渡邉剣、天野浩成とのカップル役で「周りから“この人とキスしたんでしょ?”と言われて…」『花は咲くか』DVD発売記念トークショー レポート

誰もが一度は経験する「恋」の葛藤を軸に、年の差カップルの純愛を描く、累計発行部数35万部超えのBL(ボーイズラブ)コミックスを実写化した『花は咲くか』のDVDが6月13日に発売となる。それに先立ち、6月12日に秋葉原・書泉ブックタワーにてDVD発売記念トークショーが行われ、カップルを演じた主演の渡邉剣と天野浩成、共演の小原唯和が登壇した。

イベントに登場した天野は、今回で本作に関係するイベントが終了するということで、「本当に終わりなんですか?」とコメント。渡邉は「天野さんのこの感じを見られなくなるのが寂しい」と挨拶した。

本作の公開直後の周りの反応について聞かれると、ポスターを街中でよく見ると言われたという天野。それを受けて、渡邉は「ポスターが送られてきて、『この人とキスしたんでしょ?』『あの後、実際どうだったの?』みたいなことを言われて(笑)。あの後もくそもあるかい!」とその反響の大きさを語った。実際に、天野と渡邉は一度一緒に泊まったそうで、天野は「別に何もなかったです(笑)」、渡邉は「期待されていた方、すみません(笑)」と報告し、観客を笑わせた。

公開時のプロモーションで印象に残っていることを聞かれた天野は、完成披露イベントで原作者の日高ショーコからチョコレートケーキをもらったことを挙げ、「すごくこの作品のことを考えてくださるというか。認めてもらったと思っていいんですかね」と嬉しそうにコメント。また、イベントでの初のMC、その後に初のサイン会を経験した渡邉は、「あの時は緊張しました」と振り返り、様々なイベントが開催されたことを名残惜しそうに語った。

今回が初のトークショーへの参加となった小原は、本作が映画初出演。緊張していたという小原のために、リハーサルの日にスケジュールを変更し、共演者とトランプなどのゲームをして打ち解けたことが明かされた。また、舞台挨拶で小原が用意していた「明太子が食べられるようになった」というネタを天野が先に言ってしまうというエピソードが飛び出す場面も。渡邉は「その時の小原くんの天野さんを見る顔が、本気で恨んでやるという顔だった」と明かし、会場を沸かせた。

さらに、本作を手掛けた谷本監督に話が及ぶと、渡邉は自分の役を監督と確認した時を振り返り、「監督に(自分の役は)『ゲイで合ってるんですか?』と聞いた時に、『蓉一はゲイ!藤本はバイ!天野さんはノンケ!』と言われて、うおおぉぉ…って圧倒されました(笑)」と谷本監督とのエピソードを披露した。

イベントの終盤には、キャストと観客とのじゃんけん大会が行われ、3人のサイン入りの劇中で使用したスケッチブックが贈呈された。最後に、天野は「作品としては残っていくと思いますし、まだ知らない方にどんどんDVDを観ていただければ嬉しいなと思います」、小原は「この映画のきれいな世界観をお家でも楽しんでもらえたら」、渡邉は「『花は咲くか』のメンバーでお会いすることが最後ですから、残りの時間を目に焼きつけて、もっと世界観を楽しんでいっていただけたらいいなと思います」と挨拶し、トークショーは終了した。

『花は咲くか』
6月13日(水)DVD発売
5,800円+税
発売元:東映ビデオ 販売元:東映
監督:谷本佳織
脚本:高橋ナツコ
原作:日高ショーコ「花は咲くか」(幻冬舎コミックス刊)
出演:渡邉剣 天野浩成 塩野瑛久 小原唯和 水石亜飛夢 本宮泰風

【ストーリー】 広告代理店に勤める37歳のサラリーマン・桜井和明(天野浩成)は、CM撮影で赴いた古く美しい日本家屋で一心に花の絵を描く19歳の美大生・水川蓉一(渡邉剣)と出逢う。この家の持ち主でもある蓉一は、他人に興味がなく親しい友人すらいなかった。同居している従兄弟の竹生(水石亜飛夢)や菖太(小原唯和)を心配させていたが、屈託なく話しかけてくる桜井にだけは心を開くようになる。二人の気持ちは次第に絡み合っていくが、桜井は蓉一との年齢差や同性同士という現実を前に、二人の関係を先に進ませることが出来ないでいた。まるで自分を避けているかのような桜井の行動に動揺し、苛立ちを感じる蓉一。さらに、蓉一に好意を寄せる美大のクラスメイト・藤本(塩野瑛久)も現れる。そんな中、桜井に大阪転勤の辞令が。桜井と蓉一に決断の時が迫る—。

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