渡辺大が武田信玄公として出陣!『ウスケボーイズ』トークショー レポート

麻井宇介という日本のワインを世界レベルに引き上げたワイン界のレジェンドの思想を受け継ぎながら、日本の地でワイン用のぶどうを栽培するところから始まり、ワインを世界レベルの味にして日本ワインの常識を覆した革命児たちの実話『ウスケボーイズ』が、今秋全国ロードショーされる。映画のロケ地でもある甲府にて、4月6日〜8日の3日間にわたって開催されている「信玄公祭り」に、4月7日、世界最大級の武者行列であるメインイベント「甲州軍団出陣」が行われ、戦国の名称・武田信玄公として本作主演の渡辺大と山本勘助役として升毅が登場し、約1500人の武者をともなって舞鶴城公園から出陣した。

また、昼間に行われたイベントステージには、本作出演の出合正幸、内野謙太、竹島由夏、伊藤つかさと柿崎ゆうじ監督が登場しトークショーも行われ、山梨の観客に映画の完成と公開決定を報告した。トークショーにて出合は、「作品に携わる前は、一滴もお酒が飲めなかったし飲まなかったのですが、お話をいただいてから、半年かけてワインを飲みはじめるようになり、今ではワインを楽しめるようになりました。秋に公開なので、公開したら映画をみていただき、日本ワインが世界と勝負するに至るには、醸造家たちがどれほど頑張ったのかを感じていただければと思います」と話した。次に内野は、「色んなワイナリーで撮影させていただきましたが、ワイナリーのいい光景が映画に映っています。とてもワインが飲みたくなる映画だと思います」と続けた。竹島は、「実際に山梨で働いている醸造家の方の役をやらせていただいたのですが、撮影前にその方とお会いする機会を設けていただきました。人生をかけてワインを造っている方と握手ができたことは、忘れられません。忠実に実際に起こったことを描いているシーンが沢山ありますので、日本ワインのレジェンドとされる麻井宇介を知っている方も映画館に足を運んでくださると嬉しいですし、その方々に当時を思い出していただけたらと願っています」と思いを語った。伊藤は、「私は麻井さんの娘役を演じていますが、映画の中で若手の醸造家やワインを愛している方々を前に、麻井が話をするシーンがあります。そのシーンは、実際に彼が生きていた時もこのような感じだったのだろうと想起される内容になっております。なかなかワインを造っているところや景色はみる機会はないと思いますので、ワインはこうして造られているのだとわかる作品を楽しんでいただければと思います」と映画をアピールした。

最後に監督が、「昨年の7月に主に撮影をしており、県内のいたるところにお邪魔させていただきました。県内の色んなワイナリーにて醸造シーンを撮影させていただいたり、ワイナリーがもっている畑を撮影させていただきました。地元の方々にご指導いただけたこともあり、リアルに描写できたのではないかと思います。この映画は、日本ワインをメインに扱っています。今は日本ワインのブームがきていますが、食卓に日本ワインが置かれ日常的に飲む文化でなければ、日本ワインは日本人に根付かないと思いますので、この映画を観ていただきワインを楽しんでいただきたいと思います。そして、映画のワンシーンに、風林火山を意識して撮影したシーンがあります。そのシーンをみつけていただければ幸いです。」と語り、映画とともに日本ワインがより広まることを願った。

『ウスケボーイズ』
今秋、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:柿崎ゆうじ
出演:渡辺大 出合正幸 内野謙太 竹島由夏 金子昇 寿大聡 須田邦裕 上野なつひ 升毅 萩尾みどり 清水章吾 岩本多代 柴俊夫 田島令子 小田島渚 大鶴義丹 柳憂怜 伊吹剛 和泉元彌 伊藤つかさ 安達祐実 橋爪功
配給:カートエンターテイメント

【ストーリー】岡村(渡辺大)、城山(出合正幸)、伊藤(寿大聡)、上村(竹島由夏)、高山(内野謙太)は「ワイン友の会」の仲間で、集まっては世界中のワインを嗜んで蘊蓄を語り合っていた。ある夜、日本のぶどうを使ったワインがフランスワインより美味しいはずがないと決めつけていた彼らは、仏vs日本ワインでブラインドのテイスティング会を開催する。予想は外れ、世界に通用する「桔梗ヶ原メルロー」の存在を知った彼らは、この世界レベルのワインを生んだ麻井宇介(橋爪功)に憧れ、ワイン用のぶどう栽培は困難と言われたこの日本の地で麻井の思想を受け継ぎながら常識を覆すワイン造りに没頭していく。しかし、ぶどう畑は大雨・雹・病害などに見舞われ…。果たして、日本のワインに革命を起こすことはできるのか?

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