筧利夫、前田耕陽、柿崎ゆうじ監督らが登壇!『第二警備隊』大阪舞台挨拶 レポート

警備会社と暴力団の壮絶な闘いを描く、柿崎ゆうじ監督の長編映画デビュー作『第二警備隊』が、6月16日より新宿武蔵野館にて公開中。このほど、6月30日に大阪のシネ・リーブル梅田にて本作が初日を迎え、7月1日に行われた公開記念舞台挨拶に、主演の筧利夫、前田耕陽、出合正幸、竹島由夏、芦川誠、柿崎ゆうじ監督が登壇した。

柿崎監督が自ら経営する警備会社が関わった事件の実体験をもとに、構想17年の時を経て世に送り出す本作。舞台挨拶では、筧、出合、竹島が劇中のエステックの警備員の出で立ちで、刑事役の前田とともに、大恩寺住職役の芦川を劇中内のように身辺警護をしながら客席から登場。登場と同時に、登壇者のサプライズに歓声があがった。

大阪の思い出を聞かれた筧は、「大阪芸大出身で、大阪に4年いました。馴染みのある土地です」と答え、本作が国際映画祭での受賞やノミネートが続いていることを受け「ロンドンで4部門、ニースで6部門、マドリードで2部門、アムステルダムで2部門、そしてモントリオールとすごい話です。モントリオール、行きます!招待作品なので、賞の対象にはなっていないのですが、なんか受賞しますよ!なんかもってかえります」と冗談をとばすと、前田も「僕もモントリオール行ったほうがいいですか?スケジュール空けておきます」と筧にツッコミをいれ、観客の笑いを誘った。続いて、実話を基にした作品へどう向き合ったかについて、前田は「監督から、このような話があったと聞いていましたし、監督が出したかった空気感などをだいぶ前からうかがっていたので、雰囲気や空気感を分かった上で撮影インさせていただきました。緊張感ある内容ですが、撮影は楽しかったです」と振り返った。

出合は「大阪は自分の地元でもあるので、スタッフやキャストや関係者のみんなの思いが詰まった映画をこうして大阪の地でお披露目できて万感の思いです。ニースでの受賞も、スタッフとキャストの皆さんと一丸となって作り上げたことが評価されたので、決して自分だけが受賞したとは思いません。筧さんの胸にすがって演技ができたので、受賞できたのです!」と共演者やスタッフとの一体感から手にした賞であることを語った。もし身辺警護されるなら?の質問に、竹島は「警備されるなんて皆さん考えたことありますか?実際、私は危ない思いをしたことはないのですが、最近はストーカーなどの事件も多いので、そばにイケメンの警備員がついていたなら、きっと夜道とかでサッと守ってくれたりするのでしょうね。危ない人を制圧してくれたら嬉しいです」と答えた。

芦川は、「ジンベイを着て登場したのですが、天神祭のたこ焼き屋ではないのです」と開口一番に話すと、筧から「どんな挨拶ですか(笑)」と突っ込まれ、「映画を観終わったばかりで、お客様が涙をふいていらっしゃるので、舞台挨拶をするのに、ちょっと空気を変えようかなぁと」と、おどけてみせた。舞台挨拶の後半で、「16まで大阪で育ちましたが、高校から東京で生活しています。映画の登場人物の一人が、本当に自分の通っていた高校の後輩で事件に関わっていたようなので、ビックリしました」と共演者も知らなかった事実を告白し、「たこ焼き屋のことじゃなくて最初からドラマティックな事実を話してよ!」とさらに筧に迫られていた。

柿崎監督は、「ご覧頂いた通りですが、自分が体験してこの目で見て、この身に起きたことです。今でもリアルに思い出します。こうして映画が大阪でも公開できたこと、本当にありがとうございます。これから世界の映画祭でワールドプレミアが続きますが、そのあと、また日本で凱旋公演できるようにと願います!」と力強く話した。

『第二警備隊』
東京:6月16日(土)より新宿武蔵野館にて公開中
大阪:6月30日(土)よりシネ・リーブル梅田にて公開中
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじ
主題歌:内田あかり「遥か」
出演:筧利夫 出合正幸 竹島由夏 久松信美 河合龍之介 芦川誠 橋本じゅん 柳憂怜 関根大学 伊藤つかさ 石橋保 前田耕陽 伊吹剛 麿赤兒 赤座美代子 出光元 野村宏伸
配給:カートエンターテイメント

【ストーリー】 1999年1月某日、警備会社エステックに一本の電話が入った─。社長の大崎(筧利夫)は、学生時代の先輩で寺の住職・小泉(芦川誠)からの依頼を受け、精鋭チーム・第二警備隊を結成する。政治団体を標榜しつつもその実は指定暴力団・真政会の一味である護国大憂党は、寺の利権を狙って日々執拗な嫌がらせを繰り返してくる。大崎指揮のもと、隊長・高城(出合正幸)と中本(野村宏伸)を中心に、紅一点の佐野(竹島由夏)も加わり、大恩寺の警備警護にあたる隊員たちであったが、9月9日夜、ついに中本が凶弾に倒れてしまう…。

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