ジェイコブ・トレンブレイの格言「いじめを終わらせよう」映画『ワンダー 君は太陽』ジャパンプレミアイベントレポート

米ニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト第1位を獲得し、全世界800万部のベストセラー小説を映画化した『ワンダー 君は太陽』が6月15日より公開となる。本作のジャパンプレミアイベントが5月31日にTOHOシネマズ 六本木で行われ、主演の天才子役ジェイコブ・トレンブレイと、スティーヴン・チョボスキー監督が登壇。日本人ゲストとして2児の母でもあるタレント・藤本美貴、日本の天才子役を代表して鈴木福が応援に駆けつけた。

『ウォールフラワー』から5年ぶり、観客の前での舞台挨拶は初めてだというチョボスキー監督は、「前回の来日の時は、観客として渡辺謙さんの『許されざる者』などの映画を観ました。なので特別な気持ちです」と挨拶。『ルーム』以来、2年ぶりの来日となったジェイコブは、「日本に来られて本当に幸せ。日本は僕のお気に入りの国なんです」と笑顔で語り、会場に集まったファンを沸かせた。

中身は普通の男の子でありながら、外見に生まれつきの障がいを抱えるという難しい役どころを演じたジェイコブは、オファーを受けようと思った理由を聞かれると「オギー役は今までやった中で、すごくやりがいのある楽しい役ではあったんですけど、僕とオギーには多くの共通項があるし、同時に今までやってきた役とぜんぜん違う」と述べ、「小説と脚本の両方を読んで、役が決まった時はとてもワクワクしました」と笑顔で語った。

途中、日本人ゲストとして藤本美貴と鈴木福が登場。母親の立場で観たという藤本は「実際の子供が小学校1年生にあがって、親から離れてひとりで戦っていかなくてはならいないのは、オギーと似ている環境だった」とし、余計に感情移入しつつも「私も子離れしなきゃと(笑)」と自身に言い聞かせたという。鈴木は「いろいろな目線からオギーを見られる作品ですごく面白かった。チューバッカが出てきて興奮した!」と目をキラキラさせて映画を絶賛した。

イベントの後半には、劇中に登場する“格言”にちなんで、登壇者の4人が人生における座右の銘を発表する場面も。ジェイコブは「親切さを選んで、いじめを終わらせよう」、チョボスキー監督は「人は誰しも自分の見た目を変えることはできない。けれども誰もが自分の見方を変えることはできる」、藤本は「嫌なことこそ、楽しめ」、最後に鈴木が「笑う門には福来たる」と締め、イベントは和やかに終了した。

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『ワンダー 君は太陽』
6月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:スティーヴン・チョボスキー
原作:R・J・パラシオ「ワンダー」(ほるぷ出版刊)
製作:トッド・リーバーマン デヴィッド・ホバーマン
出演:ジェイコブ・トレンブレイ ジュリア・ロバーツ オーウェン・ウィルソン
配給:キノフィルムズ/木下グループ

【ストーリー】 オーガストこと“オギー”はふつうの10歳の男の子。ただし、“顔”以外は…。生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼い頃からずっと母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきたが、小学校5年生になるときに初めて学校へ通うことになる。クラスメイトと仲良くなりたいというオギーの思いとは裏腹に、その外見からじろじろ見られたり避けられたりするが、彼の行動によって同級生たちが徐々に変わっていく…。

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