挫折したバイオリニストと子どもたちの物語『オーケストラ・クラス』予告編&新場面写真

74回ベネチア国際映画祭で特別招待作品として上映された話題作『オーケストラ・クラス』が8月18日より公開となる。このほど、本作の予告編と新場面写真がお披露目となった。

本作は、フランスで2,000人以上が体験した実在の音楽教育プロジェクト「Démos(デモス)」にインスピレーションを得て、『コーラス』『幸せはシャンソニア劇場から』など音楽映画の名作をプロデュースしてきたニコラ・モヴェルネが製作。音楽に触れる機会の少ない子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの音楽家が音楽の技術と素晴らしさを教えるこのプロジェクトは、約半数の生徒がその後も音楽を続ける成果を上げ、マクロン仏大統領やメルケル独首相も現場に訪問するなど大きな話題となっている。

音楽家として行き詰まり、小学校へ音楽教育プログラムの講師としてやってきたバイオリニストのシモンは、気難しく子どもが苦手で、楽器に触れたこともない、やんちゃな彼らを前に自信を喪失してしまう。そんな中、クラスの中でひとり、バイオリンの才能を持った少年アーノルドと出会う。次第に演奏することに夢中になっていく子どもたちに向き合うことで、音楽の喜びを取り戻していったシモンは、生徒たちと共に1年後に開かれる「フィルハーモニー・ド・パリ」での演奏会を目指す。本作は、パリ管弦楽団の本拠地として知られる大規模コンサートホール「フィルハーモニー・ド・パリ」の全面協力を得て、音楽を奏でることの喜びと人生の素晴らしさを紡ぎ上げた。

『オーケストラ・クラス』
8月18日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督:ラシド・ハミ
脚本:ラシド・ハミ&ギィ・ローラン
製作:ニコラ・モヴェルネ
出演:カド・メラッド サミール・ゲスミ
配給:ブロードメディア・スタジオ

【ストーリー】 パリ19区にある小学校へ音楽教育プログラムの講師としてやってきたバイオリニストのシモン。音楽家として行き詰まったシモンは、気難しく子どもが苦手。6年生の生徒たちにバイオリンを教えることになるが、楽器に触れたこともなく、いたずら盛りでやんちゃな彼らに音楽を教えるのは至難の業で、たちまち自信を喪失してしまう。しかし、クラスの中でひとり、バイオリンの才能を持った少年アーノルドと出会ったことをきっかけにシモンの人生が再び動き出す。アーノルドの影響もあって、感受性豊かな子どもたちは音楽の魅力に気づき、演奏することに夢中になっていく。ときには、練習中に喧嘩になったり、他校との合同練習で赤っ恥をかいたり、失敗や経験を重ねながら音楽を通して少しずつ成長していく子どもたち。そんな彼らに向き合うことで、音楽の喜びを取り戻していったシモンは、生徒たちと共に1年後に開かれるフィルハーモニー・ド・パリでの演奏会を目指していく…。

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