S.S.ラージャマウリ「日本での絶叫上映は世界的にも類を見ない位素晴らしい!」映画『バーフバリ 王の凱旋』監督来日イベントレポート

昨年4月に世界各国で公開され、全米映画ランキング初登場第3位、インド国内興収歴代1位と前作の記録を全ての面で塗り替えた『バーフバリ 王の凱旋』。このほど、S.S.ラージャマウリ監督待望の来日が実現し、4月26日に新宿ピカデリーにて実施の≪絶叫上映≫に登壇した。

本作は、観客が主人公バーフバリの名前を叫ぶ≪絶叫上映≫も実施され、異例のロングラン・ヒットを記録した『バーフバリ 伝説誕生』の待望の続編。世界興収は300億円を突破、映画批評サイト「ロッテン・トマト」で100%の高評価を獲得、昨年のGoogle検索ワードランキングで映画部門第7位にランクインするなど世界規模で話題となった。昨年12月29日の日本公開初日以降、SNSなどで本作を絶賛するコメントが続出し、≪絶叫上映≫の進化版、“絶叫”に加えクラッカーなどの使用もOKな最強のお祭り上映である≪マサラ上映≫も東西同時開催され、2月21日のDVD&ブルーレイ発売・レンタル開始後もさらに勢いを増しながら、すでに興行収入1億3千万円を突破、観客動員も間もなく10万人に到達する(3月末現在)。

全世界を熱狂させた監督の登場に、<絶叫上映>でテンションMAXの場内はまさに“興奮の坩堝”状態に。満員の観客による<絶叫上映>恒例“バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!”コールの絶叫で埋め尽くされ、インドが世界に誇る鬼才監督と日本が世界に誇る熱狂オーディエンスによる伝説の一夜となった。以下、S.S.ラージャマウリ監督コメントを抜粋。

S.S.ラージャマウリ監督コメント抜粋

コンバンハ!(日本語で挨拶)、日本の盛り上がりを今この場で体感できるのは夢のようです(笑顔)。前作『バーフバリ 伝説誕生』は、私の父がキャラクターの発想を持っていて、シヴァガミ、カッタッパ、バラーラデーヴァらは非常に強い印象を受けるキャラクターを提示してくれました。それに強いインスピレーションを受けて、そこから全てが始まりました。
素晴らしい俳優たちが集まり、壮大なプロジェクトになることはスタートから判っていたので、私は俳優たちが役に入り込めるように知恵を絞ったんですよ(笑)。
それぞれの役者が演じるキャラクターが皆、主人公かのようにストーリーを伝えたんです。そうしたら皆“主役は自分なんだ”と思い、こちらの想像以上に役に入り込んでくれたんです。実際の作品全体像はその後、完成した本編を観て全て理解するという…。(場内笑い)

※本国インドでの上映について
皆が絶叫しているからほとんど俳優の声が聞こえないんです…(笑)。それにスパゲッティなどを投げる人もいるから、スクリーンも見えず一体この人たちはなんのためにお金を払っているんだろうと(笑)。それと比較すると、ここ日本での絶叫上映は皆さんの絶叫がシンクロしていて、世界的にも類を見ない位素晴らしい!事前にDVDで日本の皆さんの絶叫ぶりを観ていましたが、想像以上でした!

(プロデューサーのヤーララガッダ氏も、コスプレした観客たちを見ながら「インドでは見られない光景で、本当に素敵だと思います」とコメント)

※現在公開中のインターナショナル版より26分長い『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』(オリジナル・テルグ語版)が、6月1日より新宿ピカデリーほか全国で順次上映されることが決定。その見どころを聞かれ
インターナショナル版とオリジナル・テルグ語版、どちらがいいかと聞かれるのは、例えば、息子か娘のどちらかを選べと言われているようなものです(笑)。
どちらが良いとは言えないですね。ただ、オリジナル・テルグ語版のほうが、よりジェット・コースター的な展開のインターナショナル版よりも、さらに深く長く感情の余韻等に浸ってもらえると思います。是非、両バージョンを楽しんで下さい。

※続編に関して
先ずストーリーありきでそれを映画にする、というのがコンセプトで、我々CRAZYな二人だからこそ、それを実現できたと思っています。そんなCRAZYな二人が生み出した『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』が皆さんからこんなに愛されている、この時点で、私たちの強運はここで尽きたと感じますね(笑)。だから、続編は、本当に良いストーリーがもしまた我々に降りてきたら、そんな時じゃないかと思っています。

『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』
6月1日(金)より新宿ピカデリーほか公開
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
出演:プラバース ラーナー・ダッグバーティ アヌシュカ・シェッティ サティヤラージ ラムヤ・クリシュナ タマンナー ナーサル
配給:ツイン

【ストーリー】 遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聞かされる…。カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリは、自ら治めることになる国を視察するために、信頼する忠臣カッタッパと共に身分を隠し、旅に出る。その旅でバーフバリはクンタナ王国の王の妹デーヴァセーナと恋に落ちるが、王位継承争いに敗れたバラーラデーヴァは、バーフバリとデーヴァセーナの仲を裂き、バーフバリを王座から引き降ろすべく邪悪な策略を巡らしていた。やがて、王位を奪ったバラーラデーヴァはバーフバリと生まれたばかりのその息子の命をも亡きものにしようとする…。父バーフバリはなぜ殺害されなければならなかったのか? 母デーヴァセーナはなぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか? すべてを知ったシヴドゥはマヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに戦いを挑む!

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