、狂気というか底力のようなものを感じた」と語った。また、高杉への役作りの依頼について「とにかくクズになってもらいたかったので、パチンコ屋やゲーセンとかに入り浸ってほしい、あとひげを伸ばしてくれとお願いしました」と語った。

共演者との撮影について聞かれると、高杉は「激しい撮影でした。迫力のあるキャストの皆さまですし、演技もすごかったです。自分がその中にいることができたのが幸せで、現場ではずっと緊張していました」と撮影現場の緊張感を振り返った。そして特に覚えているシーンについて高杉は、「満島さんに連れていかれて、羽交い締めにされて首輪をつけられるところです。なかなか無い経験ですし、今後も首輪をつけられることはないかな」と一生に一度しかないかもしれない貴重な体験を語った。

MCから完成した本編を見た印象を聞かれた高杉は、「泥臭くて、男三人の愛情で気持ち悪さとかもあるのではと思っていて、もちろんそれはあったのですが、松居監督の作品って、どれも綺麗だなっていつも思うんです。気持ち悪さはあるけどその中で青春がある感じがして、最初見た時にやっぱり綺麗だなと思いました」と語った。高杉の凄みを聞かれると松居監督は「この三人(池松、満島、大倉)が、がっつり組んでやっているとすごい圧があると思うんですけど、この圧に対して全く物怖じしないでいるのって結構なエネルギーがいると思うんですけど、最初からそれをスッとやっていてすごい現場力というのを感じた」と高杉を褒めたたえた。

最後に「この作品を見て、これまで僕自身が“自分が自分で自分だ”だったのですが、ここまで人のために尽くして生きていくって素晴らしいなと考えさせられました。皆さんがこの映画をどのように感じるのかとても気になりますが、感情が伝染すればいいなと思っております」と高杉が締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。

そして、今回の舞台挨拶で突如ゲリラキャンペーンがスタート。ツイッターで「#君が君で君だ」をつけて感想ツイートを投稿した方の中から、抽選で5名様にサイン入りチラシを密封でプレゼント。監督からも、撮影中にも履いていた雪駄のレプリカにサインをつけて1名様にプレゼントされる。さらに、イラストを描いて投稿してくれた方には、抽選で1名様に『君が君で君だ』のスタッフTシャツにサインを入れてプレゼントという企画も舞台上で発表された。応募締め切りは7月22日となっている。

『君が君で君だ』
7月7日(土)全国公開
監督・原作・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮 キム・コッピ 満島真之介 大倉孝二 高杉真宙 向井理 YOU
配給:ティ・ジョイ

【ストーリー】 大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前を捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。触れ合うことも告白することもなく、ただ見守り続けてきた3人が、執拗な借金の取り立てから好きな子を守るべく立ち上がるも返り討ちに!物語は大いなる騒動へと発展していく。

©2018「君が君で君だ」製作委員会