『ペンギン・ハイウェイ』アヌシー国際アニメーション映画祭のイベントに石田祐康監督らが登壇!

「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」など、数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦の同名小説を原作としたアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』が、8月17日より公開となる。このほど、6月11日より開催中の世界四大アニメーション映画祭の一つ、アヌシー国際アニメーション映画祭で、フランス現地時間15日に、『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康監督とキャラクターデザインの新井陽次郎がイベントに登壇した。

今回『ペンギン・ハイウェイ』が招待されたのは、新作のアニメーション映画について紹介するイベント「Work in Progress」(ワークインプログレス)。イベント開始前は会場前に長蛇の列ができ、注目度の高さがうかがえた。二人が登場し、『ペンギン・ハイウェイ』の予告編が上映されると満席の会場からは歓声があがった。石田監督は、自身初の長編作品として『ペンギン・ハイウェイ』を選んだ理由について「少年の目線で、少年の世界を純粋なかたちで描きたかったこと、そして少年からの“お姉さん”にあこがれる気持ちも物語をひっぱる強い力があると感じたし、日常の中に不思議なことが入り込んでくる絶妙なバランスに惹かれた」と明かした。新井は主人公“アオヤマくん”のキャラクターデザインについて聞かれると、「アオヤマくんは少し背伸びをしていて、同級生のいじめっ子と対立していたりする。同年代から見ると生意気なんだけど、大人から見るとかわいらいしく見えるよう意識した」と話した。

また、新井は、壇上でキャラクターを描き、その模様がスクリーンに映し出されるライブドローイングを実施。約5分の間で、本作の主人公・アオヤマ君とペンギンが滑らかに描かれていくのを観客は熱心に見守り、完成すると大きな拍手が起こった。世界から注目される作品の、監督とキャラクターデザインを20代の若さで務める二人の話を、フランス中から集まったアニメファン達は終始興味津々な様子で聞き入っていた。フランスでの公開は2019年を予定。またフランス他世界十か国以上での上映が決まっている。

■石田祐康監督 コメント
最初は緊張しましたが、お客さんのリアクションから伝えたいことが伝わっている感じがしたので嬉しかったです。フランスの皆さんにも早く作品を観てもらって感想がききたいと思っています。

■新井陽次郎 コメント
皆さんに喜んでもらおうと、ライブドローイングは練習もしてきたので、肩の荷が少しおりました。喜んでもらえていたら嬉しいです。

『ペンギン・ハイウェイ』
8月17日(金)より、全国ロードショー
原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)
監督:石田祐康
キャラクターデザイン:新井陽次郎
音楽:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:阿部海太郎
制作:スタジオコロリド
出演:北香那 蒼井優
配給:東宝映像事業部

【ストーリー】 小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったらどれほど偉くなるか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが現れ、そして消えた。アオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。“お姉さん”とペンギンの関係とは?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語が始まる。

(c)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会